宇宙人ピトピから全人類へのメッセージ

2015年3月21日の春分の日、創立21周年を迎えた木の花ファミリーに、宇宙人ピトピがやって来ました。10歳のゆい、みのり、ゆうゆ、9歳のみこと、きよは、ピトピと一緒に宇宙のこと、地球のこと、いのちの仕組みについてお話ししました。

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*お話を始める前に、「12歳のかのこちゃんから宇宙人ピトピへの質問〜心が大きな人になるにはどうしたらいいの?」のスライドショーをみんなで見ました。→  スライドショーを見る
 

■    ■    ■    ■
 

ピトピ:
毎日朝が来るのは当たり前のことだよね。それは、地球が1回転したんだよ。しかも、地球は回転しながら、1日に260万km宇宙空間を移動している。そんなことを考えながら生活している人はほとんどいないけれど、それは本当のことだよ。

人間はそういったことを忘れてしまったけど、たとえば今、桜のつぼみが大きくなってきたでしょ。それはね、地球と太陽の関係が影響しているんだよ。12月から1月にかけて寒くなって、それが暖かくなってくると桜の木はそれを感じ、つぼみを膨らませ、そして花が咲く。花が散ると夏が来て、夏が終わると秋が来て、次に冬が来て、また桜が咲くんだよ。それはどうしてそうなるか、わかるかな?

ゆい:
地球が太陽のまわりを1周したから!

ピトピ:
その通り!みんなはそういうことを考えているかな?

150321-204828みのり:
考えてな~い!

ピトピ:
みのりは今何歳?

みのり:
10歳!

ピトピ:
10歳ということは、0歳のときがあったわけだね。そうすると、今みのりが10歳だということは、どういうことが起きたのかな?

みのり:
えーとね、10年たった!

ゆい:
はい!太陽のまわりを10周まわった!

ピトピ:
そうなんだよ!太陽のまわりをみのりが10周まわったんだよ。みのりがまわったんだよ!そうすると、10歳になる。
そこで、今日1日はどうだったのかな?

ゆい:
地球がその場で1回転した!

ピトピ:
そう!みんなは日本にいて、地球が1回転まわったのと付き合ったということだよ。それを365回付き合うと、太陽のまわりを1周することになるね。それがこの世界の仕組みだよ。それって、変えることはできると思う?

みのり・みこと・ゆい:
変えられない!

ピトピ:
太陽と地球の関係や、そこに月がどのように関わっていくのかとか、その太陽と地球と月の関係の中で地球にどんなことが起きているのかとか、その中に人間がいてどんなふうに関わっているのかということを、僕はみんなに伝えているんだ。人間の中には好き嫌いがあって、色々なことを言うけれど、そこには人間にはどうすることも出来ない大きな仕組みがあるんだよ。その中にみんなは生きているんだよ。
そうすると、人間はあれがしたいこれがしたいと色々なことを言うけれど、人間がしてもいいこととしてはいけないことがあるんだよ。それは何だかわかる?

ゆい:
殺してはダメだよね。

ピトピ:
殺してはダメだといっても、殺しているよね。

みのり:
生きているものを殺すなんて、最悪!

ピトピ:
たとえばお肉を食べると、動物を殺すことになるよね。みんなはお肉を食べないけど、毎日いのちを食べているでしょ?

ゆい:
野菜のいのち!

ピトピ:
そうだね。生きるということは、いのちが次のいのちに順番につながっていくリレーのようなものなんだよ。
食べ物を食べ、自分が生きる。生きるということは色々なものを外に出すことでもあるよね。空気を吸ったら吐くし、そういうことが生きるということだよ。そして、いのちといのちをつなげていくことを「時が生きる」といって、それが「時代」のことだよ。
それは、人間ひとりひとりにはどうすることも出来ないことだね。だから、人間は時代を自分で創っていると思っているのだけど、本当は、星と星の関係や時代が人間に役割を与えているだけなんだよ。

そこで、地球上で人間たちが太陽や月や他の星との関係を無視して、自分たちだけの考えで何かをしようとして、それが間違っていると何が起きると思う?

150321-204805みのり:
地球温暖化!

ピトピ:
そうだね。それから?

みのり:
食べ物がとれなくなって、もっと住みにくくなる。

ピトピ:
そうそう。この世界にはそういうルールがあるんだよ。ルールを壊すとどうなるかな?

ゆうゆ:
病気!

ピトピ:
病気になるのは、そのルールから外れるからだね。もっとルールから外れると、人間は何をするか知っている?

ゆい:
戦争!

ピトピ:
そうなんだよ。戦争が起きたりするんだよ。だから、地球の外の星や宇宙の関係の中に地球があって、その宇宙のルールの中に人間がいるとしたら、人間がそのことに気付いて、地球や宇宙のルールに沿って生きていくと、戦争や病気がない世界ができるんだよ。

みのり:
みんなが仲良く暮らせるね!

ピトピ:
そうなんだよ。本当は、人間はそういった世界を創ることができるのに、今はそれが出来ていないでしょ?病気はたくさんあるし、みんなは仲良くしていないし、その上戦争までしているよね。それはなぜかというと、人間がそのことを忘れて、それを思い出す勉強をしているからなんだよ。そうやってルールを守らないと病気になったり、戦争が起きて平和な世界じゃなくなるでしょ?平和じゃなくなると、みんな辛いよね。それを勉強しているんだよ。

みのり:
なるほど~!

ピトピ:
それでね、人間は今までそういったことを地球上でたくさんしてきたね。そこで、そろそろそういったことをやめる時代が来ていると思うんだ。なぜかというとね、そういったことをみんなに伝える僕のような存在が現れてきたからさ。

みんなが仲良く助け合って暮らす生き方は、ずっと昔の、宇宙の始まりのときからあったんだよ。地球と宇宙、太陽と地球と月の関係とか、宇宙の仕組みの中には、ずっとあったんだよ。そういった宇宙の仕組みに気付いて、その仕組みとともに生きていくことが、人間には出来るのだから。そして、それは誰にでも出来ることなんだよ。宇宙はいつもそうあり続けるのだから。
そのことに気付けば、いつでもそういった平和な世界は訪れる。誰もが健康で、みんなが仲良く暮らせる世界はいつでもあるんだよ。でも、そのことに気が付かなければ、気が付かない人たちの中にはそういった世界はないんだよ。でも、気付けば、宇宙の始まりから宇宙の終わりまでずっとあり続けるものなんだ。

みんなのまわりにはお金や物がたくさんあって、それほど貧しい人はいないよね。昔はご飯1杯食べるのもたいへんだった時代が日本にもあったんだよ。でもね、世の中にはまだまだ病気はたくさんあるし、テレビのニュースを見たら殺したとか殺されたという話はたくさんあるよね。それから、地球温暖化で将来が危ういという話もあるし、戦争もしているよね。

戦争というのは面白いんだよ。自分の側が正しくて、相手の側が間違っているというのが戦争なんだよ。でもね、日本にいる人が「こっちが上だ!」と日本で言ったとするね。そして、日本の裏側にいるブラジルの人たちが「こっちが上だ!そっちは上じゃないぞ!」と言って喧嘩したら、それは自分たちの側から見えることを正しいとして考えているからなんだよ。

みのり:
そうそう!

