時代の変化とともに真理すら変わっていく世界

今年の7月16日から18日に開催された「第10回大人サミット」では、宇宙的そして歴史的に観ると、この世界がどのように観えるのかについて語られました。その中でも、以下のいさどんによる分析は、参加者の皆さんにとって目からウロコの視点でした。

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ガンジーは非暴力による運動を唱えてきました。しかし、ガンジーは非暴力という暴力を使っていたことを皆さんは知っていましたか?ガンジーは拳を振りかざしませんでしたし、銃で撃つことはしませんでしたが、拳を上げ銃を使う人たちに暴力を使わずに対抗したのです。つまり、そこで対立の対象となったのです。ですからその後、「ガンジーは勝利した」と言われたのです。つまり、暴力の世界には勝ち負けという勝利があるのです。もし、本当の非暴力であるならば、そこに勝利はないでしょう。そうした真実が今、明らかになってきたのです。ガンジーも微妙な世界の中にがんじがらめになっていたのです(チーン♪)。それは、闇の時代へ向かっていく中の正義だったのです。ですから、闇のピークを超えると、その正義の質が問われるようになるのです。平和活動家が「戦争反対!」と言って新たな対立を生み出しているように、非暴力主義者は「非暴力で戦おう!」と言って対立関係の対象となるのです。それは戦いのひとつなのです。

一昨年、2014年の11月に僕はインドへ行き、デリーのガンジー記念館を訪れました。ガンジーの魂は僕にこう語りました。「新しい時代が始まりましたので、皆さんにつなげていただきたいと思います。よろしくお願いします。」彼はわかっていたのです。彼の時代はそういった時代だったので、彼は非暴力という旗印のもとに戦っていたのです。

その昔、ジャンヌダルクという人がいましたね。彼女はまさに戦士です。彼女は英雄とされてきましたが、彼女が英雄ではいけないのです。日本にauという会社はありますが(みんな、笑)、それでえーゆーとか言って(チーン♪)

それとは逆に、ヒトラーが上行菩薩であるという捉え方もこの世界にはあるのです。ヒトラーという魂が地上に降りる前、天の神様はたくさんの優れた魂たちに、「この役割は地上では人々のうけは悪いが、大切な役割であるゆえ、誰かそれを引き受けてくれる者はおらんのか?」と尋ねました。しかし、地上で悪人とされる役割を引き受けようとする者はなかなかいなかったのです。そのときに、勇気ある魂が「それではわたしがその役割を引き受けましょう」と言って、地上に降りてきました。そして見事、その難しい役割を成し遂げたのです。役割を終え、天に還っていったとき、天にいる魂たちからは「難しい役割だったが、おまえはよくやった」と褒め称えられ、その魂は上行菩薩として悟りに至りました。わたしたちの中には、ヒトラーという存在は悪の権化としての認識が定着していますが、あのような出来事を起こす人間がいることによって、人々は自らの行いを戒めることができるのです。

もしも、そういった悪人の人生を生きる者たちがわざわざそれを役割として生まれてきているとしたならば、善人と言われる人々はそういった悪人の役割をする人々に支えられて、善人の立場にいることになります。ですから、この世界には善も悪もなく、ただ人間の可能性の枠の中の役割があるだけなのです。そういったことを自らの感情や特定した視点から判断するのではなく、広い世界観のもとにすべてのことを情報として判断し理解した上で、活かしていくことが大切なのです。

このように、悪の中に善があり、善の中に悪があるのです。すべては宇宙の成り立ちであり、神様の意志なのです。2012年12月21日に闇のピークを超えた今、これまでの価値観が逆転するトキを迎えました。今までは聖域があり、聖なる存在であるキリストやお釈迦様について触れてはいけない、ガンジーの正義について触れてはいけない、ヒトラーは悪人だ、とすべて善悪を決めていた時代だったのです。ところが宇宙の法に沿って観てみれば、善があり、悪があり、正しさがあり、間違いがある――、それはどれも解釈によって正しいのです。そういったことがすべて明快に観える時代が訪れたのです。

本来、地球も宇宙の中にありますから、カタカムナ宇宙理論で解釈すると、現象化されたものはいずれ潜象界へ還ります。そうすると、すべてリセットされます。そして、響きという宇宙創造の原料に戻り、また現象界に現れてくるのです。それは時代に応じた現象の元となって現れてきます。わたしたちはここで今、何が正しくて、何が間違っているのかを議論しているのではありません。ましてや、わたしたちは正しい側にいましょうという話をしているのでもないのです。そういったことを言えば、政治家や哲学者、宗教家の世界になってしまいます。

大切なことは、どこにも属さず、ただ情報として現象を観るだけの位置に自分が立てるかどうかです。それは、自らから閃きが湧くということです。それは真我が目覚めている状態です。そこに宇宙(天)の法が降りてくるのです。それは直観です。それが五感の次にあるわたしたちの秘められた能力です。

 

 


これは宇宙プロジェクトです

5月27日から約3ヶ月間木の花ファミリーに滞在している、タイの代替教育学校に通う高校生のナッちゃん・マインちゃんと、先生のワンちゃん。その滞在も残り10日間となった8月8日、3人といさどんが話す時間が持たれました。その2日前の8月6日の子どもミーティングで韓国人のソミンちゃんたちといさどんとの会話がシェアされたことを受けて、この時間は第二次世界大戦についての質問から始まりました。

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ワンちゃん:
タイの学校では、大学に入るまで第二次世界大戦について詳しく勉強しません。ですから、マインちゃんとナッちゃんもそういう戦争があったことは知っていますが、なぜそれが起きたのかは知らないのです。

マインちゃん:
なぜ第二次世界大戦が起きたのですか?

