時代の大きなうねりを予感させる2014年の幕が開け、早9日。木の花では、日々この暮らしを生きることの意味を皆で確認し合っています。
今日は、元旦の日にメンバー全員を前にしていさどんが語った新年の挨拶をお届けします。
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せっかくの新年ですから、今年の方針を確認したいと思います。それは、私たちのためだけに確認するのではないのです。
木の花ファミリーの成り立ちは、世の中の人々の幸せを願い、それが社会に実現されるためにどのような暮らしをしたらよいか、ということから始まりました。それを世の中の人々に見ていただいて、人間の創る社会の一つのモデルとすることが、この生活が始まった時からの目的です。そしてそれは今も変わっていません。それに共鳴して、このような生き方をしようという志を持った人たちがここに集っています。
現代社会は、個人の欲望を叶えることを優先してそういった考え方をしない人々が、日本だけではなく、地球上に蔓延しています。今の人間のあり方が、地球環境どころか国や人々の関係すらもおびやかしています。それが、およそ70年前にあった大戦前夜のような状況を創り出しています。
時代はすでに21世紀を迎えています。しかしながら、地球上に280万種いると言われる生命の中で、能力が極めて高く優秀であるはずのたった1種類の人間が、なぜこのような状況を創り出しているのかを、人々は考えなければいけません。
私たちは、世界に名だたる富士山のふもとでこういった暮らしを表現することが、これからの新しい時代を切り開く大切な役割だとして、この暮らしを始めました。今まさしく、その真価が問われています。
今朝NHKで、1300年続く伊勢神宮の式年遷宮を取り上げた番組がありました。遷宮は20年ごとにあり、昨年がちょうどその年でした。昨年新しい神殿を建てて、今年は20年ごとに新たな年を迎える始まりの年です。それが、出雲大社の60年ぶりの遷宮と同じ年になっています。そして木の花ファミリーは、20年前にここで始まりました。その20年目の区切りが、伊勢神宮の式年遷宮の新年と重なるわけです。
今日ちょうど、そのことをNHKの番組でやっていました。その中で、古事記という日本の神話はねつ造されたものであるということを、NHKが伝えているのです。そのように表現されたことは私の記憶にありません。それは直接そう伝えているわけではありませんが、あの番組を見ればねつ造だと言っているのと同じです。
日本の信仰では、天照大御神を伊勢神宮に祀り、それを頂点とする神の国を日本と位置づけてきました。その延長に戦争もしてきたのです。ところが、1300年以前の日本の信仰は八百万信仰であって、そこでは神々の存在は自然そのものだったのです。それは宇宙の仕組みを司る法則だったのです。地球暦で言う星と星との対話が、我々人間に命として伝播され、人間は地上で、宇宙の法則を生態系の営みとして表現する。このような人々の暮らしがまさしく、1300年前まで営まれていました。縄文時代や弥生時代はそういった時代だったのです。
それが、のちの権力によって、人間の姿で、服を着て、食べ物を食べる、そういう神に変えられて、そしてそれが天皇の先祖ということになって今に至っているということを、その番組では伝えていました。
1年前の2012年12月21日に私たちの太陽系は銀河の冬至を迎えて、それがもとに戻る時が来ています。我々は何者であるのか。その真実に戻らなければいけないのです。
時代は宇宙が刻んでいるものです。それを人間意識に任せていたら、常に自らの立場で主張をして、対立をするばかりです。人間以外のものはそのようなことはしないのです。人間だけが自我を持って、それが巨大化し国家をつくり、そしてあさましい対立の世界を創ってきたのです。それぞれの国を一人の人格に例えたら、とても愚かで幼稚な姿が観えてきます。そのあさましい人間の表現として、国と国が争っています。
去年の暮れにまた一つ大きな問題が起きました。安倍首相が靖国神社に参拝したことで、日本は東アジアの兄弟の国々とさらに難しい関係になりました。戦後日本はアメリカの核のもとで守られ依存してきました。そして自らの主張ができなくなっていました。それが主張をし始めると、これまで自分たちを守ってきた傘が取り払われるのです。
昨日、アメリカの国務大臣が中国の閣僚と連絡を取り合い、今後は密接に連絡を取り合っていきましょうと話し合いました。靖国参拝や、日本の問題についてこれから協議していきましょう、ということだそうです。つまり、アメリカにとって日本はもう守る国ではなく、アメリカの国益から考えたら、問題解決の対象になったのです。