ピトピ:
もし、日本の人もブラジルの人も地球の外に出ていって、外から地球を見たら、「なんだ!地球の外の世界のことを僕たちは言っていたんだ!」と気付いて、「結局言っていることは同じだね!」とわかり合うことができるんだよ。

みのり:
うんうん!

ピトピ:
だから、大きなこの世界の仕組みを知ると、みんな同じことがわかるんだよ。でも、お互いの違いを主張して、「自分たちのほうが正しいんだ!」と言ったら戦争になるね。地球の外から見たら、同じことに気付くのにね。

今、地球上で戦争が起きているね。日本の中でも色々な対立や事件が起きているけど、地球上で戦争をしているのは人間たちだけだね。地球の外から地球を見てみたら、「なぜ戦争をするの?」とおかしく思うよ。だってね、地球のまわりには100kmの薄い膜があるんだけど、それは何だか知っている?100kmというのは、ほんのちょっとなんだよ。地球の直径が12742kmだから、その127分の1の厚みの空気の層があるんだよ。

ゆい:
127分の1?すごく薄いね!

ピトピ:
だから、卵の殻ぐらいの厚みの空気の層が地球のまわりにあるんだよ。空気っていくつあるかな?

みのり:
えっとね、空気は目に見えないからわかんない!

ゆい:
空気って・・・無限にあるんじゃない?

ピトピ:
それは地球上の視点で見るから、見えないんだよ。地球の外に出て、見てごらん!地球から離れて、地球のまわりにある空気の層を見てみると、いくつあるかな?

みのり:
ひとつ!

ピトピ:
ひとつだよね。空気はひとつだよ。それでね、地球の上で人間は戦争をしているでしょ?「あの人たちは間違っている!」と言ってね。みんなは嫌いな人の吐いた空気を吸いたくないでしょ?

みのり:
でも、自分が嫌いな人が吐いた空気もまわってるから・・・

ピトピ:
そうなんだよ!だから、空気の層はひとつなんだよ。ということは、嫌いな人とも同じ空気を吸っていることになるね。地球がまわって、昼と夜が来るでしょ。それから、月があるから、海の水が満潮になったり干潮になって、海の水が動くんだよ。水はたまっているだけでは、腐ってしまうんだよ。水が流れているから、腐らないで生きているんだよ。

みのり:
へ~!

ピトピ:
その海の水が動いているからいのちができて、そのいのちは全てひとつの空気のもとにあるんだ。ここにある地球儀を見てごらん。ここに青い海があるでしょ?海はいくつ?

きよ:
ひとつ!

ピトピ:
でも、太平洋とか大西洋とかインド洋とか、色々あるんじゃない?

きよ:
全部一緒だもん!

ピトピ:
その通り!水はひとつだね。それでね、太陽の光はまわっている地球にまんべんなく当たるでしょ。太陽は「ここは嫌だから光をあげない!」とは言わないよね?

みこと:
ハハハッ!

ピトピ:
太陽の光はひとつでしょ?次に、地球上に陸地はたくさんあるね。陸地は五大大陸と言って五つあるんだけど、陸地も全て循環しているんだよ。循環というのはね、太陽の光が海の水に当たって、それが蒸発して・・・

ゆい:
雲になって、また雨になって、今度は雨が落ちてきて、それで川になって流れていって・・・

みのり:
森林できれいになって、それを人間が使って・・・

ゆい:
水は浄水場できれいにするんじゃないの?

ピトピ:
ハハハッ!それは人工の世界だね。自然自体が浄水場なんだよ。

みのり:
うんうん!

ピトピ:
たとえば、山の動物がうんちやおしっこをするでしょ。それが山の中で分解されていく間にきれいになるんだよ。そうやって全てのものがまわっているんだよ。

ゆい:
そうか!

ピトピ:
でも、今地球上にある土は、逆に自然を汚すものもあるね。

みのり:
そうそう!

ピトピ:
つまり、人間が創れるものではないものによって、この世界はまわっているんだよ。でも、今の大人たちは自分たちでこの世界を生きていると思っているんだ。そして、自分が信じることは正しくて、信じられないことは間違っていると考えているんだよ。それで対立して、戦争を起こしている。地球を外から見てみたら、地球上で戦争するなんてバカなことだと思わない?

みのり:
本当にバカだよね!

ピトピ:
今、人間はそういった生き物になってしまったんだよ。それでね、たとえばテレビを観ることだったって、コンビニに行って買い物をすることだったって、もしかしたら他の生物のいのちをおびやかしているかもしれない。あるいは、戦争を起こすようなもとになっていることもあるんだよ!

ゆい:
わかる気がする!

ピトピ:
直接戦争を起こさなくても、自分が知らない間に戦争に加担していたり、ぜいたくをして食べ物を残して、どんどん捨てていくことだったって、日本にお金があるから外国からたくさん物を買ってくるでしょ?そうすると、外国で生産された食べ物の値段が高くなるんだよ。

みのり:
どうして?

ピトピ:
高く買う人がいたら、値段は上がるでしょ?そうすると、貧しい国の人たちはお金がないから食べ物が買えなくなるね。だから、日本人がぜいたくをすると、外国の人たちの食べ物がなくなって、その結果奪い合って、戦争が起きるんだよ。みんなはね、自分は戦争と関係ないと思っているかもしれないけど、テレビのニュースを見ると遠くの国で戦争が起きていることがわかるでしょ。実は今の人間たちがやっていることは、大きいか小さいか、直接関わっているか関わっていないかだけで、みんなで創っていることなんだよ。

宇宙人ピトピはね、このように地球を眺めているんだよ。そうすると、人間はバカだなあと思うから、それを伝えるために地球にやってきたんだ。みんなは今、木の花ファミリーというところで暮らしているから、僕が伝えたような生き方をしていると、外にいる人たちは「あれは木の花だから」とか「木の花だけ特別だ」と言うようになるんだよ。でも、今の話は木の花の話じゃないでしょ?宇宙の話だよ!地球の人間の話だよ!そうすると、誰のことでもない、みんなのことだってわかるね。そして、宇宙から見たらこういうふうに見えるよ、と伝えているだけなんだ。

僕は宇宙人ピトピだけど、みのりはどう?

