愛とお米があればいい

いさどん:

富士山麓へ来て木の花を始めた頃の気持ちが、
今でも自分の中で全然変わらないんだよね。

ようこ:

今ふと思ったのは、
私は毎朝こうやっていさどんと話をするけれど、
ある朝ここに来てみたら、
「あれ、いさどん静かによく眠っているな」
そして、そのままいさどんの目が覚めなかった。

そこで思うのは
「いさどんは与えられた役割を
全て果たしきったんだね。
だから肉体を返上する時が来たんだね。
おめでたいね。ありがたいね」
ということ。
今までは、
単純にさみしいなと思うだけかと思っていたけれど、
最近のいさどんの皆を想う愛の深さを思った時に、
「いさどんは、
十二分に役割を果たし切ったってことだな。
ありがたかったな」
と思うかもしれないと、
そんな気持ちになった。
もちろん、その時にならないと
わからないことだけれど。

そしていさどんが旅立った後も、みんなと
「あの時のいさどんはああだったね。
面白かったよね。
そういえばあんなこともあったね。
ありがたかったね」と、
本人がいなくてもいろいろな話で盛り上がったり。
「いさどんはあんなことを話していたけれど、
自分たちは今それができているのかな。
まだまだ足りないから、
やり続けるしかないよね」
と話しているようなイメージが浮かんできた。

いさどん:

いい景色だね。

ようこ:

人は、死んだ後に
本当の評価が観えるのかもしれない。
いつまでも想ってもらえる人と、
すぐに忘れ去られてしまう人と。

いさどん:

そうだね。
でも、いたか、いなかったかわからないくらい、
皆の中に入っていて、
その人が特別もてはやされるのではなく、
この世界の中にその心が浸み込んでいけば
いいのかもしれないよ。

この世界が変わっていくためには、
新しい概念がいる。
その時に、「この国をよろしく」と言って、
昭和天皇の魂が僕のところにおいでになった。
あれは本当だったと思う。

僕が特別な人や有名人という形で
よろしくと言われたのではない。
誰の考えだからということではなく、
その心が世の中に広がっていくための
種であるということ。
ただ種であるということだけでいい。

種から生まれたものが、
種とは全く違うような形になって成長し、
種をつくった元のものとまた同じものになり、
また沢山の種をつくり、
その沢山の種が風に乗って飛んでいけばいい。

ようこ:

幸せの種。平和の種。

いさどん:

誰がそれを広めたとか、
そんなことはどうでもいい。
よし、思い切りこの心を広げなきゃ!
食べるものがそんなになくても、
生きて命をつないでいけば、役割は果たせる。
愛とお米があればいい。

♪愛とお米があればいい♪

愛とお米があればいい 愛とお米があればいい

讃えよ命 いただく恵み

与えよ愛を 御心のまま

開けや心 歌えや命

天の喜び 地に花開け

愛とお米があればいい 愛とお米があればいい


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