木の花ファミリー創立32周年を迎えて

3月21日、木の花ファミリーは創立32周年を迎えました。以下は、その日に行われた創立記念祭にてジジが語ったお話です。


木の花ファミリーの暮らしが始まり、今日で32年が経ちました。
しかし、木の花ファミリーの暮らしが始まってから、この物語が始まったわけではありません。この物語は、宇宙が誕生した時から始まっています。私たちは、自分が存在するという自我に目覚めた時、その自分が解釈できる範囲を自らのエリアとします。しかし、それは自分を存在させている実際のエリアではありません。

私たちは毎日の生活を営み、時が経ち、歴史を紡いでいきます。その中の一つに、呼吸をするということがあります。呼吸は自分の意志でしているのでしょうか?
呼吸をするためにはまず、地球を包んでいる大気という空間が用意されています。それは私たちに、生きていくエリアを与えてくれています。この空間を誰かが「これは私の場所」と区切って、個人的にエリアを持つことができるでしょうか。そんなことはできるわけがありません。このように、私たちが地球に誕生し生きるということは、私たちの思い通りに何かを叶えることはできないのです。それは、いくら想像してもわからない壮大な物語の中にあります。私たちは人生において色々な出来事に出会い、変化します。生まれたての赤ちゃんが青年になってたくましくなり、年老いて死んでいく。この一人ひとりのオリジナルな物語に寄り添い、その物語と共に歩んでいるものがあります。それは「時間」です。

♪「我らはトキの旅人」♪
※以下のQRコードから木の花楽団の歌を聴くことができます

一体、誰が時間というスイッチをこの世界に入れて、いつまでこの時間という仕組みを提供し続けるのでしょうか。全くわかりません。しかし、明らかにこれは何ものかの意図した働きにより、宇宙の誕生から途切れることなく、私たちを世界に繋いでくれています。
そのテーマは「ひとつ」、即ちワンネスです。そして生きている限り、私たちはその中で沢山の要素を自分以外のものからいただいています。その一番の贈り物は、光です。光は誰が与えてくれていますか?そして、どこからやって来ますか? ——— そう、太陽ですね。
私たちが存在するということは、まず肉体を持っていますから、呼吸をし、食べ物を食べます。そして人生という様々な出来事の中で成長し、経験を重ね、何かをそこで学習しています。その目的は「ひとつ」ということです。私たちは宇宙に存在し、偶然にも今、幸いなことに、そして不思議なことに、人間という命として人生を刻んでいます。宇宙空間の中にある地球では、こんなにも穏やかに太陽の光が降り注ぎ、晴れて、風が吹いて、そして雨が降る中で、動物や植物が栄え、命の循環が営まれています。その美しい穏やかな世界のことを五風十雨(ごふうじゅうう)と言います。

♪「五風十雨」♪
※上のQRコードから歌を聴くことができます

私たち人間もまた、その循環の中の一つの役割としての営みが与えられています。こういったワンネスの世界では、自らを自分以外のものから切り離して存在することはできないのです。
何もないと思っているこの空間ですら、私たちに大気という大きな気 ——— プラーナを与えてくれています。プラーナとは生命力のことです。そして呼吸という循環作用を通し、私たちに「ひとつ」を表現することを求めています。大地は私たちに、その生命力の元である食べ物を与えてくれます。それは私たちがひとつであり、他の無限にある命と切り離すことができず、私たちはその命の循環そのものであることを教えてくれているのです。
このような壮大な物語の元となり、私たちに命の循環の中でその意思を示しているのが太陽です。この偉大な循環を与えている太陽の存在する意味を、あなたは知っていますか?

♪「太陽の導き」♪

さて、今の人間社会に目を向けてみましょう。地球の歴史からすると今からほんの少し前の約6500年前、人類の文明が発祥しました。これ以降を有史と言います。人間は道具を使い、火を用い、そして高い能力を発揮して、自然との付き合い方を工夫し、栄えてきました。なんと素晴らしい生き物が誕生したのでしょう。しかし、その人間の持つ高い能力は、もっと便利にしよう、もっと優れたものになろう、そして、もっと他のものを支配して自分が豊かになろう、ということに使われてきたのです。