みのり:
150321-214058宇宙人みのり!

ピトピ:
あなたは?

ゆい:
宇宙人ゆい!

ピトピ:
あなたは?

みこと:
宇宙人みこと!

ピトピ:
でもね、今まで自分は何だと思っていた?

みのり:
人間!

ピトピ:
人間で、どこにいるの?

みのり:
地球。

ピトピ:
地球人とか、静岡県人、みのりだね。でも、今のように考えていったら、宇宙人みのりになるね。つまり、心が広がると、宇宙人になるんだよ!でも、心がせまくなると、静岡県人でもなくなるんだよ。

みのり:
自分自身だけになる!

ピトピ:
そう!自分だけになるんだよ。そういうのを「わがまま」とか、「自分勝手」と言うんだよ。でも、これは特別な話じゃないでしょ?そうやって、みんなが地球の外から地球を見ることができるようになったら、みんな宇宙人だよ!


みのり:

本当だね~!

ピトピ:
そうしたら、ひとつの地球で、ひとつの太陽のもとに、ひとつの水のもとに、ひとつの大地のもとに、ひとつの空気のもとに、ひとつの風のもとに、みんなが暮らしているのだから、戦争をすることはないよね。

ゆい:
たしかに!

ピトピ:
人間がそういった考えを持ったら、世の中は平和になるし、みんなで仲良く分け合って暮らせるようになるんだよ。生きているということは、全てのものを分け合うことなんだからね。なにより、みんなはひとつの時間を使っているんだよ!

みのり:
うんうん!

ピトピ:
別の時間の人なんていないでしょ?みんな、同じ時代を同じ仕組みの中で生きているのに、何が違うのかと思うんだよ。でも、心がせまいと、「私とあなたは違うね!」と思ってしまうね。みんなは形は違うけど、同じ人間だし、同じ光のもとに、同じ水のもとに、同じ大地のもとに、同じ空気のもとに、同じ風のもとに生きているんだから。

ゆい:
そうだね!

ピトピ:
みんながそういった心を持てたら、みんなが仲良く平和に暮らすことができるよ。みんなで分かち合う心を持ったら、人は健康に生きられるんだよ。

みのり:
うんうん!

ピトピ:
でも、今の人間たちはそういったことを知っているかな?地球がひとつだったり、太陽がひとつだということを人間たちは今、知っているのかな?

ゆい:
知らないんじゃない?

ピトピ:
人間たちはね、知っているんだよ。だって、そういったことを聞くと、「そうだね!」と言うんだから。でも、それを考えて生きてはいないんだ。みんなが今いるこの場所は、昨日から260万kmも移動したんだよ。そして、地球は1回転したんだし、地球は太陽のまわりを365分の1まわったんだよ。みんな、いっしょでしょ?

ゆい:
うん、いっしょ!

ピトピ:
そういうことを毎日意識して生きていったら、人間はこの世界に生きているのではなく、生かされていることがわかるよ。人間にはどうすることもできない大いなる仕組みの中で、眠ったり、起きたり、ご飯を食べたりしていることがね。
生かされているということは、自分がやりたくてもやりたくなくても、そうやってこの世界に生きているということなんだ。その中で、この仕組みを無視して、あれがしたいこれがしたいとわがままを言っていくと、いのちの循環がおかしくなっていくんだよ。
いのちはね、地球に太陽の光が当たると水蒸気になって、雲ができて雨が降って、植物が生えてきて、それを食べて生きているわけでしょ。それはお百姓さんが食べ物を作ってくれているから生きているみたいだけど、そこにいのちの循環の仕組みがあるから、それができているんだよ。

今日、3月21日の春分という日も、約束通り今年、またこの季節を迎えて、そして桜がもうじき咲くんだよ。

みのり:
うんうん!

ピトピ:
それはね、当たり前みたいに桜が咲いたと人間は喜んでいるけど、実はそれだけの大きな物語があって、その仕組みの中で毎年約束通りやってくるんだよ。
でも、人間がそれを忘れて、「春はもっと長いほうがいい」とか「夏は長くて冬は短いほうがいい」とわがままを言うようになると、人工の世界をふくらませて、自然の仕組みから外れていく。それでね、その人工が進んでいくと、人間は競争したり、戦争をしたり、病気になったりするわけだよ。
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みのり:
お~!

ゆい:
なんとなくわかってきた!

ピトピ:
今、人間たちの中には「よくわからないけど、この世界って変だ!」と思う人が増えてきているね。何が変かというと、人間はこんなにわがままでいいのだろうか、とどこかで思っているんだよ。今の人間たちはわがままだらけだからね。
人間が考えていたらね、少しでも地球に負荷をかけない生き方をしようと思うのだろうけど、だいたい人間は考えていないんだよ。今、70億人の人間が地球上にいるけれど、そういった人がたくさん集まって、地球の未来はとても難しい状態になってきているんだよ。本当は今現在も、とても難しい状態にあるんだけどね。

ここで、みんなに良いことを教えてあげよう!
よくわからないということはね、自分の考えではない、ということなんだよ。そうでない人は、自分でよくわかっていると思ってやろうとするんだよ。でもね、それは自我が勝っていて、自分の考えでやりたいということなんだよ。我が強いとまわりに対してそれが害になって、病気になったり、争いを引き起こしたりするもとになる。
でも、自分がないということは、「いただきます」ということだから、よくわからないけど何かをやりたくなるとか、よくわからないけどその日に予定を立ててやってみたら事がうまく成っていった、ということに通じるんだよ。それはね、地球と太陽のような宇宙の仕組みの約束事で生きていることにつながるね。

だから、自我がなくて、平和に生きる人たちは、宇宙の星と星の関係、宇宙の法則のように生きる人たちなんだよ。そうやって生きると必ず、全てのものがつながって、健康や平和が全てに行き渡ることになる。そして、そういった人たちは、世の中のために、この世界のために生きることになるんだよ。