いさどん:
それは一言で言えば、人間が自分のことしか考えず、他人のものを奪ってでも豊かになろうとした結果です。

第二次世界大戦の流れを簡単に説明すると、まずその始まりは15世紀から17世紀にかけて、「大航海時代」と呼ばれる、ヨーロッパ人たちが世界中を植民地にしていった時代がありました。そういった中で、アフリカの人々を奴隷とし、アメリカという国が台頭してきました。そして1914年第一次世界大戦が始まり、当時有力な国のひとつであったドイツが1918年に第一次世界大戦で負けたのです。戦争で勝った国々は世界中にさらに利権を広げ、豊かになっていったのですが、ドイツだけが貧しくなりました。そのような中でドイツではヒトラーが現れ、ゲルマン民族の優秀さを謳い、ユダヤ人の排斥を訴え、もう一度ドイツ民族を再興させようとしました。そして1939年ドイツはポーランドに侵攻し、第二次世界大戦が始まったのです。

かたや極東の日本を取り巻く環境としては、日本は明治以降日清戦争、日露戦争で勝利し、第一次世界大戦に参戦して中国に対する利権を獲得し、世界の強国の仲間入りをしようと企んでいました。その後、日本はアジアの国々をアメリカやイギリスの植民地から解放するという名目で、ドイツと組んで戦争を始めました。当時、インドはイギリスの植民地であり、ベトナムはフランスの植民地であり、インドネシアはオランダの植民地でした。中国に至っては、世界の強国がこぞって利権を奪い合おうと群がっていました。そのような状況の中、日本は大国の仲間入りをしようとして、韓国と台湾を併合しました。その後、日本は中国に対して戦争を仕掛けたのですが、その名目はアジアをひとつにするというものでした。ところが実際は、日本の利益を求めることが目的だったのです。それで、アメリカやイギリスなど、当時世界を植民地化していた強国は、自分たちの利益を奪われるということで日本と対立することになりました。そして、日本を経済封鎖したのです。このようにして石油資源を断たれることにより日本は行き詰まり、第二次世界大戦に入っていきました。

それでも、日本一国だけで戦争を起こすことはなかったのでしょう。当時、世界最大の工業国であったドイツはヨーロッパでナチズムによって発展しましたが、国際的には孤立していました。それから、イタリアにもファシズムというムッソリーニ率いる独裁国家ができていましたが、ドイツ同様、国際的には孤立していました。そこで、ドイツ・イタリア・日本が三国軍事同盟を結ぶことになったのです。

日本の中でも冷静な人たちは、国力から言えば日本はアメリカと戦って勝てるわけがないと考えていました。しかし、ドイツやイタリアとの三国軍事同盟があったがために、日本は軍が勢力を持ち、政府を抑えてしまうという軍事国家になってしまったのです。実際にドイツは東ヨーロッパ・フランスを占領し、アフリカにまで戦場を拡大しました。しかし、戦場を広げすぎると、軍の補給をするのがさらに難しくなるでしょう?結果、三国軍事同盟が敗北するのですが、最初にイタリアが降伏し、次にドイツが降伏して、最後に日本が降伏しました。この第二次世界大戦で日本人の死者数は310万人、ドイツ人の死者数は700~900万人、中国人の死者数は1000~2000万人、ロシア人の死者数は2100~2800万人と言われており、死者数の合計は6000万~8500万人に至りました。これは当時の世界の人口の2.5%以上が犠牲になったということです。

このようにして、日本・ドイツ・イタリアが敗れ、正義の連合国が第二次世界大戦に勝ったのです。そろそろ日本が負けそうだというときにヤルタ会談が開かれました。そのときにイギリスのチャーチル、アメリカのルーズベルト、ロシアのスターリンが会談しました。結局そこで話し合われたことは、この戦争が終わったときに自分たちがどこの国を自分のものにするか、ということでした。しかし元々、アメリカやポルトガル・スペイン・オランダといったヨーロッパの国々が世界中を植民地にしていたのです。それが結果として第二次世界大戦が起きることによって、彼らの国力が落ち、そして植民地が解放されたという意味では、第二次世界大戦は悪いことばかりではありませんでした。

そして第二次世界大戦を最終的に終結するきっかけとなったのが、広島と長崎への原爆投下でした。しかしそれは、ソビエトの共産主義とアメリカの資本主義という巨大な強国による二極化へとつながり、そこから冷戦時代が始まったのです。その影響下ですぐに、朝鮮半島では朝鮮戦争が始まり、現在の北朝鮮と韓国に分かれることになりました。結局、それはソビエトや中国という共産国に対するアメリカの代理戦争だったのです。次に、ベトナム戦争でも同じことが起きました。タイの隣国であるカンボジアではポル・ポト派が大虐殺をしましたが、彼らも共産主義勢力でした。それから、ヨーロッパにいたユダヤ人たちがドイツの迫害によってアメリカに渡り、彼らの科学技術の優秀さでアメリカにそういった技術をもたらすと同時に、ユダヤ資本はイスラエルを建国するために使われていきました。アラビアのロレンスという物語があるのですが、第一次世界大戦中にイギリスはユダヤ人に対して、中東にユダヤ人国家を創るという約束をしました。ところが、アラビアのロレンスは、正確に言うとイギリスのスパイだったのです。

ワンちゃん:
でも、彼はヒーローとして描かれていますよね。

いさどん:
それは西側諸国によって描かれているからです。それで、もともとアラブ人が住んでいたところにイスラエルというユダヤ人国家を創ってしまったのです。そして、入植したユダヤ人の多くは、ソビエトにいたユダヤ人でした。ですから、ソフホーズやコルホーズといった集団農場の考え方が、今のイスラエルのキブツ(集団農業共同体)の元になっているのです。

ワンちゃん:
まあ!知らなかったわ!

いさどん:
このように第二次世界大戦に至った出来事を簡単に説明しましたが、実際にはもっとたくさんの悲惨な出来事があり、たくさんの人々が死ぬことになったのです。そしてそういった国家の体質は終わることなく、今につながっているのです。

ですから、第二次世界大戦が終わっても、世界にはたくさんの利権の物語があり、中東戦争やイラク戦争、今のISにまですべてつながっているのです。このように、近代の国家は常に国益ばかりを追い求め、強国が世界を支配し、そして戦勝国という立場に立った側は、常に正義の旗印のもとに世界をリードしてきたのです。その背後には、どの国家も自らの欲望を満たそうとする弱肉強食の性質が隠されていたのが今、明らかにされてきています。

ワンちゃん:
それは、アメリカが戦争を終わらせたくないからですね。

いさどん:
そうです。今までアメリカは正義の側にいましたが、アメリカは利権によって動いています。イラン・イラク戦争でも、最近の世界のほとんどの戦争はアメリカが絡んでいるのです。

ワンちゃん:
アメリカの権力は、銃や武器を売ることから来ているのですよね。

いさどん:
オバマ大統領は、今年の5月に日本で開催された伊勢志摩サミットに参加する前、ベトナムへ行き、武器を売る商談をしてきたのです。そして広島を訪れ、「核のない世界を創りましょう」というスピーチをしたのですよ!

マインちゃん:
なぜオバマ大統領は武器を売るためにベトナムへ行き、それから日本へ来て平和について語ったのですか??

ワンちゃん:
それは彼が政治家だからよ!!

