1994年、2004年、2014年の地球暦から観る木の花ファミリーの歩み

木の花ファミリーでは、「地球暦」という太陽系の惑星配置図から個性や天命を読み解くということを行っています。この地球暦を使い、今年3月21日に創立20年を迎えた木の花ファミリーの歩みをふり返りました。

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1994年の木の花ファミリー誕生日の地球暦
1994年木の花ファミリー地球暦

今から20年前の1994年3月21日、木の花ファミリースタートの日の地球暦を観ると、天の意志を直観で受け取って、新しい時代が世の中に開かれる為に、それにふさわしい雛形となる道を歩み始めなさい、と読み取れます。そして実際に天が後ろ盾となり、未知なる航海をスタートさせたのです。
そこはみんなで創る愛ある豊かな場所、みんなで集う女性性をベースにした場所です。その為の心構えとして、己の目的(自我)は置いておきなさい、形や組織を創るのは二の次にしなさい、ただ理想郷の建設に向かって、道が見えなくとも、未来を信じて進みなさい、ということが、地球暦に表れています。

そして10年が経ちました。

2004年木の花ファミリー地球暦
2004年木の花ファミリー地球暦

2004年3月21日の地球暦を観ると、現実の生活に意識を向けて、木の花創りをするようになっています。
そこでもやはり、己のことは二の次にして、直観を持って天の意志をみんなで顕わしなさい、大きな長期のビジョンの目標を置いて、現実的な体制創りに専念しなさい、ということが読み取れます。その体制創りのベースになるのは、精神性でした。

そして2014年の3月21日、20年が経ちました。
この日の地球暦からは、改めて、己をなくして道を歩むことを確認しなさい、と読み取ることができます。そして、来るべき新しい時代に向けて、一人一人が雛形とならんことの決意を求められています。そして、天より安定した組織が降ろされました。

2014年木の花ファミリー地球暦
2014年木の花ファミリー地球暦

今、時代は新たな仕組みを求めています。そしてその延長に、地上に理想郷をもたらそうとしています。それは、女性性をベースにした豊かさです。そのモデルとなることです。その為に、一人一人をさらに磨きなさい。そして一人一人が自立し、意識が高まることによって、新しい時代は開かれるでしょう。
「みんなで」の意識は二の次にして、一人一人を大切にしなさい。目覚めた者から顕わしなさい。その上でつながりなさい、という指針が、2014年の地球暦に表れています。
  

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1994年の3月21日、天の縁によって紡がれた人々が、心を学び、共に生きることの意味もよくわからないままに、この富士の地に時代を開く新たな生き方として、木の花ファミリーの生活をスタートさせました。そのときの私たちの想いは、この全く未知なる歩みが未来にどのような花を咲かせるのかもわからず、その目的すら観えないものでした。私個人としては、ただこの未知なる歩みが世の中にとって必要とされるものであり、時代が刻まれていく為に大切なものであるという直観があるだけでした。そこに集う仲間たちにとっては、これから始まる生活が何であるのか見当もつかず、ただお互いの絆を信じ歩むだけの心細いものでしたが、振り返ってみれば、その過酷とも思われる生活は微笑ましく、楽しいものでもありました。そうやって、目的地の観えぬまま、自らの望みを持たず、ただ感じるままに理想郷を夢見て歩んできました。

その結果、これが地球に暮らす人々の持続可能な生活のモデルとして社会に発信されるようになりました。そして、その精神性を裏付ける農や歌が訪れ、時代のニーズ(健全な農・環境に対する意識・現代社会の中で行き詰った人の心のケア)に応えて、現代社会の行き詰まりを突破する為の新しいライフスタイルとして、この暮らしを世の中に示すようになりました。そして木の花ファミリーのライフスタイルは、いよいよ21世紀の大変革のモデルとなる道を歩み始めたのです。それはこれまでの男性性(陽の時代、モノやお金、競争、対立の二元論)の時代から切り替わり、女性性をベースにした時代が始まるということです。

時代は21世紀を迎え、社会に共働が求められるようになってきています。多くの人々が単に表面的・二次元的な仲良しグループを目指す中で、木の花ファミリーの共働とは、己をなくして他者と一つになり、世の為人の為に生きることの出来る菩薩の精神を求められるものでした。それは、個人の欲望を叶え、個々にとって都合の良いことだけを共有するものではなく、自然生態系のように全てのいのちが連なり、さらに大きないのちを紡いでいくものでなくてはなりません。それは、自らのいのちを賭け、その延長にそれぞれの個性が花開き、活かされるネットワークです。それは、流行のように追いかけるようなものではなく、一人一人のいのちを真剣に賭け切った延長に、自我を超えて創り上げられる共働の世界です。その世界を実現する為には、恐れず己と向き合い、内なる汚れを超えていくだけの真剣な心構えがないと出来ないものです。

近年の人間の営みは、自我を満たすことを優先し、この地球世界の秩序を乱すものとなっています。そのことに対し、自然界が人類に突き付けている困難を乗り越えていくことは、私たち人類にふさわしい緊張感を与えてくれるでしょう。そして、モノや金・善悪の二次元的思考を突破し、この宇宙との共働作業である三次元的思考に目覚めなければ、地球に人類が降ろされた目的を見つけることはできないでしょう。

20年の区切りを迎え、新たな時代のモデルとしてこれからもこの道を歩み続けながら、木の花ファミリーは次の時代へ進みます。その精神は、常に結果を求めず、ひたすら世の為人の為を想うことから生まれる直観、「いただく心」から生まれてくるものです。私たちは、これから何ができるかをわかる必要もなければ、考える必要もないのです。しかし、常に時代を読みながら、時代と共に、世の為に変化し、傍楽いて(傍を楽にする=働く)いくことは確かです。

木の花ファミリーのベースである農は、土と共に、天の気と共に、常に生かされ、いただいていくものです。現代社会の物質的豊かさからいえば、それは豊かなものとは言えないかもしれません。物理的生活を優先し農に生きる者は、世間が狭く、人も委縮し、生計を立てることに奔走して、世の為に生きることは出来ないでしょう。しかし、本来の自然と共に生きる百の姓(百姓)を得る生き方は、常に天の意志をいただき、天の気と共に、自らを磨き高め、宇宙の法を体得し、世に真実の美しさをもたらす最高の生き方なのです。

それは、人々が自らの個性に目覚め、自他を超え、共働しつながる自然生態系の姿、宇宙の星々の成り立ちの姿なのです。人類がその目的に目覚めたときに、その理想は地上に顕されることでしょう。21世紀はそれが地上世界に降ろされ、実現される時代です。

木の花ファミリーはその雛形として、これからも独自の歩みを続けるものです。


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