今朝の一番の想いは、
国連総会で鳩山首相が核廃絶について演説したこと。
それから、国連安全保障理事会の首脳級特別会合で、
オバマ大統領が核廃絶を宣言し、各国に投げかけて、
全会一致でその決議案が採択されたこと。
あの時一番印象的だったのは、
中国の首相がすごく複雑な顔をしていたこと。
その表情の中に、
世界中が対立しなくてもいい方向に向かっていくとしたなら
私はここで反対するという立場はとれない、という感じで。
今までだったら全会一致というのはなかなかなくて、
対立だった。
それは、対立することによって
平和を維持できるんだという発想だった。
核があることによって平和を維持できるんだ、
自分の国家が守れるんだ、という考えだった。
そこでは、自分の国の利益を守るために反対したり、
エゴ的平和のために反対したりすることから
対立が生まれていたのだけれど、
地球を平和にしようという発想が出てきた時に、
誰も反対する意味がなくなったという状況だったのだと思う。
僕は、国連総会の様子をテレビで見ていて、
なぜ、そんな程度の提案が今までされなかったのだろう。
なぜ、そんなに幼稚だったのだろう、と思った。
そして、こういう時代がやっと来た、とも思った。
日本では民主党が政権を担うことになった。
今までずっと、
この国の政治は一党独裁のような政治だった。
僕は政治に関心を持つようになった時から、
政治が拮抗した状態でないと腐敗すると思っていた。
だから、アメリカが民主党と共和党の二大政党であることは、
羨ましいことだと思っていた。
僕の中に、アメリカ人的なところがあって、
合理性とか、アメリカ的個人主義というのがあり、
日本で生活することは向かないと思っていた頃があった。
いつからか、日本で生きていくことは自分の肌に合わない、
という感情を持っていた。
一方、日本人であることの素晴らしさ、
特に神様の存在に出会ってから
日本人であることの素晴らしさを感じるようになると、
今度はアメリカ人的な合理性や傲慢さに
違和感を感じるようになった。
今まで、アメリカの大統領で自分が支持する人は少なかった。
でも、どちらかというと、
共和党よりも民主党から出た大統領に共感してきたように思う。
そして今回、日本でも民主党に政権が移った。
一年くらい前までは、
ちょっと頼りのない彼らのことを考えると、
本当に政権が担えるのだろうかと思っていた。
自民党のお粗末な失態が沢山続いて、
さらに麻生首相の登場。
これも、新たな時代が訪れる流れなんだろうと思ってみていた。
政治家らしい高い能力を持つサラブレッドとしての毛並みは素晴らしい。
しかし、あんなに緻密さに欠ける、
ものの本質をどこかで取り違えているような人、
そういう人が首相になって、
本来なら去年の8月、9月に総選挙をすると言っていた。
首相としての短命なのでは、という思いがあったのだと思うが、
結果、個人的な思惑も働いて、
選挙を行うのを延ばしたのだろう。
去年の9月の時点で、
今、選挙をやれという声はたくさん上がっていた。
けれど、支持率も低く、
今、選挙をやったら負けるに決まっている。
負けたくないという損得から、ずっと選挙を延ばしてきた。
国民が国政に対する意思表示をしたくてうずうずしている時に、
その意思を無視するように先に延ばせば、
今回のような結果につながるだろうと思っていた。
なんとか支持率が上がって、
負けるにしても自分たちが納得できる負け方というのを
模索してきたのだろう。
そういう中で、
国民にゴマをすったような政策を打ち出して
支持を得られるように頑張ったところで、
あの利権体質で焦点がぼけてしまっている自民党では、
今の国民の要求を満たすことはできない。
結果、この結末を生んだ。
民主党も追い風が来るのを待っていたのだけれど、
党首だった小沢さんが、大事な時期に失態を犯した。
これは、突然起こった失態なのではなくて、
以前からあった体質が出ただけ。
それは絶妙なタイミングで起きた。
小沢さんが、「国家権力が政治に介在する」と、
そんなことまで発言するほどだった。
そんなことを言ってしまって、
余計に自らの体質がそこにあることを
暴露してしまったことになる。
政治の世界では、疑われている所を堂々と出して、
自分の潔白を晴らして、国民に問わないといけない。
しかし、相手に問題があるかのような発言をしてしまった。
そこで自民党がとことん追求していくべきところだが、
もともとそれは自民党の体質だから、
それをやったら薮蛇になってしまう。
結果、民主党は、党首を変えることによって持ち直した。
ところが、鳩山さんにも政治資金の問題が出てきた。
ここでも大いに問われるべきところだけれど、
国民の中に「変えたい」という意識が強く生まれてきて、
「少しくらいのことはいいじゃないか。
細かく問題を突いているよりも、
