1ヶ月くらい前から、大人会議の前に
「いさどんブログ」を読み上げ皆で意見をシェアし合う、
「ブログナイト」がスタートしました。
今までも、ブログが出来上がる度に大人会議の中でシェアしていたのですが、
「大切なことだから、週に1回時間を決めて皆でしっかりと学ぶ場にしよう」ということで、
「ブログナイト」が誕生しました。
今週のブログナイトでは、エリーといさどんとの対談第2弾
「『治療』としての情報提供」を題材に、皆から活発な意見交換がなされました。
いさおちゃん(司会):
まず、エリーから何かありますか?
いさどんからこういう答えをもらったことで、意識が変わったり、
まだ実感できないところがあったりしますか?
エリー:
いさどんがおっしゃることは本当にそうだなと思っています。
じゅんじー:
「ええかっこしい」という部分は自分にもあるなと思いました。
自分の中にある「~しなければならない」というのは、
人に良く見られたいという「ええかっこしい」の部分だなと。
陰性タイプの癖が自分にあることがよく理解出来て参考になりました。
たっちゃん:
僕も会社で働いていた頃、エリーと同じように
リーダー的役割を果たさないといけない時がありました。
立場がきつくなればなるほどプレッシャーに感じ、
鬱的になったことを思い出しました。
自分も陰性タイプなので、エリーと反応が似ているなと思い、
自分の振り返りにもなりました。
病気の目的というところでは、
病気というものを皮切りにして僕らは何を知っていくのか。
我々がなぜここに生きているのかということを知っていくために、
病気は良い材料だということを改めて感じ、
そういったことに気づけば楽に生きていけるんだろうなと思います。
病気を通して生き方が変わることが出来るのだと感じました。
けいこちゃん:
私も10年近くうつ病だったんですけれど、
私のことを言われているようで、全くこのブログの通りだなと思います。
私は優秀ではないんですけれど(笑)、すごくエリーと似ているなと思いました。
今は、自分がうつ病であったことは必要だったことでありがたいなと思っています。
ヤスエさん:
私もすごく受身的に考えて、結婚によってさらにその気質に拍車をかけ、
子育てや経済的なこと等色々な難題を自分で引き受けて生きてきたんですね。
無理して引き受けてしまう自分がいて、
ここに来てからもそれを1年ほど続けてきて、
「これはもういけないな」と思えるようになりました。
やっと、NOと言える自分になってきているかなと思っています。
これからどんな自分が開眼していくのかということも、楽しみの一つだなと思っています。
れいちゃん:
「病気を病気とするかしないかは捉え方次第」というところがありましたが、
一般的な考え方だと病院の先生に委ね、
それでも解決出来ず、ここに来る人もいます。
どのように考えるかによって人生が大きく変わるのだとしたら、
エリーの体験を通じて世の中のために活かしていけたらいいなと切実に思いました。
ロッキー:
僕は10日前から心を健全にするためにここにケア滞在しているのですが、
自分がうつ病かどうかというのは自分の考え方次第なのかなと思いました。
病気にしてしまうと、自分が病気だという事実にフォーカスしすぎてしまって、
自分を変えるということをしなくなってしまうと思います。
うつ状態になるというのは、何かしら自分に問題があるのだと思います。
お医者さんに行ったら簡単にお薬をもらえますが、
すぐに強い薬を出すので、それでは問題の解決にはならないと思うんですね。
僕も、「病気になってしまったんだ」と考えるのではなく、
「自分を変えるチャンスだ」と捉えられたら、
エリーさんのように気づけることがあるのではないかと思います。(一同、拍手)
れいちゃん:
ロッキーが18歳にしてこういう意見を堂々と言えるということは、
自分が18歳だった時と比べてみると、大変素晴らしいと思いました。
みかちゃん:
今のイケイケで経済もプラスの時代に、
