この年末、お料理を学ぶことと
鬱的な心を改善したいという目的で、
9日間ファミリーに滞在していたじゅんこさん。
滞在最終日の夜の大人会議で、
9日間の感想を皆にシェアしてくれました。
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じゅんこさん:
わずか9日間でしたが、
感謝の気持ちでいっぱいです。
ここに来るちょうど1年前の12月、
私はもっと鬱でした。
死んでしまおうと本気で考えていました。
その時に、私は大変高額なお金を払って、
「心を学ぶ」というある施設で、
12月に1週間、
1月、2月、3月に2泊3日ずつ滞在しました。
そこに行く前に
その先生の本をいろいろと読み、
やはりその先生も玄米菜食を推奨していたので、
これは信じられるなと思って行きました。
そこでは、講義が沢山ありました。
ありがたいお話があったんですけれども、
「あれ、言っていること、本で書いてあることと
やっていることが違うんじゃない」ということが、
非常に沢山あったんです。
結果として私は、失望してしまいました。
そのあと、心が苦しくて苦しくてたまらなくなり、
もう1回、8月くらいに別のところに参加しました。
そこも素晴らしいなと思って行ったんですけれど、
言っていることとやっていることが
ちょっと違うということを感じました。
私は鬱で非常にネガティブになっているのに、
結局は、私のネガティブな心を受け取ってくれない。
いろいろなことを言っていても、
結局ポジティブな考え方の人しか
相手にしないようなところだったんです。
落ち込んだ気持ちを引きずって1年経ち、また12月。
どうしても心が収まらず、夫に怒鳴り散らし、
もうたまらなくなって医者にも行ったのだけれど、
医者はもともと嫌いなので薬を飲むつもりもなくて。
そして、また私はいろいろ探したんです。
日本全国いろいろなところに電話をして話をしました。
でも、納得できるところがなかったんです。
そんな時、
「そういえば1年前、
1回目の高額なお金を払ったところで、
木の花ファミリーという、
よくわからないのだけれども
皆で生活をしている
素晴らしいコミュニティがあるって聞いたことを
ふと思い出して、ホームページを見てみたんです。
そうしたら、
ホームページに自然療法というのがあって、
「もうこれしかない」と思って
電話をかけました。
本当にすがるような想いでここに来ました。
だから、私は木の花ファミリーについて
全然知らなかったんです。
最初のいさどんとの面接で、
いさどんに何度も言われたことは、
私にはネガティブなところがある。
私の考え方には癖があるということでした。
今まで2回高いお金を出して失敗した経緯もあったので、
ここを信じていいいのか、
またここも同じなんじゃないか、
ここでもだめならどうしようと、
不安で不安で仕方がありませんでした。
面接のあと、
いさどんから「読んでみるといいよ」と
ブログのコピーをいただき、
早速読んでみたら、
私の中にすとんと落ちるものがありました。
まさに私のことだ、と思いながら読みました。
それから皆さんと一緒に生活していたら、
何も講座があるわけでもないのに、
固くきゅっと縮こまっていた私の心が、
一日一日、何があるわけでもないのだけれど、
開いていったんです。
私は最初、
人が怖いと皆さんに申し上げたんですけれど、
それはここでも実際に同じでした。
正直に言うと、
一番最初に怖いなと思ったのは、
メンバーのゆみちゃんでした。
厨房で皆笑いかけてくれるのだけれど、
ゆみちゃんはコツコツやっていて、
「やはり料理のできない私が厨房なんかに入って、
この人には迷惑なのかな」と思っていたんです。
同室のまりちゃんに、
まりちゃんは私のケアの担当だと伺っていたので、
「実は、ゆみちゃんがね」と相談してみたんです。
そうしたら、まりちゃんは、
「じゅんこさん、それは違うよ。
あなたには癖がある。
あなたの観方がそうだからそう思うのであって、
皆があなたと同じようにひとに接するわけではないよ」
といろいろ話をしてくれたんです。
それで、きっと神様が与えてくれたのか、
まりちゃんに相談した次の日に、
たまたまゆみちゃんとお風呂が一緒になったんです。
最初、私は「どうしようかな」と思ったんですけれど、
ゆみちゃんが、「実はね」って、
どうしてゆみちゃんがここに来たのかを
話してくれたんです。
別にゆみちゃんは
私に対して悪い感情なんか何も持っていなくて、
あっけらかんと話してくれていた。
「そうか、これが私の癖なのか。
ゆみちゃんは私を嫌っているわけでも何でもないのに、
私が勝手にゆみちゃんの表情を見てそう思いこんでいる。
これが癖なんだな」ということがわかりました。
皆さんは、
食事の後の片付けも皆で率先してやっている。
厨房に入っていっても、
皆、何をどう指図するわけでもないのだけれど、
何か楽しく、
「ありがとう」と自然に声を掛け合っている。
本当に私にとって生まれて初めての調和、
「ひとと調和して心地いいというのは、
こういうことなんだな」というのを、
心と体で実感した9日間でした。
あんべちゃん
(注:11月11日からケア滞在中。
詳しくは木の花ファミリーブログをご参照ください。
外食産業で長いキャリアを積んできた彼は、
じゅんこさんのお料理の先生を自ら買ってでてくれました)は、
私にとって都合のいい人としていたわけなんですけれど、