いさどん:
政治家というのは国益が元にあるのです。そして利権によって選ばれるのです。ですから、社会的に地位の高い人が優れた社会を創る人とは限らないのですよ。それは、今の人々が常に自分の利益ばかりを追い求めていることが原因です。そこでいさどんは、そのような利権を求める人々の代表が創る国ではなく、一人ひとりが目覚め、優れた人となり、地球というクニをひとつと考え、共に創っていく世界を目指しているのです。

いさどんを世界の独裁者にしても良い世の中ができるのは、いさどんは自分のことを先に考えないからです。それは、神様の姿勢と同じです。神様はこの世界を独裁して創っていますが、自分が創ったものたちにこの世界を任せているのです。ですから、後は人間が神様の意志を感じてそれに従えば、理想の世界はいつでもできるのです。

ナッちゃん:
なぜ腐敗している政治家が世の中で権力を持つことができるのですか?

いさどん:
それは、人間が自分が得することを優先して考え、自分に有利な政治家ばかりを選ぼうとするからです。たとえば、お金儲けの世界は人々が欲深でないと、成立しないのです。今、日本やタイは平和なように見えるかもしれませんが、人々の心はお金儲けや競争の中で、毎日戦争をしているようなものなのです。さらに、マクドナルドやケンタッキー、セブンイレブンなどのアメリカ資本の会社が世界にはびこり、金融システムもすべて、今はアメリカに支配されているのです。

このように、第二次世界大戦からの話をしていったら、物語はそこで終わらないのです。その前には第一次世界大戦があり、そのもっと前からの物語が続いていて、そして第二次世界大戦が終わった今も、この人類の欲深物語は続いているのです。

マインちゃん:
もし第三次世界大戦が起きたら、わたしたちは暮らすところがなくなることでしょう・・・

いさどん:
第三次世界大戦が起きる心配をするよりも、今、地球は地震や火山活動などによって人類にメッセージを投げかけています。2012年12月21日に銀河の冬至という25800年ぶりのターニングポイントを迎え、今、時代は大きく変わることを示しているのです。

今日、日本の天皇陛下がお気持ちを表明され、生前退位の意向を示されましたね。日本の天皇制は2600年続いており、そういった意味で日本は同一の王の元に形成されている国では世界最古の国家と言われています。しかし、それもたった2600年ですから、太陽の一螺旋である25800年からすると10分の1にしかすぎません。歴代天皇125代のうち59人が上皇(天皇が位を退いてからの尊称)になっていますから、日本の歴史からすると生前退位は珍しいことではありませんが、前回の生前退位が200年前だということからすると、このタイミングで天皇陛下がお気持ちを表明されたことに僕はピッと来ました。

2012年12月21日闇のピークを過ぎ、2016年6月21日の夏至をもって銀河の夜が明けました。そして、これから光の時代へ向かうのですから、今回天皇陛下は時代の切り替わりを感じて、このようなお気持ちになられたのでしょう。これは宇宙的に観ても大きな出来事なのです。冥王星の248年の周期から観ても、日本に起きている天皇制の移り変わりと太陽と冥王星から観る時代の移り変わりが非常に連動していることが観て取れます。

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ですから今、宇宙的に大きなターニングポイントを迎えたことから、日本には大きな災難が来ることが予測されますね。もちろん、それは世界中に来るのですが、その先駆けとして日本に来るのです。

ワンちゃん:
それは、自然災害ということですか?

いさどん:
いろいろな意味においてです。日本人が本来のヤマトの心を取り戻すために、それが起きているのです。今、日本人の心はアメリカに汚染されてしまっていますから、ヤマトの心に目覚めるためにはそれが必要なのです。それで、高齢になられた天皇陛下は、これまでのように重い務めを果たすことが困難になってきたと直観で感じ、若い皇太子に皇位を継承しようと想っていたのでしょう。「天」皇陛下ですから、「天」の意志を直観で感じたのだろうと僕は観ています。そういった意味で、宇宙的な新たな時代の訪れを感じさせる今回の天皇陛下のお気持ち表明だったのでしょう。

25800年ぶりのターニングポイントを迎えた今、王や聖人が支配する時代から、一人ひとりが目覚める時代へと突入しました。これまで天皇は国家を司るために天との儀式を行ってきたのですが、これからはわたしたち一人ひとりが天とつながり、地球をどう運営していくのかを考えていく時代になったのです。それは、一人ひとりが「天人」としての意識に目覚める時代の訪れです。

エゴが膨らみ、自らの欲望を叶えることを優先させてきた人間の心を目覚めさせるために、これからも宇宙や地球は天変地異という形で、人間に厳しい環境を与えていくことでしょう。なぜなら、環境が厳しくなればなるほど、人々は助け合うことを思い出すことになるからです。

ワンちゃん:
2年前にタイで起きた大洪水も良い例ですね。自然災害が起きたことによって、人々は集い、お互いに助け合いました。

いさどん:
世界の中でも特に日本人は、そういった地震や災害があると助け合い、秩序のある民族として知られています。タイでもそういった傾向があるとしたら、それは仏教精神から来ているのかもしれませんね。

ここで僕が一番伝えたいことは、そのような厳しいメッセージをもらわなくても、自らの心を磨き、エゴを超え、優れた精神になれば、わたしたちは地上天国を創ることができるということです。そういった意味でも、木の花ファミリーの生活は新たな時代の見本になると思いませんか?あなたたちがタイへ帰っていったら、タイにもぜひそのような場所を創ってほしいと思っています。

マインちゃん:
それはとても難しいことです!

いさどん:
あきらめてはいけませんよ(笑)!

そのことを難しいと言って低い意識で生きるのか、それともあきらめないで少しでも高い意識を目指して生きるのか、あなたはどちらを選びますか?そのときに自らの自我が優先されると、低い意識で生きていくことになります。天を向いて、天を頼れば、高い意識で生きていけるのです。それが成し遂げられるかどうかは、ひとえにあなたの姿勢次第なのです。

マインちゃん:
いさどんが言っていることは真実です。わたしたちが高い意識で生きていくのか、それともあきらめるのかは、まさにわたしたちにかかっています。木の花ファミリーの人たちを観ていると、皆さんは見本となるために日々を生きようとしていますね。もしわたしがあきらめそうになったときには、ここにいる皆のことを思い出します。この生き方がどれほど難しくても、皆さんは高い意識で生きようとしています。ですから、わたしたちは簡単にあきらめるべきではありませんね!