今日の春分という日は、一年を一日にたとえると、「日の出」のときにあたるんだよ。だから、一年を見渡して、「柱を立てる」ように宣言や決意をすることで、一年全体に影響を与えるときでもあるんだ。
「柱を立てる」ということは、天を意識することだよ。天を意識すると、無限に広い宇宙の法則が自分のもとに降りてくるんだよ。
これはちょっと考えたら、当たり前のことなんだ。だってね、地球がまわりながら存在しているのは、宇宙の星と星の関係、宇宙の法則によってなっているでしょ。だから、その地球上の存在が全て宇宙の法則のもとに生きていることは、当然の話だよ。

その当たり前のことを人間たちは意識しないで生きているね。でも、よくわからないことが、自分をなくすことにつながるんだ。自分をなくすということは、自分の考えを超えた生き方をすることになるんだよ。そして、自分の考えを超えると、新しい価値が降りてくるようになる。これは循環だね。
だから、ひとつの考えが降りてきても、それを正しいとしてずっと持ち続けるものではないんだ。その正しいは、この世界ではどんどん変わっていくのだから、どんどん捨てて、どんどん入れる。これが「柱を立てる」ことなんだよ。
柱というのはね、まっすぐに不動のものが立っていることではないんだ。柔軟にどんなふうにも変化するけど、その筋は通っているからいつでもまっすぐになれるものなんだよ。

地球だってね、ぐるぐるまわりながら宇宙空間をどんどん進んでいるでしょ?そして、二度と同じところへは行かないんだよね。その仕組みも宇宙全体の法則の中に組み込まれているんだよ。

今ね、すごいことが起きているんだよ。そういったことも、人間が知って生きる時代がやっと訪れたんだ!そういう時代が地球にも来たんだよ。
僕は地球上の色々なところをずっと見てきてね、今までもそういったことを言っている人はいたかもしれないけど、実際にみんなでつながって生活しているところは、ここ木の花ファミリーに来て初めて見たよ!

木の花ファミリーをはじめた人たちも、こういった生活を自分たちがするとは思っていなかったと思うよ。だって、そもそも何をしたらいいのか、わからなかったんだもんね。でも、みんなで歩んでみたら、その結果を確認することができた。
「柱を立てる」ということはね、前もってわかることではないんだよ。柱が立っていたら、その時その時に必要なことが起きてくるし、必要な考えが湧いてくるんだよ。

それとは逆に、自我が勝っていると、よこしまな心だから、心が横にまわるんだよ。あれがしたいこれがしたいとか、何か良いものが落ちていないだろうかとか、得することはないだろうか、と考えがいつも横にまわっているんだよ。

柱が立つということは、宇宙の法則が降りてくることだからね、常にそれに基づいて生きていくことになるんだよ。これが、これからの人間にとって、最も重要なことだよ!それは、直観で生きると言うこともできるよ。それがないと、これからの厳しい時代を生きていくことは難しいね。

さらに、そういった生き方は、人間が人として生まれてきた本当の目的に到達できるんだ!だから、その大事を全身の細胞で感じることが大切だよ。頭だけでまわしたら、損か得かだけを考えることになってしまうからね。全身の細胞で感じたら、本当の大事を生きることができるよ。

これから、地球を外から見る視点が当たり前になっていく時代に、人間は日本人から地球人になって、地球人から宇宙人になり出す。そうしたら、人類はこのせまい地球の中で争うようなことはなくなる。人類がそのことに目覚め、時代が創られていくときがようやく来るんだよ!

その先駆けとして、今日創立21周年を迎えた木の花ファミリーのみんなには、これからその大事を全身の細胞で感じて、生きること全てが宇宙の法則のもとにあることを示していってもらいたいね。それはひとりひとりの存在が独立して、そういった意志のもとにあることだよ。

これは、宗教の話ではないよ。当たり前にそのことに気付いたら、当たり前に素直に生きて、自分も世の中も健康になれる生き方だよ。それが柱を立てることであり、その柱が立ったら、頭で考えなくても直観でスムーズに生きていけるようになるんだよ。

ゆい:
宗教ってなあに?

ピトピ:
宗教というのはね、えらい人がいて、「人はこうすると病気になりますよ」とか「間違いが起きますよ」と教えてくれて、「そのためには私の話を聞きなさい」とか「だから人が幸せになるためにはこういうことをすると良いのですよ」と言うと、みんなが拝んだりする世界だよ。だから、みんなが自分の意志や考えを持つのではなく、特別な人や形に頼って生きていく人たちの集まりのことを、宗教と言うんだよ。

ゆい:
それって悪いの?

ピトピ:
悪いことではないよ。今までの時代はそれが必要だったね。ひとりひとりが自分の本当の大切に気がつかなかったから、そういう特別な人が教えてくれたんだよ。でも、それをやっていくと、人間たちの間に差ができるでしょ?それにね、そうやって形をつくっていくと、形を維持していかないといけないから、本当のことを言わなくなってしまうんだよ。
本当のことというのは、自分で気付けば健康に生きられるということだよ。でもね、そういった形を大切にするところでは、「私たちのところに来てこれをしないと病気は治りませんよ」という話になってしまうんだよ。それは、たとえば宗教があると、神様にお願いして良くなろうという人が出てきてしまうんだよ。

でもね、色々な問題事が起きるということは、宇宙の法則から自分の心が外れているということだから、その外れている心のもとを見直すと、病気や問題事がなくなって、健康になって、人が争わなくなって、平和になるんだよ。誰かのところに行って治してもらうと、自分の健康を自分でつくれない人になってしまうからね。

今までの時代は、そういったもので人が救われてきたことは事実だね。でも、これからの時代はそういう時代じゃない。ひとりひとりが自分で自分を救える時代なんだ。
もっと言うとね、自分で自分を救って健康になって、そういった健康な人がたくさん集まると、世の中が平和で健康になる。そこでは、誰も誰かに救ってもらう必要はなくなるんだ。そういう時代がこれから訪れるよ。
その当たり前のことを自分の中にしっかりと降ろすことが「柱を立てる」ことであり、「柱を立てる」ことがなにか特別なことだと思っているとしたら間違いだよ。それは誰にでもできることなんだから。

柱を立てるとか、目覚めるとか、感じるということは、全身の細胞がするんだよ。だから、子供たちにはわからなくても、大人たちが真剣に助け合いながら生きているだけで、十分にこうした大切な生き方が伝わるようになる。誰でも宇宙の法則を感じることができるんだ。僕たちは宇宙の中に生きているのだから、宇宙人という意識にいつでも目覚めることができるんだよ。

宇宙人ピトピとしては、こうしたひとりひとりの気付きの輪を広げていけたらと願って、今日はみんなのところにやって来たんだ。みんなにはね、「本当が知りたかったら、そして21世紀のクニツクリの見本を見たかったら、日本の富士山麓に行ってごらん!」と言われるような場所をぜひ創ってもらいたいね。

みのり・ゆい・みこと:
なっとく、なっとく!!ピトピ、今日は面白い話をどうもありがとう!