その昔、人々は自然に生かされ、自然に感謝し、そして自然の成り立ちの中で動植物たちとひとつとなって、この生命生態系の大循環を表現していました。

♪「むかしむかし」♪

しかし、21世紀も4分の1を過ぎた今、人間たちは地球を自分たちだけのもののように扱っています。
現実に、人間たちはこの壮大な宇宙において、地球のような奇跡の星をみつけることはできません。これは宇宙の大いなる意思が総力を挙げ、地球という星に特別に理想の世界を築いたからです。しかし、その地球において最も高い能力を持つと言われる、優れたものであるはずの人間たちは、自然を超えた人工という世界を造っていく過程の中で、自らの優秀さに溺れ、地球が誕生した本来の目的 ——— 即ち、他とつながり「ひとつ」を表現するという宇宙の叡智を忘れてしまったのです。

「ひとつ」とは、自分と他者、自分と何か、そして自分と世界を比べた時に、区別がないということです。私たちはこの世界に生かされ、この世界の循環の一部を担っています。それはとても簡単なことです。「一人はみんなのために、みんなは一人のために。」これが宇宙の姿であり、それをモデルとして、地球にたったひとつの生命大循環の世界が創られたのです。私たち自身の体もまた、それを構成するすべての細胞がそれぞれに意思を持ち、連携して、ひとつの体をつくっています。それを小宇宙と言います。沢山の個性的な機能が連なり、私たち一人ひとりの中でもワンネス・ワンヘルスを実現しているのです。それと同じ構造が地球の生命生態系の中に表現されているのです。
ですから、私たちは人間社会のために存在するのではありません。個人のために存在するのでもありません。「ひとつ」という自らの存在する大調和のエリアを知ったなら、すべてのものがつながり(ワンネス)、ひとつの健康(ワンヘルス)を表現する大循環の中に、あなた自身も組み込まれ、維持されていることを、悟らなければなりません。

♪「ひとつ」♪

21世紀も4分の1を過ぎました。21世紀は「人類の目覚めの世紀」です。つまり、私たちは地球人である前に宇宙人であることを悟る世紀です。そして私たちが日常認識している世界よりもっと広く、人間では到底理解できないような大いなる世界(宇宙)に貢献する時代を迎えています。
しかし、宇宙的には人間が目覚める段階を迎えた今においても、まだ多くの人々は自分のことばかりを考えています。それは、この星に人間が降ろされ、地上世界をつくっていく上で求められる本来の目的からは大きく外れています。人間の存在する本当の目的は、互いに手を取り合い、ひとつにつながり、この地球生命生態系を健康にして、すべての生命と共に喜びあえる世界を表現することです。今日、この創立記念祭で共に歌った歌に、そのメッセージが表わされていました。

木の花ファミリーでは毎年、年始にその年のテーマが示されます。昨年は「兆し」でした。そして昨年の12月頃に、そのテーマの通り、兆しが観えてきたのです。
私たちは今日、3月21日の春分をもって一年の始まりとします。32年前の春分からここ富士山麓での暮らしが始まり、今、30歳を超えた木の花ファミリーの歩みの目的が、かすかに観えてきています。ではその目的の先には何があるのでしょう。
今年のテーマは「目覚め」です。自らの欲望を満たし、願いが叶うことが幸せではないのです。私たちは宇宙生命であり、大いなる奇跡の星、地球の生命生態系の大循環のもとに、本来の役割を果たすべきなのです。その目的は美しい地球の実現、つまり、ワンネス・ワンヘルスです。そのことに、最も高く優れた能力を与えられた私たち人間が貢献せず、その高い能力を全体のために生かさないとしたら、それは一体何のためにあるのでしょう。
しかし、現実はどうですか。人々のエゴはどんどん膨らみ、様々なビジネスが人間の欲を刺激することでお金を儲け、お金があれば幸せだといって際限なく欲望を膨らませてます。人々は、人間社会が提供するものによって依存症になっているのです。
私たちは、始めからすべて与えられ、この星の上に生きています。その始めから与えられていたもので、私たちは幸せでなければなりません。その最も大切なことを、現代人は忘れてしまっています。

♪「この星の上で」♪

私たちはひとつであること、そしてひとつになっていくことを、忘れてしまいました。みんなで分かち合い喜ぶ幸せを忘れてしまったのです。けれども、そのことに目覚めれば、地球はたちどころにユートピアなのです。