時々、わたしは複雑な気持ちになります。人々を助けたいと思うときもあるのですが、わたしの友達たちはとても頑固なので、「彼女たちにとってこのことはふさわしいだろう」と思うこともあります。

いさどん:
それを成し遂げようと思う必要はないのです。最も大切なことは、高い意識で生きることです。今日、第二次世界大戦の話をしましたね。本当は、あのような戦争は誰もしたくなかったのです。しかし、誰もそれを止めることができず、人類はあのような悲惨なことを経験することになりました。それはある意味、時代がそういう時代だったということでもあるのです。

そして今、時代は対立の時代から統合の時代に切り替わりました。そのことに気付いた者たちには、誰よりも天や時代が味方してくれるのです。先を行く者たちのことを今の多くの人々は理解できませんが、天が味方してくれるのです。それでこそ、この世界で大事なことを成し遂げる人になれるのです。そういった人のことを「天人」と言います。ですから、自分がどのような心をしているのかが大切です。あとは、時代の流れがそのような時代に運んでいってくれます。

あなたたちは、わたしたちととても深い縁があってここへ来たのです。そして、この縁はこれで終わりではありません。これは、これからわたしたちが成し遂げていくためのスタートです。

ワンちゃん:
今、わたしが泣いているのは、自分が頑固な生徒で、大いなる先生によって叩かれたように感じているからです!だから、わたしはもっと一生懸命取り組むべきなのです。

いさどん:
まずは柔軟になることが大切です。

ワンちゃん:
それは非常に難しいことだと感じています

いさどん:
それは、自分を一番優先しているからですよ(笑)。他人のために生きられるようになったらいいですね。

ワンちゃん:
いさどんの言っていることはすべて正しいので、議論する余地がありません。ですから、それがどんなに難しくても、わたしはやるしかないのです。ある意味、わたしは野生の動物で、いさどんはハンターでわたしを捕まえ、わたしはもう逃げられない状態にあるようです(笑)!

いさどん:
その先は、家族として迎え入れて、一緒に楽しく暮らすのですよ♪

ワンちゃん:
ありがとうございます!!

いさどん:
これはあなたたちのためのプロジェクトではありません。日本とタイのプロジェクトでもありません。これは地球物語であり、宇宙プロジェクトなのです。

ですから、ここに来て、「木の花ファミリーは良いところだ!」と思って、タイへ戻り、「タイではできない!」と思ってはいけませんよ♪今、天のプロジェクトがスタートしたのですから。これからはあなたのような頑固な人たちがあっという間に目覚めていく時代になります。時代はもう、ターニングポイントを超えたのですからね。

わたしたちには天が味方しています。そして、時代はそのように流れていきますから。大切なことは、高い意識で生きるということです。

 

宇宙プロジェクトは、これからが本番です!
 宇宙プロジェクトは、これからが本番です!

 


わたしたちは何者であるのか

昨年2015年8月15日、宇宙から全人類に向けて「地球談話」というメッセージが贈られました。それから約1年が経った7月16日、第10回大人サミットの中で、この「地球談話」は参加者の皆さんにシェアされました。「地球談話」を受けて、いさどんからは次のメッセージが語られました。

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「地球談話」を読み解いていくと、問題事はすべて解決されます。しかし、そのためには絶対に必要なことがあります。それはまず、わたしたちが何者であるかを知ることです。地球上には280万種の生命が存在しています。そして、その一つ一つを数えたら無限にあります。その中で、わたしたち人間は、地球上で最も優れた、そして最も影響力のある生命です。

人類は今、宇宙空間に出て生命の痕跡を探しています。そこで得られる生命の存在は、痕跡です。しかし、わたしたちは地球上でいとも簡単に生命に接することができます。つまり、わたしたちは生命の海の中にいるようものなのです。

その中でどれひとつ、無駄な生命はありません。わたしたち人間を含めた生命はすべて、生命ネットワークで連動し、地球という生命を共に形成しているのです。そこでは極めて複雑かつ精妙な関係によって、この生命ネットワークが運営されています。

もし、わたしたちが実際の宇宙の姿を観ることができたとしたら、それがどれほど広大かつ複雑で精妙なのかに驚くことでしょう。それは、わたしたちが地球上で形成している生命ネットワークと同じように複雑なのです。その中に、わたしたち一人ひとりが存在しています。

さらに、わたしたち一人ひとりの中に60兆の細胞が存在しています。その細胞一つ一つには、体全体を形成する情報がすべてインプットされているのです。人類はその構造を解明したがために、クローンという技術にまで到達しました。しかしそれは、単に物理的な貢献を人類にもたらすためではありません。それは、わたしたち一人ひとりがひとつの小宇宙であることを示しているのです。そして、わたしたち一つ一つの小宇宙は、さらに他の小宇宙とネットワークし、地球という宇宙を創っているのです。

皆さん、そのようなことを意識しながら日々を生きていますか?
そのようなことを大切にしながら、毎日を生きている人はいますか?

皆さんが意識する意識しないにかかわらず、わたしたちはそうした仕組みの中に生きているのです。

わたしたちは呼吸します。それは、わたしたちの体と空気の循環です。地球上に大気はひとつしかありません。わたしたちは食べ物を食べます。植物は大地から芽生えてきます。その大地はひとつです。大地は大きな地と書きます。それは大地球のことです。大地に生命が芽生えるということは、太陽の光が大地に当たり熱を与え、生命の種が芽生え育ちます。その過程の中で、植物は光合成という自らの体と空気を循環させる作業をします。これは太陽の力です。ですから、ある意味わたしたちは光だと言えます。それはわたしたちと太陽がひとつだということです。そして、わたしたちは生命として体の中に70%の水分を持っています。わたしたちに水分を与えてくれるのは雨です。雨は川をつくり、田畑を潤し、海に流れます。この仕組みを司っているのも、太陽です。ですから、わたしたちは太陽です。

わたしたちが生きていると、いろいろな出来事に出会います。これを人生の風と言います。人生の風と同じように、わたしたちは地球上で風を受けます。風は生命にとってどのような役割をするのでしょうか。わたしたち生命は、必ず終わりを迎えます。ですから、次の世代につなげていくために、花を咲かせ、実を結びます。実は、情報を次の世代に伝えるためのDNAです。しっかりと充実した実は体に負荷をかけます。そこで、生命は芽が出てすぐのときから風を受けることによって、自分の体を支える以上の体力を身につけていくのです。ですから、風は不要なもののように見えて、とても重要なものです。それが、わたしたちがたくましく育ち、次の世代にいのちをつなぐ種を残していくための力となるのです。地球上に吹く風は、わたしたちの人生に吹く風と同じです。そして、この風は太陽がもたらしています。ですから、わたしたちの人生は太陽と共にあるのです。

そして、この空間―― 今、わたしたちは日本の富士山麓にいます。地球は自転し公転しています。公転速度は秒速30kmです。皆さんはその風を感じますか?地球上にそれほど速い乗り物はありませんね。この場所は、地球上的には昨日も今日もここにありました。昨日から一日が経ちました。今日、この場所はここにありますね。それは、わたしたちが同じ乗り物に乗って旅をしているからです。実際にはこの乗り物は一日で約260万km移動します。ですから、宇宙的には常に未知の世界に移動しているのです。

わたしたちが地と呼ぶところはどこにありますか?そして、天はどこにありますか?今、わたしたちは日本にいます。天を上にすると、地は下になります。もうじき、リオデジャネイロでオリンピックがありますね。そうすると、ブラジルの人たちの天はどこにありますか?ブラジルの人たちの地はどこにありますか?日本で言う天がブラジルの人たちの言う地になって、ブラジルの人たちの言う天は日本の人たちが言う地になりませんか?