ピトピ:
それではよろしく!君たちにはそういった時代をつないでいってもらいたいね。みなさん、また会いましょう♪
さよなら、さよなら、さよなら♪
 

未来を生きる6人むすめ♪ 左からゆうゆ、ゆい、きよ、みのり、かのこ、みこ
未来を生きる6人むすめ♪ 左からゆうゆ、ゆい、きよ、みのり、かのこ、みこと

 
 


価値とは? ~ 一人ひとりの目覚めの時代

2月〜3月にかけて開催された「1ヶ月間の真学校」の中で、カタカムナの講座が2日間にわたって行われました。2日目の講座の冒頭で、いさどんは次のように語りました。
 
■    ■    ■    ■
 
いさどん:
私たちの住む地球には多様な生き物が存在します。さらに宇宙に目を向ければ、無限の星が存在し、その中で地球は本当に微細な存在です。先ほど皆で奏上したカタカムナの63首を聞いていたら、「価値」という言葉が浮かんできました。価値はどこにあるのでしょうか。宇宙は星と星の関係性のもとに成り立っていますが、星々は価値については何も考えず、ただ存在するだけで宇宙を形成しています。

では、地球上に無限の生命が存在する中で、その価値はどこにあるのでしょうか。例えば太陽の光は無条件に降り注いでいます。それによって風ができ、水蒸気が上がって雨が降り、大地に植物が芽生え、それが腐食して土ができるというように自然現象は成り立っています。その時に、そこに価値を認識している存在があるかというと、いないのです。動物も植物も微生物も全て、価値というものの上に存在していません。

そこで、価値はどこにあるのだろうかと考えると、人間の思考の中にあります。先日、木の花劇団がここの経済に関する劇を発表しましたが、あの中にはたくさんの価値がありました。劇の中で表現されている価値は何を表しているかというと、今の人間の有り様は変だということを伝えているのです。どうしてこのような価値に人間は縛られているのだろうか、と問いかけているのです。

価値というのは、自分と他者とを分けることから生まれます。それでは、どこから価値が生まれてくるのか、考えてみましょう。

IMG_6204よしてるくん:
差。

いさどん:
その差はどこにありますか?

よしてるくん:
思考かな?

いさどん:
誰の思考ですか?

よしてるくん:
その価値を決める人の思考です。

150216-151724いさどん:
その価値を何が生み出しますか?

みどりーぬ:
比較。

いさどん:
誰と誰を比較しますか?

みどりーぬ:
人と自分。

いさどん:
それは、自分という自意識の上に価値が決まってくるのです。自我を主張し合わない自然界では、価値を決めなくても、美しい生命ネットワークが形成されています。太陽の光が降り注ぎ、自然の成り立ちが流れていくと、その中で生命は全て循環して一つの輪となり、それぞれが各ポジションを担いながら相互に成り立つ仕組みになっています。それは、私たちの体の仕組みと同じです。そこでは、価値基準のいらない世界です。

そこで、さらに価値について考えると、人間の意識だけがそうした価値を持っているのです。価値を持つということは、人間の自我の表現なのです。では、私たち人間が生きていく中で、価値のある人とはどういう人なのでしょうか。

いぶちゃん:
人の役に立つ人。

みどりーぬ:
困っている人がいたら助ける人。

いさどん:
「これこそ価値がある!」というような、究極に価値のある人とはどういった人でしょうか?

みどりーぬ:
闇と光の両極を知っている人。

いさどん:
難しいことを言いますね(みんな、笑)。そのような人のことを何と呼びますか?

やまちゃん:
聖人。

いさどん:
そうですね。では、聖人の代表は誰ですか?

やまちゃん:
お釈迦様、キリスト。

いさどん:
こういった人たちは聖人として生まれてきたのでしょうが、生まれてからすぐに聖人としての生き方をしてきたわけではありません。ある時から聖人の道を歩み出したと思うのですが、それはどのような生き方だと思いますか?

やまちゃん:
真理を教えてきた生き方。

いさどん:
真理とは何ですか?

やまちゃん:
宇宙の法則に則った在り方。

いさどん:
僕は宇宙の星と星の関係や地球の生命の在り方を観て、そこに価値をどのように置くかを捉えました。それに対して、人間の中にある価値とは何だろうと思った時に、価値のある人とは尊い人のことを指しています。そこで聖人というところまで皆で行き着いたのですが、聖人とはお釈迦様、キリスト、ムハンマド、孔子など、日本にもそういった人はいたと思うのです。では、そういった人はなぜ聖人なのでしょうか。

たになおちゃん:
傍(ハタ)を楽にするから。

キタジュン:
自分以外の全ての人に対して救いの手を差し伸べる。

いさどん:
簡単に言うと、世の中や人のことを考えて生きたということでしょう。そこで、さらに価値について考えた時に、自然や宇宙の成り立ちを観ると、そういったものは価値を考えることはありません。それは仕組みです。それぞれが与えられたポジションを担いながら、互いに対話して全体を成り立たせています。そこには確かに意志の存在を感じますが、それは与えられた役割を果たしているだけなのです。それは地球生態系を観ても、たとえば微生物は自らのポジションに対し、こういった価値があるから微生物をやりたいとか、次の役割はミミズにしようかと思うことはありません。