32年前、富士山麓で初めての朝を迎えた時、それは3月21日の春分でした。寝ていた部屋の東の窓から、素晴らしい太陽の光が部屋の中に差し込んできました。それを、かずこちゃんに頼んで写真に撮ってもらいました。それはまるで仏様の背中に現れる輝かしい光輪のようでした。
私たちは光の子です。無限なる太陽の光のエネルギーを与えられ、しかしそれを直接自らに取り入れることができない私たちは、大地、雨、動物、植物たちの営みの循環の中で、他の存在を通してその光のエネルギーを自らに取り込み、生かされています。ですから、私たちの元は光なのです。
命は光です。それはつまり、私たちは太陽のメッセージを受けとり、他に向けて発することができるものだということです。そういった私たちの本当の姿に目覚め、意識をひとつにしていきましょう。それは、目覚めの始まりです。そこに気付いた時、人々は目覚め、この世界のすべての問題は解決します。その目覚めは、すぐ隣りにあるのです。そしていつも私たちに寄り添ってくれています。少し横を見てそれに気づき、実行するだけなのです。

今、沢山の問題がこの人間社会の中にあり、闇のように地球を覆っています。しかし、それは「目覚めなさい」という大いなるものからのメッセージだとしたら、今こそ、その意味をよく理解して、大いなる世界の意思と連動し、ひとつになるという、悟りの境地が求められているのです。「サ・ト・リ」とは差を取ること、即ち、自らと全てのものは一体であり、ひとつである、ということです。そのものの精神が極限まで達し、究極の精神が花開いた状態のことを言います。それは自らを磨き、意識を高めていくということです。
言葉で語るとこのような感じになりますが、歌はいいですね。それぞれの個性がそれぞれの役割の位置に立って音を発し、全体がハーモニーとなってひとつを表現します。木の花の歌は美しいですね。歌を歌うためのテクニックだけでは、あのような響きは生まれません。みんながひとつになって、心が繋がった時、初めてそれが表現できるのです。
32年前、僕はこれから富士山麓で暮らすことをみんなに語りました。しかし、実際に何をするのかは全くわかりませんでした。ただ、そこに参加する人は一人ひとりあなた自身の意志で行ってください、と言いました。そこで僕が絶対と言えることは、これから私たちが生きる生き方は、これからの時代にとって大切な生き方であるということ。何をするかわからなくても、あなたがそのことを信じられるなら行ってください、と。

♪「信じる心」♪

あれから32年が経ち、今、この時を迎えています。この位置にいます。これまで沢山の出会いがありました。そしてやっとその目的の兆しが観え始めています。いよいよ今年、ワンネス・ワンヘルスの実現のウェーブが地球に放たれようとしています。
星に住むということはとても便利なものです。これがもし単なる平坦な場所だったら、この調和のウェーブはあちこちに向けて放たなければなりません。しかし、星は自転、公転をしています。そしてこの星のある太陽系は、銀河の中を自転、公転しています。ですからここにいるだけで、遠くに行かなくても、調和の光のウェーブをみんなでひとつという意識にのせ、天に向かって放てばよいのです。それは宇宙に向かって発信され、地球の自転公転により、地球全体どころか、太陽系全体どころか、銀河全体にまで広がっていくのです。
これが宇宙を生きることの真実です。それを信じないと、この大いなる目的は達成できません。あなたが信じ、そしてそれがみんなと繋がり、ひとつとして発せられた時、現実化するのです。

32年の時が経ち、こういった思いのもとに、そしてこのような仲間たちのもとに、これが世界中へ広がり、宇宙全体の魂たちと共鳴し、この地球に美しい世界が実現することは、なんと幸せなことでしょう。
どうか皆さん、ジジが言ったからやろうなんて考えてはいけません。そうだね、そうだね、とその精神をあなた自身が高く高く積み重ね、あなたの個性を生かしてください。それが目覚めです。そして、私たちの本来の目的である理想の世界 ——— ワンネス・ワンヘルス、美しい地球を実現しましょう!

今日の歌はとてもよかったですね。その歌に心を込めて、ウェーブにして天に解き放てば、地球を巡ります。それを地球が喜んでいる。太陽系が喜んでいる。銀河が喜んでいる。宇宙が、そして大いなる存在が喜んでいる。
私たち人間にはそれだけの高く尊い能力があり、その実現が託されているのです。あなたにも、誰にでも託されているのです。それを信じてやっていきましょう。
みんな、ありがとう。

♪「何億年もの時を越えて」♪


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