もう一気に腐敗体質を変えたい」という意識が起きてきた。
これに一番貢献したのが、
国民にイライラをもたらした麻生さんだった。
結果、今回の選挙結果は、
民主党の力というより自民党の力であり、
その最も大きな役割をしたのが麻生さんだったと思う。
僕は「流れだな」と思った。
民主党が訴えていた政権交代、
二大政党の形がとれてきた。
日本の二大政党というのは、
連立による二大政党になっている。
これは、多様性に富み、牽制役もあって、
バランスのいい二大政党制になってきた。
以前より僕は、第二党、
野党の第一党を支持してきた。
それは、決してその政党を
全面的に支持してきたということではなく、
体制が大事であるということを考えていた。
民主党も今時の「我先の心」の国民に支持されたのであって、
政権交代を実現したいばっかりのゴマすり政策を通して、
本当にこの国を良い国に変えていくということが
十分にできる国民的後押しができているとは言えない。
問題事を多角的に捉え、根本的な改革をし、
国民も痛みを分かち合う政策を打ち出しているわけではない。
小沢さんの出してくる政策というのは
票ほしさの政策が多かったから、
根本的な改革に取り組もうとすれば、
すぐに反対票になってしまう支持であることを
肝に銘じておくべきである。
二大政党制によって、
この国の政治を健全に導いていくのだとしたら、
やはり第二党の民主党が受け皿にならないといけない。
これを世論が求めるようになったのは、
今回のような、自民党の支持者すら
離れていくような自民党の側の体質、
日本の政治的体質、
日本国民的体質が長く続いた結果であった。
そんな日本での出来事の前に、
アメリカでオバマ大統領が選出された。
僕には、アメリカのことだから、
そんなにむきになることはないのだろうけれど、
ブッシュ大統領だけは最も不愉快な大統領だった。
ベトナム戦争を進めていったジョンソン大統領とか、
もっと遡るとケネディ大統領のような利権にまみれて、
裏表のある人。そんな大統領もいた。
ケネディ大統領は、アメリカをある方向に進めようとしていた。
けれど、その時期が早かったんだと思う。
その結果、暗殺された。
そのあと、ロバート・ケネディも同じようにして暗殺された。
あれは、アメリカという国が
どういう国なのかということを世界中に示した。
考えの違いに対して、
そういった形で答えを出す国ということを示した。
アメリカに限らず、
人間というものはそういうものなんだという
代表的な事例だと思う。
アメリカという国は、愚かな国で、
国中が対立で成り立っているような国。
近代では、常に世界のトップを歩んできた国である。
良しにつけ悪しきにつけ
地球のリーダーシップをとっている国であり、
非常に優れた国でもある。
例えば中国やロシアは、
自分たちの国の問題ある部分を隠すよう、
体制が押さえてしまう。
しかし、アメリカには、
自分たちの恥の部分を堂々と出して見せてしまう体制がある。
それがアメリカの優れた所で、
そこでは本当にアメリカは尊敬できる国であるし、
この地球の行く末を託せる国でもある。
僕は、ブッシュ大統領が
同じ時空に生きているのかと思うと、
それが悲しかった。
アメリカ人の訪問者が木の花を訪れると、
出会う前には、
「今度のアメリカ人には、
アメリカの問題点をしっかり伝えて、
反省させないと」と思ってその人を迎える。
残念ながらここに訪れるアメリカ人は
皆ブッシュ元大統領とは違って、
平和的、調和的な人たちばかりで、
しっかりハグと握手をして別れることになる。
しかし、アメリカに対しては、総体的に懸念を持っていた。
今回、画期的なのは
オバマ大統領が黒人で初めて大統領になったということ。
一番虐げられ差別されてきた、そして今現在も、
やはり一番富から遠い所にいる人たち。
その人たちの中から、アメリカの大統領が出た。
地球のリーダーが出たということ。
そして、その彼がどれだけのリスクを背負って
この星から核兵器を無くしたいのだと演説をしたことだろう。
あれは本当に世紀の演説であった。
子供たちの教科書にも載るだろう。
それに呼応するかのように、
日本ではいよいよ自民党政治が崩壊して、
民主党政権になった。
今回の国連総会での演説は、
鳩山さんらしい演説だったと思う。
力強く、信念が感じられた。
一方、何日か前に鳩山さんが、
地球温暖化対策について、
2020年までに二酸化炭素排出量を
1990年比で25%削減する、と言った。
ところがその後、官房長官か誰か、
同じ民主党の人が条件を付けた。
それを実行するということは、
他の先進国も足並みを揃えればこそ
意味があるのであって、
アメリカや中国などの地球温暖化に大きな影響をもっている国が
前向きではない。
まだまだ国の経済発展や自国の利益を謳っているような国がいては、
