今、ここでケア滞在をしている人は7人います。
これは過去最高の人数です。
今まではケアの「主治医」であるいさどんや、
サポートメンバーのまりちゃんやようこが
主にケアの人と接することが多かったのですが、
ここまで人数が増えてくると、
メンバー一人一人の関わり方が非常に重要になってきます。
そこで今回のブログでは、
いさどんが語った「ケア滞在者に接する時の心構え」についてシェアしたいと思います。
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問題事は、ある意味ではその人の自己表現であり、
本当の自分を取り戻すための負の部分のエネルギー消費です。
それは膿みたいなものですから、
全部出し切らないと改善に向かいません。
多少は相手の状態を粘り強く伝えてあげることも必要だけれど、
それはあくまで多少であって、
強く伝えるとそれ自体が相手にとって苦痛になることもあります。
だから、「もうちょっとしたら良くなるのに惜しい」という発想を捨て、
心が内省に向いていないとなったら
いつでも手放してあげられるような心構えが大切です。
こちらが提供出来る客観的な情報を受け取り、
それを自分の中に積み重ねていける人や、
自分の中の負のエネルギーをどんどん消費していく人に
こういった環境を提供することが大切です。
そういう意志がない人に提供しても、
一見優しさのようだけれど、
実は余計な苦痛を与えたり、
場合によっては対立を生むこともあります。
しかし、あまりにも事務的であっさりしていては、
その人が改善する手助けにはなりません。
多少の負荷をかけ、
その人がチャンスを掴む機会を与えるということは必要です。
でも、相手に無理強いさせるような行動は避けるべきです。
「あなたのありのままの状態でいいんだよ」と言う人もよくいますが、
それも偏った見方です。
そういうやり方でそのままの状態でい続けることは、
その人が次のステージに行くための可能性を潰すことにもなります。
だから、多少の負荷をかけますが、
それもキャッチボールで、
その負荷がその人を新しいステージに導く場合にはそれも必要です。
しかし、そうでない場合には、
その人が自分の心にふさわしい場所に行くことを
認めてあげることが大切です。
ここは改善していく場であり、
そのまま改善しない人がい続けるところではありません。
改善していく場だから負荷をかけますが、
その状態でいることがその人にとってふさわしかったり、
もっと悪くなっていく意識を持っている人には、
それを「ダメだ」と言わず、
その人にふさわしいところに送り出してあげることも大切です。
そのことによって、人生という旅の中で
自分の中にある種から発生するエネルギーを
消費させていくことが出来ます。
問題事は自己表現であり、
負のエネルギー消費ですから、
そういうふうに気長につきあっていき、
負のエネルギーをどんどん出す環境を与えてあげることも大切です。
負のエネルギーを消費することによって、
その人は「自分にこれはもういらない」と気づいていくことが出来ます。
それを全部消費し切ってしまえばいらなくなり、
そして調和的になります。
逆に、種がある人が調和的な中にいると、
それ自体がいらいらして自己主張したくなります。
しかし、種はエネルギーを出してしまえば、
種として機能しなくなるから消えてしまうのです。
だから、ケア滞在者に接する時には、
「治してあげよう」と思うのではなく、
「あなたは今こういう状態ですよ」と
客観的な情報を提供し続けることが大切です。
そして、その人が自分で自分を客観的に見て、
冷静に自分を判断出来るようになったら、
病気の状態は自然となくなっていくものです。
問題事は全部自分が起こしたものだから、
本人がそのことを受け取らないとどうしようもありません。
「もうちょっとしたらこの人は良くなるのに」という熱い情熱ではなく、
冷静にケアに望み、その人の問題をその人に預けることが大切です。
このブログを読んで、なにより自分自身が癒やされました。
ハイジのことで毎日辛く、どうしたらよいか分からず、逃げ出したくなる日々で、
実際に逃げ出したりしていましたので。
「負のエネルギー消費」という発想にびっくりしました。
負のエネルギーは出さない方がいいと思っていました。
なんだかますます負に行ってしまい
悪循環になると思っていましたので。
それが「自己表現」だなんて、なんて積極的なとらえ方なんだろうと
思いました。ありがとうございます。