地というのは、地球の中心の方向のことです。そして天は、点でもあるのです。カタカムナ的に言えば同じ音ですから、同じ意味になるのです。天は宇宙のことであり、それは点の集合体です。今、ここにひとつの点があるとします。この点は秒速30kmで移動しています。そうすると、地球の直径は約12000kmですから、地球の端から端まで6分40秒で移動します。今こうやってわたしたちが話している間に、この点は地球何個分も移動してしまうのです。

ひとつの太陽のもとに、ひとつの大地のもとに、ひとつの水のもとに、ひとつの空気(空間)のもとに、ひとつの風のもとに、わたしたちは地水火風空という5原則のもとに生きているのです。そして、ひとつの乗り物(地球)に乗り、旅(宇宙旅行)をしています。その中で太陽の光が基軸となり、わたしたち生命は調和し、共存しています。

わたしたちのすべてのもとは、ひとつです。そこに立ち返って、わたしたち一人ひとりを捉えれば、地球上に平和は自ずと訪れます。

先日、イギリスのEU離脱の国民投票が行われ、日本では参議院選挙が行われました。今、人々の多くは、ひとつの枠の中で争い、自らが共鳴するところを正しいとしています。これが自我であり、エゴです。その構造から外れている人はほとんどいません。そして、自らが正しいと思う心が、この世界を創っているのです。

わたしたち人間には、他の生命とは違う能力があります。それは自分というものを特定することができる能力です。そして、自らの尺度から世界を図ることができるのです。それはすばらしい能力ですが、そのときに重要なことは、自らの尺度の位置はひとつであるということです。そして、この世界には無限の尺度があるということです。この世界はその尺度のネットワークなのです。しかし、自らの尺度だけが正しいとしたときに、すべての問題事の発生源になるのです。

今の世の中を見てください。争いという現象の背後にはどちらの側にも正しさがあります。それは正しさと正しさの争いなのです。ある意味、正しさは優れていることを表します。その優れているものたちが創っているのが、今のこの争いの世界なのです。

時代は21世紀に入り、これから3000年に向かってわたしたちはどこへ進んでいけばいいのでしょうか。自らの尺度をもってこの世界を観ることは、わたしたち人間に与えられた能力ですから、誰ひとりこの仕組みから外れることはできません。しかし、自分自身の尺度は、数ある尺度の中のたったひとつなのです。そこで、自らの尺度を超えてこの世界を観ることができるかどうかが今、わたしたち一人ひとりに問われています。

「悟り」とは、「差を取る」ことです。その反対は、「差がある」ということです。差があるということは、自分と他の存在が違うということです。そこで差を取るためには、互いの共通点を見出せばいいのです。それは、わたしたちは皆人間であり、生命であり、ひとつの太陽・大地・水・空気・風のもとに地球というひとつの生命を形成しているということです。

そのときに、自分自身は個性として存在します。自分という存在が大きな器の中のひとつであることに気付いたら、わたしたちは他のすべての存在と共にこの世界を創っていることが観えてきます。

そのときに、地球上に平和は自ずと訪れます。平和は創るものではありません。求めようとするものでもありません。わたしたちは何者であるのか。そしてわたしたちは何を観ているのか。その実体がわかれば、この世界の問題事はすべて解決されます。そのときに、この世界はたちどころに平和な世界です。それは、わたしたちが生命であることを思い出せばよいのです。

わたしたちは生命であり、地球人であり、宇宙の中に存在します。そして、永遠と紡がれてきたいのちのネットワークの中で今、ここにたどり着いているのです。わたしたちにはすでにすべての情報が内在しているのですから、わたしたちの中にある物理的・霊的なDNAを呼び覚ませば、わたしたちが何者であるかをたちどころに思い出すことができるのです。新しい知識は自分の中に取り入れるときに拒絶反応が起きることもあります。しかしこれは、皆さんの中にある眠っていたもの、もしくは忘れていたものを思い出すだけです。ですから、これを「目覚める」というのです。これに拒絶反応はまったく発生しません。それは、本当の自分(真我)に還るということです。

 

 


「血液」からこの世界を探求していく~献血・輸血編~

タイから木の花ファミリーの暮らしのあり方を学びに来ている高校生のマインちゃんとナッちゃんに対して、身近な「食」を切り口として世界観を広げるプレゼンテーションが行われてきました。その最終回のプレゼンテーションが終わったところで、マインちゃんから献血について、いさどんに質問がありました。

 

マインちゃん:
日本では献血をしますか?

いさどん:
本来、一人ひとりの魂は独立したものです。ですから、一人ひとりの生命の性質を示す血液も、霊的には独立した存在です。つまり、親子兄弟といった血縁は関係なく、血液は独立したものと言えるのです。

たとえば体の臓器を移植することは可能ですが、マインちゃんの心とナッちゃんの心を混ぜることはできないでしょう?ですから、心臓という心の臓器は血液を通して栄養を運んでいるだけではなく、心も運び、わたしたちの体をひとつのネットワークとして束ねているのです。血液は、心の通り道ですからね。それは、太陽系の太陽磁場が星々を連携させ、束ねているのと同じ構造です。ですから本来、血液は交ぜてはいけないものなのです。

今は日本でも医療が進み、輸血をするようになりましたが、そういった行為は霊的には混乱をもたらすものです。ただ、近代的な技術を使って輸血をしても、血液もいずれ循環して変わっていくでしょう?たとえば血液がすべて入れ替わるのに4ヶ月かかると言われていますが、その間は霊的には混乱が生じるということです。ですから、血液はなるべく交ぜないほうがいいのです。

マインちゃん:
では、輸血をしないほうがいいということですか?