マイナスの病気が生まれるということでバランスを取っている部分があるのだと思いました。
病気がプラスの時代が何たるかを教えてくれているんだな、
と捉えることが出来るのだと思いました。
私は陽性タイプなのですが、会社勤めをしていた頃、
責任のかかる仕事が来ると私も不安になったり、ストレスがすごくありました。
今でもその時の名残の性質が日常の生活に出てきます。
問題の根本には、自分が持っている癖や性質があるということは、
当時もうすうすわかっていました。
でも、「辛いから病気になりたいな。でも病気にならないな。
何で病気になれないのかな」と思っていた時代がありました。
「病気になれたら逃げられるのに、でも正気だな」と思いながら仕事をしていたのを覚えています。
そのあたりは、陽性と陰性タイプの違いがあるのかなと思います。
いさどんが昔、「陽性のタイプはやりすぎたり的が外れることで、
失敗して落ち込みうつ病になっていく」と言っていたので、
自分にもそれに似たような傾向はあったな、と振り返ってみて思います。
まり姉:
私はうつ病ではなかったのですが、
「病気に逃げたい」と自分で病気をつくって病気になっていきました。
でも当時、「自分で病気をつくって逃げていこうとしているな、と気づいた段階で、
その病気に逃げられなくなるな。困ったな」と思っていたのを思い出しました。
それを面白いなと思いながら聞いていました。
のりちゃん:
今回のブログでは「自分のことを知る」ということがポイントだと思いました。
ここには色々な人が心身を健全にするために訪れるのだけれども、
私たちはその人を知り、本人は自分を知っていく。
私たちは、その人を正確に知るということが必要だと思いました。
アドバイスをするにしても、話を聞くにしても、
捉え方がずれていると、逆に相手を混乱させることにもなる。
その点、いさどんが必ずお手本になってすごいなと思うのですが、
自分たちの捉え方を勉強していかないといけないなと思いました。
個人的なうつ病というところから、宇宙の仕組みにまで話が発展し、
自分の存在を知っていくということが大切だと思っています。
そういうスケールの大きいところまで物事を捉えることが出来るというのは、
ここの真髄だと思いました。
世の中にはうつ病になっている人がどれだけいるのだろうと思った時に、
ここに縁がある人だけではなく、
外の人にもこういう考え方を広めていけたらいいなと思いました。
まこっちゃん:
うつの人は大変だなと思って聞いていたんですけれど、
考えてみれば、僕もここに来る前はうつ病だったなと(笑)。
薬を飲んでいたなって思いました。
いさおちゃん:
薬を飲んでいたんだ?!
まこっちゃん:
そうだよ(一同、驚き)。
病院に行く前はうつとかを知らなくて、
何だかわからないけれど会社に行きたくないという気持ちになっていた。
行きたくないけれど、どこか体の具合が悪いわけではないし、でも苦しくて。
そうしたら、まわりの人の勧めで病院に行くことになって、
病名をつけられ薬をもらったんだけれど、それでも全然治らなかった。
その後、新しい仕事を見つけて行き始めたんだけれど、
また同じように苦しくなった。
その時は「また、うつかな」と思って、今度は自分から病院に行ったんだよね。
先生には、「そんなにひどいわけではないんだけれど、
また辛い気持ちになりそうなので、早めに病院に来たので薬を下さい」と言ったりして(笑)。
だけど、治らないんだよね。
ずっと治らなかったんだけれど、
ここへ来て皆と一緒に生活をしていたら、あっと言う間に良くなった。
そして今、「うつの人は大変だな」と他人事のように思っている自分がいて、
何が違ってきたのかなと思うと、ブログに書いてあるような捉え方だよね。
それが一番で、全員が全員この方法で治るわけではないかもしれないけれど、
他の人にとっても問題を解決するのに有効だと思います。
そういうカラクリや仕組みを知っていくことによって、
最後は憧れのカラスのように(笑)、
くよくよせず、ただ生きていきたいなと思っています!
