2015年立春正月のいさどんの挨拶

1月31日、木の花ファミリーでは一年の節目となる盛大な祭り「富士浅間木の花祭り」を開催し、新たな時代の幕開けを表す「艮の金神」という神様が今年初めて登場しました。そして、春の始まりの立春正月である昨日、「立春祭」を行い、その中でいさどんは次のように語りました。

2015年立春祭
2015年立春祭

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立春正月、おめでとうございます。私たちは農にいそしむ者として、西洋暦の1月元旦の正月よりも、今日の立春正月を重要にしていることは、今までも皆と確認し合ってきました。今年、2015年・船出の年の立春正月(2月4日)は満月に当たります。昨年の冬至が朔旦冬至といって新月の冬至であり、今日、満月の立春正月を迎えるということは、宇宙的にも大きな意味があると思っています。

艮の金神 ー 富士浅間木の花祭りより
艮の金神 ー 富士浅間木の花祭りより

今年一年に想いを馳せると、先日(1月31日)の富士浅間木の花祭りでは初めて金神様にご登場いただいて、今日を迎えているのですが、もうすぐ1ヶ月間の真学校(2月15日~3月14日)も始まります。今朝、今年の年間スケジュールを眺めながら、この真学校終了後に出張木の花塾のオファーが来ているのですが、もうすでにスケジュールが一杯になっているようなのです。そのくらい、私たちは一年を通して充実した年を迎えようとしています。

ただ、世の中を見ると、マスコミではニュースのネタを探さなくてもいいくらい、沢山の事件にあふれています。しかも、いつになく異様な事件が立て続けに起こっているのです。世の中には殺した、殺されたというニュースが蔓延し、先日も女子大生が「子どもの頃から人を殺してみたかった」と供述し、高校時代に同級生に毒を盛ったという話もあったぐらいです。そういったことが現象として現れてきているのです。

イスラム国で日本人の人質が殺害された話もありましたが、今、世界中で起きている対立の現場でも沢山の人が死んでいます。その違いは一体何なのでしょうか。昨日、ともちゃんが自分のフェイスブックでそのことについて発信していましたが、第二次世界大戦後、最も沢山人を殺した国はアメリカです。そのアメリカが今、正義をかざしている時代なのです。昨年イスラエルがガザに侵攻して2000人が死んでいるにもかかわらず、フランスでテロが起きたことに対してイスラエルの首相は極悪非道だと非難しているのです。

この世界にはこのような矛盾が沢山あふれています。人のいのちは全て同じく尊いはずなのに、その立場によって正義や悪になるようなおかしな風潮があるのです。時代はすでに21世紀に入っていますが、今、まさしく価値観の世紀末が来ているのです。「艮の金神様がいよいよ現れて、世の建て直しが始まる」と長い間言われてきたことが、まさに現実に起きてくる時代が来ています。

そういった中で、私たちがなぜこのような生活をしているのかというと、それは、真の「生活改革」です。生きることの意味を世に問う、そしてその在り方を知らしめることがこの生き方なのです。

貧困率から観ると、日本の国民の16%は貧困という発表がありました。先進国の中の日本の貧困率は世界的にも高いのです。それはその国その国の貧困基準があるからだと思うのですが、そうすると、ここに集まっている80名近い人たちは皆、貧困の中にいるのです(みんな、笑)。それにもかかわらず、ここに集っている皆は、豊かに希望を持って暮らしています。これが、新たな時代の豊かさだと思います。

私たちは世の中の価値観をひっくり返して示せる立場にいるのです。私たちはそれが豊かさの証だと思い、今年マスコミからは沢山の不幸がニュースとして発信されると思うのですが、そのことに対してここから新たな価値観や豊かさの真の意味を発信していく船出の年だと感じています。

実際に起きてくることは、先のことですからまだ観えません。しかし、その観えないことの奥にある真の意味を予感すると、とてもわくわくします。そういった希望ある年を迎える今日の立春正月にあたって、皆と共にその志を改めて確認し合い、今年一年を過ごしたいと思っています。

皆それぞれ一人一人に歴史があるように、どんなに悲惨な出来事にも歴史があって、そこからは必ず学べるものです。それは一人一人にも同じことが言えますから、自らの歴史としっかり向き合って、学び、新たな年に生かしていってもらいたいと思います。

そのときに、自分だけのための人生を生きることは、動物でも何でも皆そうしているのですから、人間ならそれはなおさら当たり前のことです。出来ればもっと尊い、世のため人のため、この世界のために生きる者になりたいものだと思います。そうでなければ、人間がこれほどの能力を与えられた意味がありません。

それともう一つ、今日も祭司による降神祝詞・昇神祝詞をあげていただいて、天と共に今日の立春を祝い、新たな気持ちで誓い合いました。そういう意味で、私たちも地上に降りた御魂として、現象界の奥にある天の御魂と共に歩める存在なのです。神様と共にと言うと、今までの宗教のような話になりますが、この解釈はそのようなものではないのです。私たちは本来御魂であり、命(ミコト)として天体と日々を生きているのですから、生きること全てが直会(なおらい)なのです。

そのことをしっかりと自覚して、物事の道理が天地を貫いた者としてふさわしい生き方をしていきたいものだと思います。その立場に立っていることを心の中にしっかりと刻み、揺るぎない生き方を今年は貫きたいと思います。世の中がこのような時代であればこそ、一人一人がしっかりとした柱を立てて、そこに帆を張って天の風を受けて進んでいきたいものです。
今年一年、皆さんどうぞよろしくお願い申し上げます。
  

立春正月前日、祭りに使った道具を燃やして天に返す「火の御用」にて
立春正月前日、祭りに使った道具を燃やして天に返す「火の御用」にて

  
  


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