いさどん:
輸血をするということは、すでに輸血をしなければいけない状態に自分が人生の中で出会ったということです。そのような状態に出会わない人生を生きていくことが、大切なのです。そのために、美しい心で生きることのほうが大切ですね。

人は「死にたくない」という心があると、生きるために何でもしたくなるものです。しかし、覚悟があると、「いのちはいただいたものですから、わたしは充実した人生を生き、いつでもお返しできます」という心になり、輸血などに頼らなくても、寿命があればいのちは復活します。しかし、そういった心がなければ、ただ生きたいばかりですから、輸血でも何でも手段を選びません。その心は汚れたものです。

輸血の技術がないときには、人々は覚悟を持っていのちを返してきました。そういった意味では、今の人間の心が死に対して潔くなくなったのは、輸血に限らず、他の医療技術に対しても依存するようになったからです。それで、日々を真剣に生きなくなったのです。日々を真剣に生き、自らの心を磨いていれば、毎日が充実しているので、いつ死んでもいいという心になるものです。

科学やテクノロジーの進化が進み、人々の生活が豊かになっていくにしたがって、人々の心はそういった物理的な豊かさを求めることを優先してきました。そして、物事の本質を捉え、生きていることの意味を見失い、一方的に延命することだけを求めるようになりました。

本来、わたしたちが肉体をいただき生きていることの意味は、物理的なものに惑わされることなく、自らの霊的な意識の高まりを目指し、霊的な世界から生まれ霊的な世界へ還っていくことを悟り、そしてこの世界へ生み出された目的を達成することです。

ですから、現代人のようにそういったことを忘れ、物理的なことを優先する意識が強くなれば、社会にも混乱が生じるのです。

わたしたち生命は皆、いずれに死に至る約束のもとに生きています。ですから、死に到達するという絶対なる約束事のもとに、日々を生きていくことが大切なのです。

輸血をしないということは、いのちに対して覚悟がひとつ余分にあるということです。本来、人は肉体という物理的な存在ではなく、霊的な存在です。死んだ先の世界にいのちをつなげて捉えていれば、死は恐ろしいものではないのです。魂は一人ひとりオリジナルであると考えられます。以前、血液は汚れているものを回収してろ過する経路だという話をしましたね。血液は心の運び道ですから、他の血を取ると霊的にも血液は汚れていくのです。

近代医療のテクノロジーが優れていて、生きることに対して恩恵をもらえるとしたら、いのちが永らえるということです。しかしそれは、輸血によって他の霊的・物理的汚れを自分に取り入れることでもあるのです。僕は、そういった行為を否定しているのではありません。

大切なことは、そういった仕組みを知り、自らの心を綺麗にしていくことです。そして、生活も綺麗にして、血液を浄化していけば、常に美しい人で生きられるということです。

ワンちゃん:
今、タイでは献血のキャンペーンを行っています。それは、「献血によっていのちを助けましょう」という活動です。

いさどん:
それは、いのちの質や人生の質を問わず、ただ永らえることだけが大切だという現代医療の考え方です。ですから、そうした考え方が進めば進むほど、混乱した社会が広がっていくのです。

ワンちゃん:
今まで、献血は良いことだと思っていました。

いさどん:
それは、表面的ないのちの捉え方なのですよ。

それよりも、いのちに対して覚悟を持ち、潔く爽やかな人生を生きることは、その人の人生が健やかで、それこそ神人(天人)が地上を生きるというようなことにつながります。これは新たな時代を生きる人々の考え方です。

ワンちゃん:
タイで献血のキャンペーンを行うとき、「これは他の人たちのいのちを永らえるために、あなたが出来る最善の行為です」ということで広まっています。

いさどん:
それは、現代的な浅い医療の考え方です。それでは、問題事は根本的に解決せず、医療行為がどんどん広がっていくことになります。

ワンちゃん:
ただ、わたしは低血圧で献血ができません。だから、それを喜びとすべきですね。

いさどん:
あなたが低血圧だとしたら、それを喜びとする部分とそうでない部分があります。その低血圧はあなたの心の現れなのです。その状態を改善するためにまずは心の持ち方を改めると、食生活が変わり、生活が変わり、あなたは低血圧ではない健全な状態になるのです。ですから、低血圧であることは喜びにはつながりません。

ワンちゃん:
タイにも血圧を上げるような食養生プログラムがあります。

いさどん:
それは体の健康のためにやるのではなく、心のバランスを取るためにやるべきですね。健康は心のバランスの現れなのです。「健康になろう!」と思って取り組んだ結果、心が不健全なのに体だけ健康になったら、別の意味で人生に問題をもたらします。ですから、常に自分と向き合って生きることが大切です。いろいろな滞りは自らの心の実態を見せてくれているのですから、そこから逃げないことです。それはある意味、出家者の心構えのようですが、今、お坊さんたちでもそこまではやっていませんね(笑)。

ナッちゃん:
今、わたしたちの精神は健康ではありません。ですから、多くの人たちが異なる病気を抱え、不健康な状態でいます。そこで、どのようにしてその病気の原因を知り、どのようにその状態を改善していったらいいのでしょうか?

いさどん:
まず、人間の不健康は地球の病気です。それは社会が病んでいるとも言えます。病気になった人のことをかわいそうだと思いませんか?ところが実際は、病気になった人は世の中に問題をもたらしている人なのです。

世の中に問題があると、喜ぶ人がいるのです。生きることに不安な人がいると、喜ぶ人がいます。それは保険屋さんです。人が争うと、喜ぶ人がいます。それは弁護士です。裁判官も、人が争うことによって自らの仕事が充実します。人が欲深くなって不要なものまで欲しがるようになると、喜ぶ人がいます。それは物を作る人です。病人が増えると、喜ぶ人がいます。それは、その人たちによって支えられている製薬会社や医者です。ですから、この世界は、混乱や問題事で成り立っているのです。

ナッちゃん:
いさどんは、皆それぞれオリジナルな魂を持っていると言いましたが、科学は血液型をいくつかに分類しています。それはどういうことなのでしょうか?

いさどん:
血液型はとても大まかな人の性質の傾向を示していますが、それは環境、時代など一人ひとり様々な要因が違うので、同じ血液型の人でも厳密に言えば違う人なのです。心の臓器から送られる血液はいのちの通り道であり、血液自体はまさに霊的なものなのです。ですから、血液型でもその霊的なものが分類できるのです。輸血が始まった頃は、血液型の分類がない時代でしたから、そうしたことに構わず他人の血を入れていました。そこから科学によって血液が分析され、その違いがわかるようになり、一人ひとりがオリジナルな存在であることが観えてきたのです。ですから、最終的には血液は交ぜてはいけないというところに到達するのです。血液型で人格を観る場合も、大まかな傾向は観えますが、それを厳密に観ていくと、最終的には一人ひとりがオリジナルであることに行き着くのです。

今の医療は人のいのちを生かすことばかりを優先していますが、死ぬことの大切さがあるのです。長く生きてとても見苦しい人生よりも、短くても美しく素晴らしい人生がありますよね。人々が医療に頼って長生きしようと思うようになったのは、人々が自らと向き合わなくても、医療がいのちを救ってしまうようになってしまったからです。