いさおちゃん:
僕は会社勤めをしていた時にパニック発作を起こして、
そのまま精神科というところに生まれて初めてかかることになったんですね。
当時から、これは性格の問題だから、
薬を飲んでもどうにもならないということはわかっていました。
パニックになった頭で自分の問題点をノートに書き出し、
「どうやったらこれを治せるんだ」と思い、
お医者さんの前で狂ったような勢いで自分の問題点を話したんだけれど、
全部それをかわされたという非常に悲しい経験があります。
「薬を飲んでカウンセリングを受けて下さい」と言われ、
今度はカウンセラーに自分の問題点を話したら、
全部それをスルーされたという悲しい経験を持っています。
結局カウンセラーは、「そうですか、大変でしたね」と言うだけで、
「そんなことを聞いているんじゃない!」と思いましたが、どうにもなりませんでした。
当時の僕が、話を受け入れる状態ではなかったということもあるとは思いますが、
ここで学んだ捉え方というのは全く教えてくれなかった。
精神療法の中でも認知療法と呼ばれるものは、多少そういうことをするそうですが、
ここのようにスピリチュアルな領域に入るものではなく、
もうちょっと対処療法的なものだと思います。
いさどん:
まこっちゃんが言った、「これで全員が治るとは限らないけれど、
これがわかると沢山の人が行き詰まっていることから解放される」というのは、
全くその通りだと思います。
ただ、ではなぜ全てが解決出来ないのかというのは、
この世界は非常に複雑に絡んでいて、うつになることについても、
例えば食の問題もあるかもしれないし、環境的な問題もあるかもしれない。
何か汚染物質が影響しているかもしれない。
また、家系からの因縁的によることなど様々な要因があるので、
事実を情報として客観的に捉えていくことが必要だ、ということがこのブログで伝えたいことです。
どんなことにも目的があります。
困ったことにも目的があるし、良いことにも目的があるのだとしたら、
私たちは困ったことをいただくためにこの世界を生きているのかといったら、
僕はそうは思っていません。
宇宙は一つであり、
それが二つになり四つになっていくことでこの世界の個性を創り、
多様性を創ったのだとしたならば、
バラバラにしてそこで対立や問題事を発生させることによって、
元が一つだということをそこでは示そうとしています。
そういった目的があるのです。
私たちが色々な問題事をいただくということは、
そこに行き着くためのプロセスであり、
単にうつ病ということだけで終わってはいけません。
うつ病や自殺者が沢山出てきているということは、
単にそのことが問題ということではなく、
社会に大きな問題を投げかけているということです。
「問題事から正しく情報を捉え学び、次の時代へ移行していきなさい」というメッセージです。
今はとても大切な時代が来ています。
色々な問題事をいよいよ克服する時代が来ていると捉え、
先を心の眼で見通せば、問題事も悪いことではありません。
最後に。このブログを読んだ後の皆の意見交換の時間が良かった!
沢山の人が自分の体験をもとにして語っているのが良かった。
実は僕は体験していないんですよ(一同、笑)。
でも、ここの多くの人は自分の体験をもとにしているから、よくわかっている。
この皆の発言こそが、薬になると思っています。
のりちゃん:
ここには体験者がいて、証人も沢山いるんだよね。
まこっちゃんが最初にここに来た時には、
まこっちゃんがこんなふうになるとは想像もしなかったよね。
一緒に暮らしていくことによって、ここのメンバーになる人もいれば、
ここを卒業して社会復帰していく人もいるのだから、
ここは本当に貴重なところだと改めて思いました。
ようこ:
こうやって「ブログナイト」が始まってから、
皆が一生懸命ブログを予習したり復習したり、
この場でも活発に意見が出るようになって嬉しいです。
「いさどんブログ」は皆で語り合う格好の材料の一つだと思っているし、
こうやって皆が語り合うことで、皆で大事を確認し合い、
さらに互いの理解が深まっていくのだと思っています。
たっちゃん:
何よりもこの場が良いのは、こうやって皆で学んでいけること。
大切なものをより深く学び、実践出来るこの場はあってしかるべきものだなと思っています。
これからも皆と楽しく真剣に学んでいきたいと思います。