これはある意味、良いことです。戦後アメリカのポチ(飼い犬)として生きてきたところから、日本が独立するということです。つまり、これまではアメリカの核の傘の下で守られていたわけです。その甘い立場で経済大国になってきた国が、いよいよ雨風に当たるところへ出るということです。それは日本にとって厳しいことになります。
去年の暮れのニュースによると、東京株式市場の株価が年初来の最高値を付け、1年で57.6%上がりました。そこに出向いた安倍首相は、新しい年を迎えてもアベノミクスは買いですよ、と言っているのです。ところが、それと時を同じくしてこのような情勢になって、すでに海外では日本は売られ始めているのです。安倍さんはものの見方が浅い。そして、考えていることが損得勘定だけ。損得を考えるなら、地球規模の長いスパンで時代を捉えた本当の損得勘定をしなければいけないのです。
そのためには、大きな世界観を持つことです。この地球上の人間という生き物を、有効なものとして生かさなければいけない時代に入ってきたのです。
先日見たNHKの解説委員の討論も、昨夜からの朝まで生テレビでも、頭のいい各界の専門家たちがいくら議論しても何も答えが出ないのは、同じ次元の話をそれぞれの立場で主張するばかりだからです。
人間の中に、広くて高い視点が生まれないと、この行き詰まりは突破できません。それを想うと、今まで独立独歩のように歩んできましたが、私たちの暮らし方は大切だと改めて感じるのです。
今朝、木の花のホームページに新年の挨拶が出ました。2014年の元旦にあたり、これからの時代を、この生活を通してどう表現していくかを確認するメッセージです。木の花は開かれた場で、社会のためにあるわけですから、それが世の中にどんな役割をしていくかを、やさしい言葉で表現しています。
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「うねりの年」を迎えて ――――― 木の花ファミリーより新年のご挨拶
今、時代が大きく変わろうとしています。
社会を見渡してみると、そこには様々な問題があります。人々が何事もないかのように振る舞おうとしても、その歪みはいたる所に現れ始めています。
そんな中、人々の不安や恐怖心を煽ることで利益を得る産業も多く生まれました。その問題点にも目を向けながら、改めて時代の流れを冷静に見つめてみると、今の社会の背景に大きな行き詰まりがあることが観えてきます。そして多くの人の中に、「このままでいいのだろうか?」という気付きが芽生え始めています。地震の前に動物が何かを察知して普段とは違う行動を取るように、人間の中には、さらに長いスパンでの変化を察知するセンサーがあります。今人々が漠然と感じている不安は、時代や価値観が変わろうとしていることへの予感の表れでもあるのです。
かつて人間は、自然を読み、自然とともに生きてきました。
そして今、時代を読み、時代とともに生きることが求められています。
これまで人々は、自らの内側からこの世界を見るという一方の視点だけで生きてきました。その視点は人の数だけあり、一人ひとりがバラバラの価値観に従って生きてきた結果が今の社会だとしたら、そのままの生き方で今の問題を解決できるでしょうか。
人間がこの世界に生み出されたということは、そこには世界から何かが託されているということです。その、自分をこの世界に生み出した側に立ち、外から自分を眺めるというもう一方の視点を持った時に初めて、自らの内から湧き出る想いと外から託されているものとが合致し、真にこの世界のために生きることができるようになるのです。
木の花ファミリーは、今から20年前に「富士のふもとに“菩薩の里”をつくろう」という想いから始まりました。
菩薩とは、社会や他者の喜びを自らの喜びとする存在を言います。
人々が心からつながり、助け合い、阿吽の呼吸で生きていく場 ――― それが菩薩の里です。
メンバーの一人ひとりは、生まれも育ちも全く違うオリジナルな個性を持っています。そんな雑多な私たちが、自分の内側からの視点だけで生きていては、つながることはできません。自らの枠から飛び出し、広い外側からの視点に立って共通の目的を見出した時、それぞれが存分に個性を発揮しながら、もう一つ大きな調和の世界を築くことができます。そしてそれは宇宙の構造そのものなのです。
2012年12月21日の銀河の冬至から1年を経て、世界は大きくうねり始めています。新たな年を迎え、木の花ファミリーでは、エコビレッジという枠組みを超えて、この激動の時代を生きていく大切な心を表していこうと、想いを新たにしています。そしてここを訪れる人々が自らの中に眠る同じ心に気付き、その気付きのネットワークが広がっていくための役割を果たしていきます。
2014年を、木の花ファミリーでは「うねりの年」と銘打ちました。
さあ、いったいどのようなうねりが待っていることでしょうか。
皆さま、本年もよろしくお願い申し上げます!