大切なことは、病気に限らず、どのような問題事に出会ったときも、それに出会った自分を振り返り、その原因を突き止めることです。ある意味医療は、病気という自分が出会った問題事から振り返るチャンスを、人々から奪ってしまったのです。それは、医療自体が本来の目的から外れ、お金儲けのためにまわるようになってしまったからです。ですからその行為は、人間が生まれてきた目的を奪ってしまうようなことでもあるのです。

人間は生まれてからいろいろな出来事に出会い、その出来事から自らの実態を知って、そして高まっていくために生きています。そして高まった結果、執着を一切持たず、自らの霊的な価値を持って旅立っていくのです。それが生きることの本当の目的です。

そういったことがわかると、一人ひとりが生活の中で出会う出来事だけで学び、成長することができるのです。そうすると、宗教も指導者もいらなくなるのです。そういった時代の扉が今、開いたのです。

ナッちゃん:
今の学校に入る前、将来わたしは大学に進学して心理学を学ぼうと思っていました。それは、心理学者になって精神的な病を持つ人々を助けたいと思っていたからです。ですから、自分と向き合って自らを改善していくために、心理学ではふたつの方法で患者を助けることができます。ひとつは患者の問題をしっかり聴き、導く方法です。もうひとつは薬を処方して、たとえば夜眠れるように睡眠薬を、一般社会で普通に機能できるような薬を処方するという方法です。人気のある学部について調べてみると、以前は医学部、工学部、文学部、商業芸術学部などが人気がありましたが、現在は心理学部が人気があります。わたしが思うに、それは人々を助けるために心理学者になりたいのではなく、心理学者になると良い収入を得られるからです。

また、タイの国王は満ち足りた経済を提唱しようとしています。満ち足りた経済を理解するためには、まずどのような状態が満ち足りているのかを知ることだと言われています。それは、衣食住において足るを知るということです。しかし、わたしたちの教育センターに満ち足りた経済について学びに来る人々は、何が足りている状態なのかを理解する心の状態にはありません。彼らはただ欲が深く、お金儲けのために何かを学び、自給自足しようとしているのです。わたしはそういった状況に対して、嬉しくありません。

いさどん:
それは、あなたの中に時代を先取りした想いが湧いているということです。今、時代は欲ばかりかけて生きていると、必ず行き詰まるようになっています。今、拡大・発展の時代から、不要なものをそぎ落とし、必要なものだけを選ぶ時代に入りました。それは物理的なものだけではなく、心も同じ流れです。ですから、あなたが考えていることは次の時代のことなのです。そのままその考えを進めていけば、あなたは世の中が必要なことをやっていることがわかってきます。それは、木の花ファミリーが実践していることであり、心理学の先を行くことなのです。

あなたはこれから一生懸命英語を勉強して、来年の2月に開催される「1ヶ月間の真学校」を受けるといいですよ♪そうしたら、医療や心理学を超えた世界をマスターできます。また会いましょう♪

 

瑞々しい感性でたくさんのことを吸収したナッちゃんとマインちゃん。「1ヶ月間の真学校」で再会なるか!?
瑞々しい感性でたくさんのことを吸収したナッちゃんとマインちゃん。「1ヶ月間の真学校」で再会なるか!?

 


「血液」からこの世界を探求していく~宇宙の仕組み編~

タイの代替教育学校の高校生である、ナッちゃんとマインちゃん、そして先生のワンちゃんは5月27日より3ヶ月間、木の花ファミリーに滞在しています。世界観を広げるプログラムの一環として、身近にある「食」について深めていく時間が4回にわたって持たれました。その最終回では、「霊的な進化」というテーマから、この世界の「血液」について深く探求していく時間が持たれました。
(写真右より、ナッちゃん、マインちゃん、ワンちゃんです。)
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いさどん:
英語でも心臓のことを「心の臓器」とは言いますか?

ようこ:
心臓は英語でハート(heart)と言います。

いさどん:
ハートというのは心もハートですね?

ようこ:
英語では心も心臓も同じハートという単語が使われます。

いさどん:
同じなのですね。タイ語では心臓は何と言いますか?

ワンちゃん:
心は「チッウィンヤン」と言って、心臓は「ワチャイ」と言います。心臓の「ワチャイ」という言葉は心と関係しています。

いさどん:
ということは、日本語でもタイ語でも、心と心臓のどちらも、「心」が関係しているということですね。英語でもこの二つは共通しています。

心臓は臓器の中心という意味でもあり、それが体の隅々まで血液を送り体が運営されています。これは地球も太陽系も宇宙も同じ構造なのです。太陽系でいうと、太陽は心臓の役割をしています。ですから、太陽が何を発するかによって、その指令を受けて他の星たちがどう動くのが決まるのです。そのようにして太陽系は成り立っています。

わたしたちの体でも、例えば感情が高ぶれば心臓がドクドクしますね。ですから、わたしたちの感情が高ぶったり冷静であることによって、心臓に指令が行き、血液をどのように送るのかによって、わたしたちの行動が変わってくるのです。偏った食生活や偏った心によって血液を悪いものにし、心臓に負担をかけることは、その人の生命を汚染することであり、人生を間違った方向に持っていくことになるのです。

マインちゃん:
ワン先生が補足的に、「健康な暮らしをするためには、善意で平和な心である必要があります。怒ったり、イライラしたり、感情の起伏が激しくなると、健康もジェットコースターのように上がり下がりが激しくなり、それでは健康にはなれません」と説明してくれました。それを聞いてわたしは、頬をはたかれたような気分です・・・

いさどん:
体に負担をかけないために冷静に正しい食べ物を選び、そして感情的にならず冷静な心で常に正しく物事を判断できることが大切です。どちらにしても血液を汚すことは、血液を汚すような生活習慣をしている「心」に原因があるのです。血液を汚すことによって、他の臓器や体のいろいろな部分に問題が生じて不健康になっていき、最終的に人間は心臓が停止することによって死を判定されます。ですから、血液を汚さない美しい体、血液を汚さない美しい心、そして血液を汚さない美しい生活を心がけることが大切です。

人間の血液は生命そのものです。そしてそれが生命を循環させ、すべてのところへ平等に行き渡るようになっています。血液が汚れていたら、すべてのところへ汚れが行き渡ります。そして、血液の通り道である血管がどこかでつぶれていたら、そこから先は腐っていきます。

ナッちゃん:
とてもわかりやすい結論ですね!

いさどん:
実は、人間社会にも血液のように循環し、すべてを平等につないでいるものがあります。「人間社会の血液」は何だと思いますか?

ナッちゃん:
いさどんはとても良い質問をしますね!

