天命とは?

今朝、いさどんと徒然なるままに話をしていく中で、「天命」についての話が出ました。


いさどん:

このあいだ、若者たちがツアーで訪問してきたけれど、ツアーを主催した子が仲間たちに「あそこでは天命がわかるよ」と伝えたことから、みんな、相談シートに「自分の天命を知りたい」と書いていたね。

普通の人たちは、天命というものを「自分がどんな職業に就くか」とか、「どんな社会的地位につくか」「どんな活動をしていくか」というふうに、物理的なこととして捉えていることがほとんどだと思う。でも、実はそういうことはその人の自由意志の範疇に属することで、いくらでも変化することなんだよね。

天命は、そのまま「天からの命(めい)」と言えるのだけど、天が与えた命(めい)というのは、その魂がどういう形状をしていて、自らをどのように表現して、どのような軌跡をたどるのか、ということなんだよ。そして、それは決定されたものではない。つまり、その人のベースにある心の種を表現すること、それが天命なの。

だから、若い子たちにもそのように伝えたのだけど、「それは自分が考えている天命と違う」と捉えた人は、納得できない様子だった。でも、皆、そこのところを大きく勘違いしている。そして、ファミリーのメンバーの中にも、そこを勘違いしている人はいるだろうと思う。

ようこ:

(メンバーの)まりねえが一時、「私のファミリー全体の中での役割は?」ということで、自分の天命を知りたがっていたことがあったよね。そのときは、きっと物理的なことを言っていたんだよね。

いさどん:

そうそう。

ようこ:

それで、結局まりねえにはその問いに対する答えは与えられなかったけれど、その後、まりねえは自分の意志で自分の心の分析を進めていったよね。そして、その結果、昨日の大人ミーティングで自分が持っている心の種を地球暦の読み解きを通じて教えてもらう、という場をいただいたね。

いさどん:

そうだね。

もういちど繰り返すけど、天命というのは、生きるためのベースになる心の状態を表現することなんだよ。そのベースになる心の状態がどのようにこの世界に波紋を投げかけて、どのような現象をつくっていくのか、その結果が天命、ということ。つまり、心の旅、心の軌跡の結果が天命なんだよ。

総理大臣になったり、会社の経営者になったり、社会的に成功したと言われる人であっても、心の貧しい生き方をする人はたくさんいる。なのに、多くの人々は自分に都合の良いイメージで天命をとらえている。だから、面談を受けるときに、占いのようなつもりで話を聞く人もいる。

ようこ:

そういう人からは、「それは当たっていますね」という言葉が出てきたりするよね。それは、先に自分でイメージを持っているということなんだけど。

でも、「天命とは生きるためのベースになる心の状態のことである」という真理に気付けるチャンスは、普通はなかなかないよね。

いさどん:

そうだね。でも、そこは認識を変えないといけない。そして、認識を変えることによって、単に自分にとって都合の良い結果や世界を追い求めるのではなく、真摯に自分と向き合っていくことこそが天命を全うすることだと気付くことができる。それは、生きる上での大切なポイントなんだよ。

 


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