僕は、「生きているかどうか研究家」であり、「変だよ!人間」というのが持論ですが、なぜそう考えるのかというと、人間は常に損得を考えて生きているからです。そこには自我という軸があって、他者と比べて損か得かを考えて生きています。
ところが、宇宙の天体や地球上の他の生命を観ても、そういった価値観を持って存在しているものは何一つありません。しかし、その中で人間は一人ひとり全て違う価値観を持っています。人間には人間という一つの価値観があればそれでいいと思うのですが、人間は一人ひとりオリジナルな価値観を持って存在しているのです。
そうであるがゆえに、この世界の存在を認識するよりも先に自らの存在を認識してしまい、人間はこの世界を認識できなくなっています。自我が強くなればなるほど、認識できる世界は狭くなっていくのです。人間の意識レベルでは、自我があるのが当たり前です。それが人間らしいと勘違いしている人もいるのですが、地球上の他の生命は何一つそのような価値を持っていません。ですから、「自分が」という価値観が小さいと、この世界がより広く観えてきます。そして、「自分が」という価値観がなくなってしまうと、この世界が自分自身にもなってくるのです。

いったい、この人間とは何なのでしょうか。そういった広い世界観を通して観れば、人間として目指すべき尊い方向は、自我の価値観を捨てたところにあるのです。ところが、現代の人々は本来目指すべき方向とは逆のところに自らを置き、それを望むところとして目指しているのです。それで楽に生きているのかというと、実はその世界にいては楽ではありません。

ここにいる皆さんは、真学校で自らを1ヶ月かけてリニューアルし、新たな自分を見出していくという目標があり、1ヶ月もの時間とお金をかけて来ているのです。今の時代に1ヶ月の時間を作ることは大変なことです。それにお金を出してまでやる人は本当に限られた人たちです。今どき、心を見つめて自らをリニューアルしていくことを、1ヶ月の時間とお金をかけてやる人がいるのだろうかと思っていたら、今回14人の申し込みがありました。今後、年に2回開催していく話も出ていますが、それは需要があるからではありません。こうしたプログラムを必要とする時代が来ているからです。

皆さんは、変えることを目的にここに参加していると思いますが、では何を変えるのですか?

たになおちゃん:
自分を変える。

いさどん:
自分にどういったところがあるから、どのように変えようと思うのですか?

たになおちゃん:
自分の性格に問題があったから、自分を変えなければと思います。今まで自己中心すぎて、周りを不幸にしてきました。

いさどん:
自分のことしか考えていないということは、自分が内向きだったということです。それは先ほどの聖人と比べると反対の方向ですね。なぜ自分が内向きだったのでしょうか?自分が内向きだった時には、それが価値のあることだと思っていたから、そうしていたのではないですか?

たになおちゃん:
はい、それしかないと思っていました。

いさどん:
それは、価値違い(勘違い)です!(チーン♪ みんな:笑)人間の意識が低いところにあると、自らを守ってそれで自分が安定すると思っています。ところが、人間の長い歴史の中で人の営みを捉えてみると、いつの時代でも変わらず、「己を忘れて人のために生きる」ことが価値のあることになっています。しかし、多くの人間は常に自らに囚われ、意識の低いところにいて、それが自らを守ることで安心だと思っているのです。

今、なおちゃんが話したように、たいていどの人も意識の低いところにいてはいけないとは思っています。そこに意識があると、行き詰まるようになっているのです。それは、この世界の奥にある見えない法則が、「ここにいてはいけないよ」とそこから抜け出すためのメッセージとして表してくれているのです。

人間社会であろうが、自然界であればなおさら、この世界では自らのことばかりで不調和に生きていたら、問題が発生するようになっています。例えば鳥が、「しばらく天候が悪くなりそうだから、食料を沢山蓄えておかないと」と考えて、田んぼのお米を沢山食べて太ってしまったら、猫が襲ってきてもとっさに飛ぶことはできません。そうしたら食べられてしまいます。
そこで、「足るを知る」ことが大切なのです。適度に食べ、適度に排泄し、それが自然に還元されて、次の命につながっていくのです。そこには人間のような欲の考えはありません。「得した」「損した」「良い人生だった」と考えない世界なのです。そうした考えがなければ、生命の循環の中では皆が健康に命を紡いでいくことができます。そして、そのように価値基準を持たないのが、この世界の生命として生きるものの本来の姿です。

人間は自らを主張し、聖人という存在から遠い人間ほど、価値という基準を持っています。そして、それが自分らしいと自らを守ることであり、そこに囚われながらこの世界を創っています。
それに対してこの世界の側からは、「それでは生きることが苦しくなりますよ。あなたが命だとしたら、本来の命の姿から外れていますよ」と病気などの問題事を通して教えてくれています。鳥が欲をかいて食べ過ぎていたら、危険が迫った時に逃げ遅れて食べられてしまうように、そういったものは生命として生きていく資格がないことになります。だから自然淘汰されるのです。
ところが、現代では人間だけはそういった法から外れたものでありながら、淘汰されずに、人工という世界を創り、他の命に災いをもたらしながら存在しています。今、地球規模で人間は、自然災害や気候変動を通してメッセージをもらっています。しかし、国を司るリーダーたちは、相変わらず経済発展こそを豊かさとして優先しているのです。

命は循環しているのですから、他者の役に立つ働き(傍楽)をしてつないでいくと、この世界は健康になるように創られています。しかし働くのではなく、自分のことばかりを考えて物や金を溜め込もうとすると、血液が全体に行き渡らない病気の状態と同じような社会になってしまいます。今の日本経済は破綻状態にあり、それは借金ばかりが必要な人工透析状態なのです。

そうした政治を司る人々が世の中で成功した優秀な人とされていますが、それは尊い存在とは違います。ですから、今の世の中で成功した人を尊い人とは言えません。
こうした社会の矛盾を目の当たりにするたびに、「人間はおかしな生き物だ」と思うのですが、人間はその価値を人間社会の中にのみ見出し、それが人間らしくていいと思い、その意識が自分たちの首を絞めていることに気付いていません。もしかしたら今、私たち人類は絶滅前夜にいるかもしれません。IPCC(国連気候変動による政府間パネル)のデータを見たら、そのようなことを続けている場合ではないのですが、それは私たち一人ひとりの目覚めに関わっていることなのです。

この1ヶ月間の真学校を通して、まずは自らの実体を知り、客観的な視点を養い、健康で楽に生きていけるように、皆さんは参加しているのです。僕は、改めて皆さんがそういったことを意識し学んでもらえるように、こういった話をしています。

あなたがた一人ひとりがこの世界を創っています。それが塵(チリ)も積もって70億人が集まり、地球にこれだけの影響を与えて今、この世界の現状があります。それは、あなたの働きがこの世界の行き詰まりを創っているということです。それは勉強してわかるようなものではなく、直観で感じて矛盾を捉える感性があったら、当たり前にわかることです。自らを観て客観的な視点が育てば、そこで自らの矛盾にも気付きます。そうすると、当たり前に生き方を切り替えることができます。今の人間は物事が良く見えているようで、知識をたくさん得ていても、そういったことが観えていないようです。