いさどん:
ハッハッハ。

ナッちゃん:
社会ではわたしたちの行動やコミュニケーションによって、お互いに影響を与えています。社会のあるグループの人たちが幸せでなければ、その不幸せな波動を言葉や行動によって放ち、それが他のグループに伝わり、そうやって今の不幸せな社会を創っていると思います。それは、わたしたちの考え方や行動が原因です。ですから、わたしたちは悪い波動を社会に発しないように、意識的に思考し行動する必要があります。

いさどん:
それをわたしたちの体で例えるならば、血液が癖という自らの心を運び、それを表現しているのです。そうすると、人間社会はひとつの生き物ですよね。そこに平等に行き渡っている血液のような役割をしているものは何だと思いますか?

今、ナッちゃんが表現したのは、血液の汚れということです。そうした汚れや美しさを運んでいくものが、人間社会にはあるのです。それは、人間の心によって汚れたり美しいものになります。わたしたちの血液も、自らの心によって汚れたり美しくなったりするでしょう?

タイの3人:
(しばらく3人は考えました。)降参です!!

いさどん:
では、答えを言いましょうか(笑)。それは、「お金」です。

ワンちゃん:
わたしは、その答えは「自我」とも思っていました。

いさどん:
自我は、お金に乗っていくものです。本来、お金は皆に平等に行き渡る社会システムとして存在していますが、一箇所に貯まってしまって皆に行き渡らないお金もあります。わたしたちの体で血液が汚れると、腎臓や肝臓で洗浄しますね。同じように、犯罪や戦争に使われ、汚れたお金がこの世界にはあるのです。そうしたお金を綺麗にするのは、人の心です。

ナッちゃん:
なぜ人々がマネーロンダリング(資金洗浄)をするのかがわかります。

いさどん:
そうですね。では、次の話をします。「地球の血液」は何だと思いますか?地球の生命の循環のために最も重要なものは何だと思いますか?

ワンちゃん:
空気か水ですか?

マインちゃん:
わたしは水だと思います。

ナッちゃん:
わたしは自然の仕組みだと思います。

いさどん:
それは、「水」です。水が自然の仕組みを健全に運びます。それはわたしたちの体の血液と同じですね。

マインちゃん:
わたしたち人間一人ひとりが地球の細胞のような存在ですから、水がなければ地球も死滅しますし、まず、細胞であるわたしたちも死んでしまうのです。

いさどん:
それでは、自然生態系ネットワークも維持されませんね。水が汚染されたら、すべてのいのちに汚染が広がるのです。

ワンちゃん:
わたしたちの国王も、「水はいのちである」と同じことを言っています。

いさどん:
では、ネクストクエスチョン♪その地球の血液である水を循環させる、心臓の役割は何ですか?

ナッちゃん:
いさどんの質問がどんどん難しくなってきているので、集中して考えないと答えられません!大学受験のための国の一斉試験よりも難しいです!!

いさどん:
大切な質問ですから、真剣に考えてくださいね。これは、とても重要なことです。

ナッちゃん:
いさどん、ヒントをください!

いさどん:
それは、すべての生命に平等に与えられるものです。

ナッちゃん:
時間ですか?

マインちゃん:
土ですか??

いさどん:
土の前のものです。

マインちゃん:
微生物でしょう!

いさどん:
それは、そのものによって生命が循環し、育てられていくものです。
ヒントです!それは空から降ってきます。

ナッちゃん:
雨ですか?

いさどん:
雨もそれによってつくられています。それは、いのちにとって最も大切なものです。

マインちゃん:
魂ですか?

いさどん:
地球の血液が水であるならば、血液である水は循環するでしょう?わたしたちの体で血液を循環させるシステムは心臓ですね。では、地球の血液である水を循環させ、その心臓の役割をしているものは何ですか?それは、空から皆に平等に降ってくるものです。それは、いのちにとって最も大切なものであり、水より重要なものです。

ワンちゃん:
エネルギーですか?

いさどん:
エネルギーです。エネルギーですが、そのエネルギーの元のものです。

タイの3人:
わからない~(笑)!

いさどん:
ギブアップですか(笑)?それは聞いたら、「なるほど!」と思う答えですよ♪それは、すべての生命の元です。それは、太陽です。

ナッちゃん&マインちゃん:
あ~!(笑)

ワンちゃん:
でも、太陽は地面に落ちませんよね??

いさどん:
太陽の光が大地にあたり、太陽が水を循環させているのです。太陽の光自体が汚染されることはありません。その太陽の光を受けて循環する血液である水や空気、土が汚れるのです。わかりますか?

さて、次の質問があります!地球の血液が水であり、その心臓が太陽であるならば、「太陽系の血液」は何だと思いますか?

マインちゃん:
一生懸命考えてみます・・・

いさどん:
考えると難しいですよ。太陽系がどのような構造になっているか、想像してみてください。

マインちゃん:
星ですか?

いさどん:
それは、星を連携させ、循環させるものです。

ワンちゃん:
一つ一つの惑星の動きですか?

いさどん:
それを連携させ、創る元となるものです。皆さん、ギブアップですか(笑)?

マインちゃん:
わたしはギブアップします!

ナッちゃん:
磁場の力でしょうか?

いさどん:
そうです!それは、「磁場」です。太陽磁場が、太陽系を連携させ循環させているのです。それでは最後の質問です。「宇宙の血液」は何だと思いますか?

宇宙全体を束ねているのは、「スピリット」です。スピリットはある意味、精霊の巨大なものであり、魂の存在、つまり神のことです。

今日は、人間の体の血液から、人間社会の血液、地球の血液、太陽系の血液、そして宇宙の血液の話をしました。人間社会の血液はお金であり、地球の血液は水であり、太陽系の血液は磁場であり、そして宇宙の血液はスピリットです。

この世界と人体の関係
この世界と人体の関係

そのスケールが大きくなればなるほど、物理的なものは消えて、霊的なものだけになります。それがわたしたちの体のスケールまで小さくなると、密度が濃く、物理的なものになります。そしてそのスケールがさらに小さくなればなるほど、物理的なものは消えて、霊的なものだけになるのです。宇宙の最極小微粒子であるカに戻ると、現象としての存在はなくなります。

ということは、わたしたちの体の状態が一番心の状態を見やすく表してくれているということです。わたしたちの血液がどのような状態であるのかということは、まさにわたしたちの心の現われです。血液の汚れには、物理的な汚れと霊的な汚れがあるのです。社会の血液であるお金にも、物理的な汚れと霊的な汚れの両方があり、すべて同じ仕組みになっています。

ですから、心が綺麗な人は血液も綺麗であり、体も健康で、良い人生を生きることになるのです。