厨房の方、厨房以外の方も
絶対にあんべちゃんから料理の技を学びたいんじゃないかなと。
私だったらそう思うよなって思っていました。
毎日毎日私は、
実は厨房の皆さんに悪いな悪いなと思いながら、
あんべちゃんにお料理を教わっていました。
でも、厨房の皆さんが、
「じゅんこさん、これができてよかったね」って
いつも声をかけてくれていました。
私は本当に今恥ずかしいし、
稚拙な表現しかできないんですけれど、
そうやってひとのことを喜んでくれるんだというのが、
すごく嬉しくなりました。
また、私がここに来て2日目にまさちゃん
(注:ファミリーメンバーになりたいと
お試し滞在をしていましたが、
4日目にここを離れました)のことがあって、
それも大きな発見でした。
まさちゃんは、
まさにちょっと前の自分を見ているような感じでした。
そして昨日のさのっち。
「メンバーでいるか迷っている」と言うさのっちに
皆があんなにいろいろ伝えていたのに、
今日さのっちが、
「改めてメンバーとしてやっていきたいと思いますので、
皆よろしくお願いします」と言ったら、
そのさのっちを皆が拍手で受け止めた。
今までの私の考えだと、
「人ってこうだ」っていう先入観を持ったら、
なかなかそれを変えられなかった。
だから、人が怖いなと思っていたんですけれど、
たった一日でさのっちが変わって、
皆さんもそれを素直に受け止めて拍手をした。
その心に非常に感動しました。
わずか9日間ですが、
あいちゃんもはるちゃんもやすえどんも、
皆みんな、「実は私もこうだったんだよ」と、
私の近くにいた人たちが話をしてくれて、
私とあまり関わりがなかった人たちも話をしてくれて。
本当に幸せに包まれて、
「優しさってこういういいものなんだな」って思いました。
講座を受けたわけでもないのに、
こういう心地よさなんだな、
これをひとに返していけばいいんだな、
っていうことがわかった9日間でした。
キャサリンもいつも英語で話しかけてくれてありがとう(笑)
私はこれから俗世間に帰ります(笑)。
そこでは皆がこんなに優しく、
前向きな気持ちを持っているわけではないです。
私が住んでいるところは、
3時半くらいになったら暗くなって、
4時になったら真っ暗です。
雪もすごく降り積もっているところで、
私はひとりぼっちです。
そこにいったん帰ります。
そこで私の気持ちがどうなるか、
まだわからない。
でも、暖かい炎が私の胸に灯りました。
それと、ちょこっとだけ料理の基礎を学びました。
あったかい味噌汁を今日は習いましたし、
夫にちょっとずつ作ってあげたりして、
少しずつやっていきたいと思います。
46年間、私はこの癖を持って生きてきました。
まさか9日間でこの癖が治るとは、
そんなに調子よくいかないんじゃないかなとも思うので、
また学びに来たいと思っています。
私は信じられる木の花に巡りあえた。
これからも、どうぞよろしくお願い致します。
本当に今回は短い時間でしたけれども、
ありがとうございました。
(皆の心からの暖かい拍手がじゅんこさんを包みました)
ちなっぴー(キャサリン):
You make me happy!!
じゅんこさんが変わっていく姿を見て、
私たちはありがたいなと思うし、
勲章をもらった、宝をもらったなというふうに思いました。
ありがとう!
じゅんこさん:
こっちもありがとう!
みんな、すごい!みんながすごい!
いさどん:
これからここがやっていこうとすることに、
また確信が持てた。
じゅんこさんの場合は、
最初の面接の段階でいきなり癖が出てきた。
でも面接の中で解決したからね。
今日の発表も聞きながら、
笑顔が本物になったなと思ってね。
今までいろいろあっただろうけど、
悪いことじゃなかったね。
じゅんこさん:
はい!全部必要だった。
いさどん:
ぜひ、高い料金ではなくて
安い料金で心を治すところをつくりたいな(笑)
ここでは、講義をするわけではないし、
一緒に生活するだけだよね。
私たちは一緒に生活して、作業しながら、
おしゃべりをして、よくなっていくんだから、
こんな簡単なことはないよね。
じゅんこさん:
理屈ではないんです。
すごいことをいくら言われたって、
そんなのは机上の空論。
そうじゃなくて、やはり経験している人。
実践している人の姿が一番大きい。
それが一番納得できました。
私は心の中では、
今まで決して幸せではなかった。
でも、この9日間で今、すごく幸せなんです。
だから、今の私の笑顔は本物。
今までは、職業柄、
ひとに不機嫌な顔を向けるのは礼儀じゃないな、
と思ってやっていました。
でも自分はハッピーではない、
だから作り笑いだったんだ。
今は幸せだから、
自分の笑顔が本物になったんだということがわかりました。
人と接してこなかったから、
そう指摘してくれる人との出会いもなかった。
だから、心が暖かくなることもなかった。
皆さんの貴重なお時間ありがとうございました。
ご清聴ありがとうございました。
—
ファミリーに来たばかりのときは
人が怖いと緊張していたじゅんこさんですが、
昨夜の大人会議では、持ち前のユーモアで
皆の笑いをとるまでに明るい心を取り戻しました。
翌朝、皆に見送られる中、
晴れやかな笑顔でここを出発していったじゅんこさん。
本当に短期間で
ここまでひとの心は変われるということを、
身を持って実証してくれました。
さあ、「変革の年」がスタートしました。
じゅんこさんの変革に、皆で続いていきましょう!