こういったことが人々に当たり前に観えるようになり、一人ひとりが世界の仕組みの中で役割をもらい、世界をつなげるためにあることに気付き、その役割を果たしたら、あなたはすでに聖人です。そして、その時に人は、自らが生きようとしなくても生かされる存在になります。命は必要な分だけ与えられていますし、寿命は決まっているのです。ですから、生きながらえようとしなくても良いのです。世界がこの仕組みである限り、自らに与えられたポジションで生きていく役割と期間は決まっているのです。

その中で人間だけは他の生命と少し違って、生きる内容が一人一人の意志に託されています。それが人間としての価値だと思うのです。私たちはどのように生きるのか。その結果、この世界に何をもたらしたのか。自らの価値をどこに置くのか。そこに気付き生きる自由が人間には与えられているのです。与えられている自由はそれだけです。価値基準もそれだけなのです。

政治はセイ(政・聖)と書くのですから、本来聖人が行うべきものです。それなのに、主義主張のために政治が行われているのが現状です。その自我の極めつけは、自国の利益を得るための戦争です。その自我が世の中に争いの世界を創り、様々な問題事の原因となっているのに、それが観えないのです。人間とはそのようなおかしな生き物です。

そういった中で、皆さん一人一人は自らを転換するために、1ヶ月の時間とお金をかけてここに来ています。世の中の人がなかなかできないことに皆さんは取り組んでいるのですから、僕は特別な人たちだと観ているのですが、自らの転換だけではなく、真の価値とは何かに気付き、この学びから自らの価値をどこに置くのかを考えてもらえたらと思っています。

プログラムの冒頭でそういったことを伝えると、「私は自分の学びのために来ているのに、人のための学びなんて嫌だ!」という可能性もあるのです。しかし、プログラムが進んできて、その中でカタカムナの宇宙観に触れるところまで来ると、皆さんもある程度今の社会情勢と宇宙の構造との矛盾について知ることができてきていると思います。そして、その学びでは広い世界観を持ちましょうと伝えてきました。その中で自分はどのような存在なのかを捉え、世界観が広くなれば、自我から離れることのきっかけとなります。そして皆さんはカタカムナの世界観と出会ったことによって、現象界の奥にある世界まで捉えた時に、この世界の存在する仕組みについてさらに理解を深めることができました。

宇宙空間に生きる私たちは、当然、宇宙人です。そして、私たちが宇宙人という意識を持つと、そこまでの広く高い認識を持つことができます。地球上で私たちは無数の生命ネットワークの中で存在していますが、宇宙の仕組みを認識できるのは、その中でもたった一種類、私たち人間だけです。

IMG_6137昨日のカタカムナ勉強会で「アマハヤミ」の話がありましたが、アマハヤミとは思念の速度であり、光の速度の10の64乗倍と言われています。アマハヤミはこの現象界の光と比べる対象の存在でもあり、究極の相対性理論のようなものです。宇宙は広大な世界ですが、アマハヤミの思念では人間が頭の中で「宇宙」を思い浮かべるだけで、瞬時にして宇宙全体が観えてくるのです。それだけの能力を人間は潜在的に持っています。カタカムナと出会うまでは、この世界の基軸は光という認識だったので、そういった概念はありませんでした。ですから、宇宙を知るためにこれまで物理学者や科学者たちは、莫大な労力をかけて宇宙を探査してきたのですが、光の速度の乗り物を作れないのに、130億光年もの宇宙の世界を観て帰って来ることは不可能なのです。そういった思考を超えて、宇宙に探査の思念を送ると、意識があるレベルに到達していれば、宇宙の全体像が瞬時に観えてきます。そして、人間の存在とは何なのかを思念として想えば、その存在価値が観えてくるのです。

そうしたら、客観的に自らを観て、自分が低い意識レベルにいると気付いたら、こう自らに伝えてあげればいいのです。「あなたは何のためにそのような無駄なエネルギーを使っているのですか。その上、さらに辛い思いまでして、涙を流しています。そんなエネルギーはもったいない。バカバカしいからそんなことはやめましょう。」そういった意識を皆さんに持ってもらえたら、世の中は良くなっていくと思います。

皆さんの日記を読んでいると、真学校の学びとはこういうものだと皆さんは少しずつ理解してきているようですが、実はあるところでこれを切って、「今の延長にこれからの学びを提供していくわけではありません。それでは、学びが皆さんの我の延長の学びになってしまいます」と伝えようと目論んでいます(笑)。そして、本来人間とは何なのかという本質を、自らを一気に超えたところで理解してもらえたらと思っています。今、種明かしをしてしまいましたが(笑)。

昨日のカタカムナ講座の中では、今まで聞いたこともなかったよくわからない話を聞いたと思いますが、そのわからないことを大事だと思って、それに付き合っていくと、ある時あなたに自我が切り離される時が来るのです。その時に、今まで自我に囚われていたことに気付き、今までのあなたの疑問がわかるようになるのです。

そのような自我を超え物事の本質に目覚めるためのプログラムを、私たちはこれからも提供し続けていきます。時代が切り替わる時を迎えているのですから、皆さんにもこの輪を広げていってもらいたいと思います。「自分のために」というところから、本当に世の中を変えていくための役割に目覚めてもらいたいと思っています。

そのために、古代人の叡智であるカタカムナの宇宙物理学は大切なものです。しかし、気を付けなければいけないことは、そこでカタカムナ教になってはいけないと思うのです。癌を治してもらおうなどと、カタカムナの奏上をお願いすると、それはご利益宗教のようになってしまいます。それではいけません。自分自身がそういった意識レベルの人になることが大切です。そして、自らの存在を持って世の中に大事を示していける人になることが大切なのです。誰もがそのような尊い人になれば、次の時代の扉は開かれます。それは一人ひとりの目覚めの時代なのです。それが、これからの人々の目指すべき価値なのです。
 
 
「尊きものを見つけ、そこに行き、救われることよりも、
 自らが尊きものとなって、他を救えるようなものになれ。
 これからは、一人びとりがイエスやブッダであるぞ。」

 
 


心が大きな人になるにはどうしたらいいの? ~12歳のかのこちゃんから宇宙人ピトピへ

本日のいさどんブログには、宇宙人“ピトピ”が登場!!