日本が25%削減といっても意味がありません、
と言ってブレーキをかけた。
僕はその時に、
なぜ他の国がやらなくても
自分の国だけでもやる、と打ち上げないのか、
そうすれば国際社会で日本が独立して
アメリカと対等の関係になるための意思表示ができたのに、と。
せっかく国政史上例のない議席を得たというのに。
それだけの環境を与えられていて、
なぜそういうことを言うのかと思った。
鳩山さんも先進国の参加条件を付けたものの、
今度は日本国内ではなくて
国連へ行ってそれを世界に向かって演説した。
それは、今までの日本の首相の姿勢とは違う。
人がどう言おうと、
我々はこういうふうに進むのだと。
フランスの大統領は、
結構そういう姿勢の人が多いと思う。
フランス人にはそういった気概があって、
気持ちがいいと感じていた。
日本からもそういう代表が現れた。
ちょっと前に
民主党の代表選挙があって、
私たちの地元から出ている
衆議院議員の田村けんじ議員は、
若手だから岡田さんを応援していた。
僕は彼に、「政権が代わって、
首相をやるのに今一番ふさわしいのは鳩山さんだと思うよ。
政策とかそういうものを超えて、
彼にはそういった星の元に生まれた何かがあると思うよ」
と言った覚えがある。
確かにそうは言ったけれど、
実際そこまでになるかどうかというのは、わからなかった。
それが、今回の演説で十分やってくれて、
僕は非常に評価している。
この国は何のために被爆国だったのか。
あの悲惨な戦争は何のためにあったのか。
やっと、あの戦争が活かされる。
あれは、本当に馬鹿げたことであった。
どんなに反省しても反省しきれないような、
毎年8月になると、
本当に悲しい想いをするようなことだった。
しかし、そのためだけにあったのではない。
やっとあの戦争が活かされる。
被爆国という立場が活かされる演説だったと思う。
そして、日本は世界に対して
世界の国の在り方を変えていこうと発信した。
それこそ、世界連邦も夢ではない。
そういう第一歩だな、と。
山が動いた。
鳩山さんの演説に続き、
オバマ大統領の国連安全保障理事会での核廃絶の演説、
そして全会一致の採択につながっていった。
日本政府の中でも、
これは大きなこととして捉えられているだろう。
では、国民一人一人がこれをどう捉えているだろうか。
今回は世紀の一日だった。
僕はこの日を待っていた。
そして、僕の頭の中には次のビジョンがある。
これから、いよいよ国づくりが始まる。
私たちは、その国をつくるのにふさわしい国民なのか。
それを一人一人が問われる時代が来た。
つまり、この星で生を受けて
生きているのにふさわしい一人一人なのか、
そういう意識を持っているのか、
ということが問われている。
一人一人が
自分のエゴを満たしていくのではなく、
この尊いいのちの星にふさわしい心になって、
国づくり、地球づくりをしていく時代の幕開けでもある。
この時代の変化を敏感に察知して、
その大事を心に思っている人が、
国民の中に一体何人いるのだろう。
まだまだ、政権が新しくなったことによって
自分に利権がもたらされるように、
自分の日常生活が楽になるように、
と願う人がほとんどではないだろうだろうか。
さらに、世界の体制が
新たな方向に向かっていくことによって、
誰もが競争や我先の心からくる争いの世界を終わらせる。
そして、皆が喜べる世の中になっていく。
そのことを自分の力で成し遂げようという人が、
果たしてどれだけいるだろうか。
そう考えた時に、今こそ魂を磨き、
一人一人が心をつくっていくことが、
この国や地球づくりにつながると思っている。
これは地道なことだけれど、すごく大切なこと。
一人一人に、この国や地球が託されている。
その自覚のもとに魂を磨いて、
それにふさわしい人として、
みんながイエスやブッダになる。
これからは、自分の中にある
「自分のため(エゴ)」というものを捨てさり、
世のため人のため(エバ)に生きて、
それが自分のためになる時代がやってくる。
新たな国づくりがスタートしていく時に、
人々はその大切さに気づいていくことになると思う。
そういった中で、
いくつかの障害がまたうまれてくる。
僕の心の中に一抹の曇りがあるのは、
アメリカという国が一気にそこまでいかないということ。
アメリカという国は、
今、新たなリーダーを抱えて、
自分たちが選んだリーダーが打ち出すことに驚いているところもある。
日本の方がもう少し安定しているように思う。
障害があることも進化していくために大切なことではあるけれど、
現実に目の当たりにすると、
浮かれた気分だけではいられない。
アメリカの暗い部分がまた出てくる可能性がある。
オバマ大統領は、
いつも命を張って大統領をやらないといけない。
彼の大統領任期の間には
全ての志はなし遂げられないだろう。