2014年 元旦
木の花ファミリー 一同
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本来、人間には動物よりも優れたセンサーが備わっているのです。しかし、今の人々はそのセンサーが鈍ってしまい、金や物の魅力に取り憑かれてしまって、本当の人間の能力が発揮できていません。
そのような中で、元々センサーが働いている人たちや、そのセンサーが働き出した人たちもいます。その人たちは、本来の役割を表現できないでいます。それが社会に対してなじめない人々です。今で言うニート、引きこもり、うつ病などの社会の問題事が、その人々に表れているのです。そしてその現象は、物質至上主義の現代社会に対するメッセージなのです。
そうすると、国と国が対立している問題も、社会に蔓延している様々な問題も、それを解き明かして次の時代に行きなさいという大切なメッセージだととらえられます。だから、表面的に出来事をとらえ、違いから問題をぶつけあっても解決するわけがないのです。
今こそ、その問題の奥にあるメッセージを読み解き、新たな時代につなげていく時が来ているのです。
これは、ただ問題の時代が来ていると考えてはいけません。今はどこを見ても行き詰まっていますが、行き詰まっている先にはそれを解決した時代があるということです。しかし、それがわかっていないと、歪みから痛みが発生するのです。それは、社会の格差や、人々の対立や孤独、病気や自殺などの様々な問題となって現れてきます。それが理解されず、根本的に解決されないと、さらなる矛盾が生まれていくのです。それは、私たち一人ひとりの中にある心の種がネットワークして、生み出しているものです。それがわかっていれば、行き詰まりの現状を楽しむこともできるのです。
私たちは、この暮れから、そのようなことをみんなで話し合ってきました。そして改めて、それを理解できている立場であるからこそ、今までの社会にはないこの生き方を自らの意志で歩んでいるのだと認識しています。
子どもたちは、このような話をしても言葉では理解できないでしょう。しかし、この空気を感じながら育ち出しているのです。魂は確実に、その目覚めの時代に入っているのです。
マスコミがどんなに今の社会問題を議論しても、何も解決されません。ただ、現状がいかに難しいか、そして今のような議論をしていても解決しないという情報は得られました。
その解決策は、一人ひとりの世界観を広げることです。人々はどうして自分だけを守って、てんでバラバラな世の中を創り、その中で幸せに暮らそうなどというおかしな考えでいるのでしょうか。それで良い社会を創ることなどできる訳がないのです。
世の中にはそういった矛盾がはっきりと表れてきているのですが、そのことに気付いている人々にはまだなかなか出会えません。我々がこうして出会っているということは、ぜひ、今年は今まで以上にその気付きを受けて、時代を生きる自覚のある者として、この生活をみんなで築いていきたいと思っています。
毎日ここで生活することは、本当にまれに見る世界に出会っているのです。ですから、ここに出会えたことを「おめでとうございます」と表現できます。
「おめでとうございます」は誕生日や正月だけではないのです。毎日の大切さに気付いたら、あなたは宝くじに当たったよりもっとおめでたい生活を毎日しているのです。この道を歩んでいることがどれほど大切なことなのか。それに気付いたら本当に幸せですよ。
そこでは不自然な欲求に惑わされることはないのです。そういった満たされた絶対調和の世界を創るのです。もともと私たちはそういったものとして、肉体と魂の調和の中で構成されています。これほど身近にありながら、この素晴らしい世界に気づくことがどれほど難しいことなのか。それは、私たち人間が「個」という我をもらったからです。これはカラクリであり、このカラクリの奥にある深い真意(神意)は、こんなにも身近にあるのです。
これほど近くにあるということは、簡単に出会うこともできれば、簡単に生きることもできるのです。しかし、これほど近くにあるからこそ、見つけられないものにとっては永遠に見つけられません。そのカラクリを紐解いて、私たちはその真意を表現しようとしているのですから、それは恐れ多いことをやっているのです。しかし、へりくだらずに、やり切ろうと思うのです。
そういったことを想っていても、一人で調和の世界は出来ません。自らの生命は調和の世界に存在していても、人が社会にそれを表現するときには他者の力が必要なのです。かつ、人間だけでは出来ません。そこでは自然との調和が必要なのです。さらに世界観を広げて、それを確固たるものにするためには宇宙と調和しなくてはいけません。最終的には、宇宙自体を私たちの意志が創っているところまで意識は広げられるのです。
そういったところに私たちは生きています。宇宙の中の絶対調和をこれほど身近に感じられる地球三次元生態系が、私たちに用意されているのです。さらに、私たちはそういった思考を巡らせながら、その神秘を解釈できる者なのです。
宇宙には無限の魂が存在していますが、地球に生まれて、人間として生きていることは特別なことなのです。その数はたった70億しかいないのですから。奇跡のように選ばれた、それは宝くじに当たるよりもはるかに幸運なことなのです。
