勇気を持って、愛を持って、大人ムーブメントを世界へ

多様な人々が集い、未来に向かって真剣に語り合いながら、笑いあり、涙ありの3日間を共に過ごした大人サミットの最終日。
「今はまだどう言葉にしていいかわからないけど、ここで感じたものをぜひ多くの人とシェアしていきたい」という19歳の大学生から「年齢に関係なく同じ心を求めている人たちに出会えて本当に嬉しかった」と涙を流す72歳の女性まで、参加者たちがそれぞれの想いを語った後、いさどんから以下のメッセージがありました。

年齢も職業も国籍も、多種多様な人々が集った第6回大人サミット
年齢も職業も国籍も、多種多様な人々が集った第6回大人サミット

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みなさん、3日間ご苦労様でした。
私はいさどんです。役割はいさどんをやることです。それを最近とても感じています。
というのは、いさどんの視点というのは、やっぱり独特です。この世界の物事の捉え方がとても特殊なんです。そういう自分を生かせば、みなさんに新しい視点を伝えることができます。でも、この視点をいくら持っていても、いさどんの独りよがりでは何も価値がないですよね。それを伝える場があるということは、本当にありがたいことです。そう考えた時に、こうやって毎日心のことを伝えあっている木の花ファミリーという場所に、いさどんは生かされてるなと思います。

この価値を知ったら、やはりこれは世の中に広げていかないといけません。大人サミットは今回で6回目ですが、まだまだ世界の70億人の中の数十人です。しかし、喜ばしいことは、一人でも、そういったことを考える人が増えてきたことです。我々が教育しなくても、地球がそういう時代に入っています。
昨年、太陽系の冬至と地球の冬至が、25800年ぶりに同時にやって来ました。マヤ暦も終わった。これは、新しい価値観の時代が始まるということです。

天の川銀河を旅する太陽系の冬至
天の川銀河をゆく太陽系

二十一世紀は、どのような時代か。
私たちは二十世紀において、物理的進化の花を十分に咲かせてきました。ですから、物理的なことはもう、そんなに進化しなくてもいいと思うのです。
私たちは人間として、魂を表現して生きています。肉体と魂、それは見えるものと見えないもの、陽と陰の関係です。物理的なものをどんなに進化させても、その奥にある見えない部分が不健全であったら、物理的なものは不健全に使われてしまいます。
その代表例の一つが原発です。核融合は、人類が行きついた最高の技術です。しかし人類はまだ、太陽を再現するまでには至っていません。それは人間にはコントロールできない大変なものですから。それでも、核融合という新しい領域に人間は入ったのです。ところが、それを使って人間が何を成し遂げたかというと、原爆を作りました。原発でも、事故が起きると今の福島のように大変なことになるのです。

そこまでテクノロジーの道を進めた人間たちは、今、さらに世界を探求して、人間とは何者なのかということをわかろうとしています。
たとえば今、先進国では太陽の探査をしていますね。なぜかというと、太陽がちょっと不思議な活動をし始めたのです。太陽がちょっとだけ異常になると、地球は肺炎になります。太陽系にとっては大変大きな問題です。そこで、人類は宇宙に目を向け始めた。宇宙を探査しているのです。

0iW9a9宇宙を探査するということは、宇宙を見るのではありません。
宇宙があって、その仕組みの中に太陽系があり、そして地球があります。その中にこの地球生態系があり、私たち一人ひとりの存在につながっていきます。
この世界には、二つの視点があります。一つは、自分の目から自分の価値観で見る視点。もう一つは、自分がどの位置にいてどう生きているかということを外から観る視点です。その双方の視点があって、人間は初めて真実を知る道を歩み出すのです。
これまで、人々はその一方の視点しか持っていませんでした。しかし今、宇宙を探査することによって、宇宙から自分を捉えるという、外からの視点を持つことを人類はやり始めたのです。それが21世紀という時代です。
21世紀には、そういう意味でのテクノロジーが必要とされていきます。そのテクノロジーは何のためにあるのかといったら、私たちが、自らが何者であるかをわかるためにあるのです。それが21世紀を生きる私たちの目的であり、そのためにテクノロジーが生かされていくのです。

もう一つは、この大人ムーブメント(※)を広げるということと同じですね。人類が、一つの生命として、自分たちは何者なのかということを共にわかる時代、それが21世紀なのです。そのことを人々が理解した時、本当の意味で、人類はこの地球生態系に貢献できるようになります。依正不二(えしょうふに)の実現です。正しい法を持つものとしての人間、すなわち正法が、他の全ての生命である依法に貢献できる時代が来る。それが21世紀のテーマなのです。