国際社会のこの流れに対して評価する人々がいる反面、
危機を強く感じる人々もいる。
巨大な利権の中にあるわけだから。
オバマ大統領になって改革の道は進むけれど、
本当の改革は、その次の大統領か、
ひょっとすると、さらにもうひとり先のことかもしれない。
鳩山首相は、平和の推進力になるという意味で、
重要な立場にいる。
そしてそれでこそ、
日本が世界のリーダーシップ的な役割を担える国になる。
これからは、強い国々や
一つの国がリードする時代ではなくて、
沢山の国が同じ理念のもとに
世界を運営していく時代。
まさしくその扉が開かれた。
上から見たら真円で、
横から見たら一本の線。
そういった世界の運営のされ方。
そういう時代の扉が開いた。
この部屋から西の空を見ると、
世の中の在り様も観えるのだけれど、
空と山、その空に電線がかかって見え、
家々、そしてベランダの手すりと屋根が見える。
人間の営みと自然がそこにあって、
毎日同じ景色を見せてくれる。
ここには、自然の移り変わりが見えるだけ。
この何でもない、
毎日同じ景色を眺めることから、
日本や世界の在り様、
この地球の未来を想うことができる。
無党派地球党。
みんなで政治団体ではない地球党を創ろう。
そのネットワークで地球をつなごう。
地球国大統領を誕生させよう。
国連とは全く程遠いこの場所で想っていることが、
地球を動かしていく。
新しい時代の導きとなっていく。
この六畳に足らない部屋で、
西の空を眺めながら、
この地球をどういうふうに今後進めていこうかと考えている。
ここはまさに、地球のリーダーの執務室。
何でもない一人の人間が、
地球の未来、人類の未来を真剣に考えて創っていける。
その素質がすべての人々の中にある。
ヒマラヤの地で、全く世俗を離れ、
サドゥたちが修行を積んでいる。
高い意識になって悟り、天に昇っていく。
そういったブッダたちは、
何のために悟りに至ったのか。
「仏の悟りは仏のためにあらず。
仏の悟りは衆生のためにある」
そのブッダたちが高い悟りに至って、
天上に昇っている。
それは一見、ブッダの悟りとは
違うように見えるかもしれない。
しかし、彼らは人々の中に出てきて
その道は説かなかったけれど、
彼らの魂がひとたび天上に昇っていくと、
あるものはその高い意識を持って、
いずれ役割を持って
この地上の世界に降りてきて、
日本の首相になったり、
アメリカの大統領になることもある。
以前、ブログに書いたように、
僕も役割としては
アメリカの大統領になることもできれば、
日本の総理大臣になることもできる。
しかし、今は何でもないこの立場として、
地球の未来を想っている。
それが大事な時代だから。
人間はいつも自由自在に
高い理想を持って、
いつでもどこでもふさわしい所に
生まれ変わることができる。
僕のこの部屋は、
地球の未来を開いていくための執務室である。
ヒマラヤの聖者たちは
天に昇ることによって再び地球に降り立ち、
人々を導くこともすれば、
さらに次の役割も果たす。
それは、この地球の運航、
太陽系の運航を担うという役割。
ヒマラヤで昇天していく、
誰も看取らない魂たちが、
実はこの地球を動かしていく。
そして、人類の行く末を導いている。
そのことに気づいたら、
一人一人にそれが託されている。
そして、それが単なる空想ではなく、
紛れもない現実なのだということ。
そのことに気づいたら、
この地球が次のステージに進化し、
理想の星になっていく。
皆が、自分という衣を潔く脱ぎ捨てていく。
そこでは、自分がなくなるわけではない。
私たち一人一人が、地球という、
人類というもっと大きな自分という立場で、
これから生きていく。
それがこれからの人々の姿である。
そして、なかなか心が
まだそこまで至らないことに対して、
それを憂える人たちが
「どうしたらそうなりますか?」と、
いつか私たちを訪れる。
そのことを伝えるために、
私たちは雛型としてこの生活をしていく。
目的の日が来るのは、そんなに遠いことではない。
時代は動いている。
このような意識で国連に働きかけましょう、
という話ではなく、
私たちにできることは
その意識で日々を送りましょう、ということ。
特別のことではない、
人参の草取りをしたり、
きびの収穫をしたり、
用務員をやったり、
それをブログで皆に流したり、
おいしいご飯を作って食べたり。
今のような意識で皆が生きていこう。
そしてみんなで、みんなでつながろう。
いのちのように、宇宙の姿のように、
私たち一人一人のように、
無駄なものは何ひとつない。
すべてのものが生かされる生活を実現すること。
それが、これからの地球づくり。
今日のタイトルは、「地球が動いた」。
地球はいつも動いているけれど、
でも、地球が動いた。
動いているはずだったのに、その地球が動いた。