今回のブログは、
先日の大人会議でのけいこちゃんの報告を紹介します。
ちなみに、けいこちゃんがケアをスタートしてから
6週間が経ちました。
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けいこちゃん:
今朝、
「これから卒業まで何かテーマがあるといいね」
とようこちゃんに言われて、
今までは自然と浮かんできた自分の心の垢に対してだけ、
いろいろ掘り下げていったりしていたんですけれど、
これからは、意識して自分の心の垢を見つめていこうと思いました。
それを自分のテーマにしていこうと思っています。
まだ、ちょっと取り繕っているところがあるんですけれど、
多分ぽろぽろ垢が出てくると思いますので、
皆さんに指摘してもらえたらなと思っています。
まり姉:
意識して自分の垢を見なくてもいいかなと。
どういうふうに垢を見ていくのかわからないけれど、
しんどくなるんだったら、
無理やり探さないほうがいいんじゃないかと思います。
自分で「こういうところがあるんだな」と気がついた時に、
次はそれをなくしていこうという感じでいいんじゃないかな。
ようこ:
今朝、けいこちゃんに伝えたのは、
ここで淡々と生活することはもうクリアできているからね。
これから卒業に向けて何かテーマがあると、
ここでの滞在がさらに充実するよねという話をしました。
そうしたら、これから毎瞬毎瞬自分の心を意識して見続ける、
ということをテーマにしますって。
ここでメンバーが毎日心磨きをしているように。
ただ、けいこちゃんはその時すでに、
それをプレッシャーに感じていて、
卒業までにそれをやり遂げないといけないと
ネガティブに捉えているようだったから、
これは私たちも一生かけてやり続けるものだからね。
卒業しても一人でそれができるように、
ここにいる間にコツを掴んでいけるといいよねと話しました。
いさどん:
この間、あっくんが優等生として
卒業してくれたのだけれど、
またタイプが違う優等生だなと
けいこちゃんのことを観ています。
ケア担当者の僕にとってはありがたいことで、
こちらの手はほとんどわずらわせず、
自分で心の癖に気づいたり、
みんなとの出会いの中で
自分の問題あるところは直していて、
とても良い事例だと思います。
心の垢ということについては、
問題がなくても垢を掘り起こすように探すということだと、
人によってはちょっと問題なのかなと思うんですけれど、
今の発言からすると、けいこちゃんは、
どちらかというと積極的に
そういうことをやっていきたいほうだと思います。
ケアをスタートしてから1カ月が経って、
両親と面談をした時に、彼女の希望の中で
病気になってしまった自分を見て、
そういったことを自分にもたらした癖を
しっかりとコントロールできる自分になりたい。
病気はもう治ったし、
また自分が病気に戻ることはないと思う。
そういう実感はしています、
と語ってくれました。
僕はいつもケア担当者として、
ケアの人たちを預かる立場にいるんだけれど、
ここまでの意識を言ってくれる人は、
本当の意味で卒業段階にきていると思います。
その状態になって、
ここでの完治ということになるんですよね。
中には、お医者さんに行かなくてもいい、
薬に頼らなくてもいい(病気については完治)という状態で、
敢えて卒業させる人もいます。
それは、ケアプログラムに依存していて、
自分の意思で次の段階に
進んでいくことができない状態でいる人です。
そういった人は、心の学びとしては
60点くらいの段階で元の生活に戻ってもらって、
違った意味でのプレッシャーを感じてもらい、
自分の意思で人生を築きあげてもらう
チャンスを持ってもらうようにしています。
けれど、もっと良いことは、
けいこちゃんのような取り組みをして、
自分にしっかりとした実感を持ってもらい、
心の免疫力をつけて
卒業していくことが大切だと思います。
ファミリーに滞在すると、
体の免疫力は確実につけることができます。
それと同じように、自分の心の癖を見て、
それをしっかりと理解して、個性として活かし、
自己コントロールまでマスターしてもらったら、
必ず良い人生が来ると思います。
それが心の免疫力で、
心と体の免疫力の両方をつけるというのが、
一番いいことです。