ただ今開催中の大人サミットにて、いさどんが語りました!
* * * * * * * * * * *
Yくんはここでケア滞在を始めてからまだ1週間も経っていませんが、彼が改善されていく兆しが観えてきました。最終到達地点からするとまだ10分の1くらいかもしれませんが、彼の心を安定させるということでは、その見通しは観えてきました。
ここの自然療法プログラムが提供している方法は一般医療では不可能なことであり、独特のものです。そして、それは精神不安定な状態を解決するだけではなく、物やお金にとりこまれてしまっている世の中に依存している状態や、世界を観る意識が狭くて自らの現状が観えないことを解決する方法でもあるのです。
今の社会はうつ状態になっていて、生活破綻状態になっています。国の財政は自己破産状態であり、人々の心は物やお金への依存症になってしまっていますし、人間の意識はあまりにも狭くてこの世界の実体が観えていません。
特に政治家や企業の経営者たちは、子供のように分別がなく、社会を一方的に物・金の価値観に誘導しようとしています。それを大人の視点で観ると、そういった状態の者を未熟な子供だと捉えて改善しようとするのですが、一歩自分たちの枠の外に出て、たとえば宇宙人的視点で地球の外から人間の今の営みを眺めてみたら、今の人間たちの世界観が狭く未熟で、ひとりよがりな生活をしていることに気が付くでしょう。
そういった世界観の狭さが、私たち個人の病気にもなって現れているにもかかわらず、そのことを捉えるマクロの視点もミクロの視点も今の人間たちには育っていません。
近年の人間が科学・物理・テクノロジーを探求するようになる以前の段階では、自然やこの世界に対して畏敬の念があり、今のような分別のない状態は起きていませんでした。
では、何が人間を傲慢にさせたのでしょうか。それは、自然を加工する能力や、自然を読み解いて支配する能力が得られて、人間は広い世界の中の自分たちの位置を見失ってしまったからです。
しかし、本来人間のそういった優れた能力は、この世界の中の自分たちのポジションを悟り、世界に貢献していくためにあったはずです。人間はなぜこれほど愚かで、ものが観えなくなってしまっているのでしょうか。大人から観た子供の未熟さどころか、今、人類は分別のない子供のような状態になっています。もしかしたら、このまま進んでいくと、宇宙に対してさえ、そういった愚かな行為をもたらすこともありうるのです。
もし、地球外生物というものがいて、人類を観察していたら、この生命がなぜ破滅したのだろうかと紐解くことでしょう。また、この世界自体に意志があったら、この不調和な存在をとりあえずリセットして新しい調和の元を創ろうとするか、もしくはこの生命自体に自らを客観的に観る目線を与えて、世界と順応しながら共に栄えていく方向を与えることでしょう。
今、そのタイムリミットが訪れようとしています。これまでの生命の歴史を振り返ってみると、新たな世界が生まれてくるときには必ず、次の時代にふさわしい新たな叡智や生命力が発生してきているのです。
さらに、天盤の巡り・文明周期説からすると、すでに今の文明の成り立ちは終末を迎える段階に至っています。それは現状を観てそれを客観的に捉え、改善という形で未来につながっていくのか、進んでみないとわからないことですが、今、そのターニングポイントにあることは確かです。
その転換点に、人類は自らの中から自浄作用として、新しい時代を迎えるための変革を生み出していくのでしょうか。それとも、人間の存在を包含しているこの世界によって人間が淘汰されるという形で、次の世界へ移行していくのでしょうか。
今はまだなんとか世界のバランスは保たれていますが、地震でも火山の噴火でも、自然災害は突然にやってきます。それまでエネルギーを溜めていたものが、時が満つれば突然のようにやってくるのです。これは人間の病気でも同じことです。
しかし、じっくりと観察する力があれば、後からそれを振り返ってみると、徐々に予兆はあったことが観えてきます。ところが、その予兆をしっかりと観ずに、それに対する対策をしていないと、突然にやってくるように思えるのです。
一般的に、子供が成長し分別がついてくると大人だと言われますが、今の世の中を観ると、年齢を重ねても未熟な視点のままで分別がない人がほとんどです。
そこで、健全な大人とはどういった存在なのでしょうか。それは、この世界の構造をよく理解し、生命のプラスとマイナスのエネルギーのバランスが秩序良く保たれている状態です。しかし、その秩序が無視された状態で、生命エネルギーが表現されていくと、自然界に無秩序な繁栄エネルギーが表現されていくことになります。それが現代社会の現状です。
今、宇宙の中で、人類が最もお金をかけて探査しているのはどこだと思いますか。それは、水・金・火・木・土・天・海・冥といった太陽系の惑星ではありません。
それは、太陽です。なぜかというと、太陽の活動が変わってきたからです。そして、黒点や太陽フレアといった太陽の活動が地球に最も大きな影響を及ぼしていることを人類は知っているからです。
今、太陽の黒点の活動が変化してきています。それを受けて、地球のマグマが活動期に入り、地震や火山の噴火など地球上に沢山の自然災害が起きようとしています。それにプラスして人為による気候変動が起きているのです。
我々生命の全ての元は太陽の光であり、太陽があってこのいのちの世界が成り立っています。その太陽が、黒点やフレアの活動を調整しているということは、地球の活動の調整でもあるのです。
そして今、地球のマグマが活動期に入ったということは、これからの人間にとって生きづらい時代が訪れるということです。それは地球の意志であり、その元は太陽の意志に起因しています。今の人間たちの営みに対して、太陽がNOを示すために、活動を調整していると受け取ることもできます。
こういった捉え方で地球上に起きていることを判断することが、天の声を聞くことになるのです。
天はどこにあると思いますか?大人の「オ」の意味をカタカムナ的に紐解くと、上下左右前後の六方に拡大・収縮するという意味になります。大人の視点から天を捉えると、天とはこの世界すべてということになります。
ということは、私たちは地球上に作物を作って生きていると思っているかもしれませんが、私たちは天に作物を作り、収穫し、そこから恵みをいただいて生かされているのです。
ところが、多くの人間たちはそういった仕組みを知らず、表面的な思考の結果、地球上にプラスのエネルギーだけを撒き散らし、世界にはプラスのエネルギーがあふれてしまっています。そして、今の世の中の大部分の人はお金や物で世の中が良くなっていくと思っていますし、それで健康になれると思っているのです。
しかし、そういった世界が進めば進むほど、現実には世の中に様々な問題や矛盾がマイナスのエネルギーとして引き起こされていくのです。
人類は21世紀を迎え、新たな悟りの時代に入りました。これから私たち人類は、天とは何か?地とは何か?生命とは何か?自分とは何か?生きるとは何か?といったことを理解した上で生きていく時代です。
そのことを踏まえ、私たちが大人としての意識に目覚めていくきっかけにしたいものです。