人間であることが宇宙の奇跡の中にいるわけですから、地球に生まれてくることの奇跡と、さらにその人間として生まれてくることの奇跡、それから無限の世界の中でたった一人しかいない自分に出会えることの奇跡、それはおめでとうのおめでとうのおめでとうなのです。
そして、分からず屋の人間の中でこういったことを紐解いて、究極の世界を創ろうとしているこの場所にいることは、おめでとうの中のおめでとうの中のおめでとうの中のおめでとうなのです。この心で生きることは70億分のほんの少しなのですから。このように解釈するとしたら、本当に奇跡のような場所にいるのです。
そして、その場所を与えられたことを考えたら、今度は「おめでとう」に対して「ありがとうございます」という言葉がいくつ連なるのでしょうか。それくらいありがたいことなのです。
ここは20世紀型の価値観(唯物的価値観)で捉えれば、苦痛の世界になるかもしれません。それから、狭い価値観で人間たちが作ったルールから捉えれば、ここは特殊な人々の集まりでカルトかもしれません。しかし、世界観を広げて観ていけば、これはおめでとうございますの何乗、かつ、ありがとうございますの何乗の世界でもあるのです。そのくらいこの世界は捉え方次第で自由自在なのです。
今ここで僕が語っていることは、この世界の奥にある真実に毎日出会っていることです。この世界がこのように創られているということは、本当に不思議な縁なのです。『ヴォルテックス(The helical model – our solar system is a vortex)』の映像を観ても、極めて複雑な関係性の中で私たちの宇宙が紡がれていることがわかります。人間たちの世界観ではバラバラになってしまい不可能なことが、約束通り私たちに毎年四季を与え、命を紡いでくれているのです。
その本当に難しく為し難いことが今ここに起こっていて、私たちはその中にいます。それが、「ありがとうございます」ということです。
「ありがとう」という言葉は「有難い」、つまり「なかなかないこと」が「御座います」、それは現実にあるということです。それが本来の神の働きであり、私たち生命の姿なのです。それを理解することが神の秘密、すなわち神秘を知ることなのです。
私たちは、その「有難う御座います」の中で命(みこと)として生きていると同時に生かされています。それが本来の神(八百万)の働きであり、地球だけでなく宇宙全体がそういった生命構造になっているのです。人々はその意識に立ちかえらなければいけません。今の社会はどんな人もどんな団体も、国家ももちろんそうですが、自らの欲に絡んで、個人の益、国益で生きているのです。一人ひとりがその自らを突破した時に初めて、ユートピアの時代が幕を開けるのです。
僕が損得で皆さんにこのことを話しているか考えてみてください。たくさんの人が、自分の考えている方向に人を誘導して、実際に組織をつくってきました。しかし、僕は僕の考えているようにみんなを誘導したいと思っているわけではありません。僕の視点から観える情報を皆さんに提供しているだけです。
そろそろ、真実に気が付きましょう。真実に気付くためには、自らの考えにとらわれないで、たくさんの情報、広い情報を知って、その中から自分自身が本当は何が大切なのか、それをどう選ぶかを判断するということです。
一人ひとりが目覚めて、どのように生きていけばいいのかを判断する時代が来ています。そうすると宗教は必要なくなりますし、政治家に任せきりの国の運営もなくなります。そして、国際紛争でも個人の問題でも、人々の力で解決できるようになります。
それは、一人ひとりが自立して目覚めるということです。組織をつくって束ねていくのではなく、すでにある生命ネットワークがよみがえるのです。一人ひとりが目覚めて、本当に大切な人生をエンジョイしながら、この世界に貢献している。この世界の一員として生まれてきたということは、世界から一人ひとりがその役割を託されているはずです。
そのことに全く気付かない人々や社会は、利益だけを求め競争し、そこで豊かさを求めて大きな経済を作りましたが、その経済が今何を私たちに与えてくれているかということです。それが行き詰まりの現実をつくっているのです。
これは社会を批判しているのではありません。その実態を語っているのです。
ですから、これからの21世紀、木の花に集ってこの心に出会った人たちは、新しい生き方をするべきなのです。それはたいへん貴重なことですから、それに出会って生きることは、ありがたくて、おめでたいことなのです。これから毎日正月、毎日誕生日、毎日毎日が節目で、「おめでとうございます」「ありがとうございます」で生きていきたいと思います。どうですか、みなさん。
一人ひとりが自分を大切に生きるということは、目覚めるということです。本当に自分はこれでよかったんだというところに到達する。一人分、自分を謳歌してください。
今日は、この目覚めの新たな年である2014年の第1日目です。そしてこれから365日、ずっと「おめでとうございます」でいきたいと思います。新しい年を迎えて、これからずっと「おめでとうございます」とみんなが生きるきっかけとして、まず最初の「おめでとうございます」の乾杯をしたいと思います。
新しい自分がこれから開かれてきます。
それが、世の中が開かれるきっかけになりますように。
みなさんとの出会いにありがとうございます。
そして、おめでとうございます、乾杯!!