太陽系は冬至を過ぎ、新しい光が差してくる時を迎えています。地球も、銀河も、そういう時代を刻み始めたのです。あとは人間がその意識に目覚めて、この世界に現象化することです。
この銀河群も、天の川銀河も、太陽系も、地球生態系も、我々の体も全て、さまざまなものがそれぞれの役割を担いながら連鎖して、ネットワークを創り、大きな世界、そして我々の体のような小さな世界を創っています。この宇宙は、その絆から生まれた愛そのものです。絆ができるところには愛が生まれます。ということは、絆があるということは、その世界は必ず善意がベースになっているということです。そして調和の世界が広がっていることに、我々はそろそろ気付くべきなのです。

それに対して、今の人間世界は、どうですか。その真実をわからないで、不調和な世界を生きてきましたよね。戦前も戦後もそうですね。命を犠牲にして、不調和な競争の世界を創って来ました。その中で人間たちは、個人的な欲求をより多く叶えてくれる社会が自由な社会だと思って来たのです。しかし、実はそれは、人々をどんどん不自由にしていくのです。なぜならそれは、欲望や、不健全な思考の中に自らを閉じ込めていくことになるからです。閉じ込めていくということは、自らを不自由にしていくということです。このように優れたテクノロジーと、多くのモノやお金があふれているのに、なぜか人々は不自由感を持っているのです。
そのように自らを閉じ込めているものがいったい何かということに気付いて、自らの縛りから自らを開放する。その魂の解放のネットワークが人類の目覚めとなって、地球生命としての役割を人類が果たす。それは、愛と調和の時代です。そういう時代が、これから開かれていきます。そして私たちは、目覚めた者として、その役割をしっかりと果たしていきたいと思うのです。

今このようなことをみなさんに伝えるのは、僕がいさどんだからです。この世界に生まれて、お前その役割を果たして来いと言われたからやっています。そしてみなさんにも、一人ひとりふさわしい役割があるはずなのです。
今までは、問題ごと(それも神様の仕掛けなのですが)を作っては、そこで苦しみ悩んで解決し、それを喜びとしてきました。それも、大事をわかる過程として必要なことでした。しかし、そろそろ次のステージへ行く時が来ています。この目的が何であるかをみんなで共有し、それを仕上げていきましょう、という時代に来ていると思うのです。
そうしたらもう、一つひとつの出来事を個人の問題として悩んでいる時ではないじゃないですか。もしもそれを個人のこととして悩んでいるとしたら、その悩みは、人とつながっていくと自動的に解決していくのです。僕は1年間に500件以上、人生相談の面談をしていますが、心の病気でも体の病気でも、その原因は何かといったら、絆の不足、愛の不足だと捉えています。そして、それはつながることによって自動的に満たされていくのです。そうすると、そこでは問題ごとを解決する必要がなくなります。たとえば、アル中の人を愛の中に入れてあげると、自然とお酒が要らなくなるのです。

この世界には、そのようなおもしろい仕掛けがあるのです。つまりこの世界には、善なる法則が流れている。それがあることに気付いて、そこに目覚めていけば、問題ごとはなくなります。それが21世紀です。それを理解して、求めていく。そしてそれをマスターして、さらに広めていく。それが、この大人ムーブメントの最も大事な目的です。
それに気付いたものは、誇らしく、堂々と伝えていくことです。万物は調和でできています。不調和な人はそれを理解できないからと言って、諦めてはいけません。全てのものはすでに調和の中に創られているのですから、不調和をやっていると必ず心が苦しくなっていきます。だから、気付いた我々は、勇気を持って伝えていく。それが「大人」と言われる心を持った人の姿なのです。

どうかみなさん、勇気を持って、すべてに対する愛を持って、行動してください。
大人ムーブメントの広がりは、みなさんに託されています。そのことを自覚して、みんなでやっていきましょう。

 

3日間を終え、新たな旅立ちを迎えた大人サミットメンバーたち
3日間を終え、新たな旅立ちを迎えた大人サミットメンバーたち

 
 
※大人ムーブメント
大人サミットの「大人」とは、年齢に関係なく、大きな精神を持つ人を意味します。
自らの意識が世界を創造しているという自覚と責任を持ち、個人の枠を超えて地球全体のために生きる人 ー それが真の「大人」です。

大人サミットでは、この「大人」たちがネットワークすることで巻き起こる「大人ムーブメント」を広げていくことを目標の一つに掲げています。
 
 


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