「授業中ずっと椅子に座って、先生が言うどうでもいいことをノートに写すのが嫌だった」と、小学6年生の1学期で学校に行くことをやめたかのこちゃん。もっと自分の人生に役立つことを学びたい、という彼女が、ある日ピトピに質問をしました。
 
■    ■    ■    ■
 
宇宙人ピトピ:
かのこちゃんは、毎日朝起きて、ご飯を食べ、昼が来て、ご飯を食べ、夜が来て、ご飯を食べ、一日が終わって、寝るでしょ?これは宇宙の仕組みからなっているんだよ。この世界はとても複雑に出来ていて、それがわかると面白いんだよ♪
でも、人間はまだ本当のことが良くわかっていないね。かのこちゃんもそういう仕組みがもっとわかるようになるといいね。そうすると、心が大きな人になれる。みんな、友達のこととか、今の流行とか、身近な小さなことばかり考えて生きていて、それで傷ついたり、怒ったりしている。楽しい人もいるけどね。でも、この世界はもっと広くて、あなたの知らないことがたくさんあるから、これからもっと知っていくといいね。

かのこちゃん:
はい!

ピトピ:
僕に何か質問はあるかな?

かのこちゃん:
心が大きな人になるにはどうしたらいいの?

ピトピ:
ハッハッハ!それには方法があってね、天に心を向けて世界のことをもっと知ることだよ。
天とはね、(上下を指して)天・地と言うでしょ?

かのこちゃん:
うん。

ピトピ:
ここに点があるとして、点も天なんだよね。同じ発音でしょ?

かのこちゃん:
本当だ!

ピトピ:
天というと人間は上を指すけど、そうすると地はどこになる?

かのこちゃん:
(下を指しながら)こっち!

ピトピ:
そう思うよね。でも、そうばかりじゃないんだよ。天は上以外にあるとしたらどこにあると思う?

かのこちゃん:
(下を指しながら)こっちも!

ピトピ:
下も天なのはどうして?

かのこちゃん:
うちでは炊き立てのご飯を混ぜるときに、上と下をひっくり返しているから、こっち(下)も天になると思ったの。

ピトピ:
それは天地返しということだね。なるほど。そうしたら、ご飯をひっくり返すと、天と地が逆になるね。天を地にして、地を天にするんでしょ?そこでもまた天と地が生まれるよね。もう一度聞くね。(上を指しながら)天はこっちだけなのかな?

かのこちゃん:
・・・わからない。

ピトピ:
天はね・・・あっ!ちょうどここに地球儀があった!ここにかのこちゃんが住んでいる日本があるね。日本の裏側を地球儀で見てみると、海になるけどブラジルということにしておこう。そうすると、日本で言う天がブラジルの人たちの言う地になって、ブラジルの人たちの言う天は日本の人たちが言う地にならない?

かのこちゃん:
わ~!!

ピトピ:
地というのは、地球の中心の方向のことになるね。

かのこちゃん:
へ~~!

ピトピ:
それで天はどこかというと、それ以外の全部なんだよ。つまり、天とは宇宙のことなんだよ。そんなこと、普通は考えないけどね。そして、地球は1年かけて太陽のまわりを1周するけど、そのスピードは1秒間に30kmなんだよ!

かのこちゃん:
1秒間に30km!すごく速いね!

ピトピ:
そうだね、地球上にそれほど速い乗り物はないね。1秒間に30kmというのはマッハ88くらいで、ジェット戦闘機でもマッハ2ちょっとぐらいだから、地球はその40倍以上のスピードで動いているんだよ。

かのこちゃん:
すごい!

ピトピ:
しかも、地球は回転しながら動いていて、その回転の速度は秒速460m!1秒間に460mのスピード(マッハ1.35)でまわりながら、秒速30kmで移動しているんだよ。ということは、今かのこちゃんがいるこの場所は、宇宙空間を1日に約260万km移動していることになるんだよ。

かのこちゃん:
へ~!すごいね!

ピトピ:
そうすると、人間は、「ここは私の土地だから、私の物だ!」と言うけれど、実はこの場所は1日に260万kmも移動していることになるでしょ?だから、宇宙から観たら本当は誰の物でもないんだよ。いつも移動しているのだから。それなのに人間はそれを自分の物だとか主張して、変なことを考えるものだよ!

かのこちゃん:
本当だね!

ピトピ:
もっと面白いのはね、地球は1年をかけて太陽のまわりをまわるでしょ?実は、太陽自体も動いているんだよ!太陽もらせん回転しながら銀河のまわりをまわっているんだよ。そのまわっている太陽のまわりを、地球も1年かけてまわりながら宇宙空間を移動しているんだよ!わかるかな?

かのこちゃん:
へ~~!

ピトピ:
面白いでしょ?それで天の話に戻すとね、(指で丸をつくりながら)この空間に1箇所、点があるとすると、この点はたった7分で宇宙空間に出てしまうんだよ。つまり、地球が地球1個分移動するのに7分かかる。だから、7分経つと、その場所は宇宙空間に出てしまうんだよ。わかるかな?

かのこちゃん:
うん。なんとなくわかる。

ピトピ:
宇宙空間というのが天でしょ?上は空というけど、空の向こうは全て宇宙空間なのだから。

かのこちゃん:
本当だね!

ピトピ:
それでね、ブラジルの人たちが言う天が、日本の人たちの言う天の逆になるのは、わかったよね。だから、地球以外の世界は全て天なんだよ。そして、1箇所のこの点も宇宙空間。天も宇宙空間!だから、そこらじゅうが天なんだよ。ということは、地球も含めた全てが天ということになるんだよ!

かのこちゃん:
面白いね!

ピトピ:
人間は、その世界の中に生きているのに、そういったことを全く考えないから、色々な物を自分の物だとか言うんだよ。でもこれは、本当は誰の物でもない、宇宙の物だよ!それを、人間たちは自分の物だと主張したり奪い合ったりしているのだから、変な生き物だよ。それなら、地球を止めて、「ここは僕の物だ!」と自分の物と主張する場所を固定してみたらいいんだよ。そんなことは出来やしないから。
たとえば、「私の人生」という表現をするでしょ?かのこちゃんは12歳だったね。

かのこちゃん:
うん。

ピトピ:
「12歳の私が今の私よ!」と言ったところで、生まれたときのかのこちゃんと今のかのこちゃんは全く違うでしょ?これはね、この世界に生きるということは、一瞬でも同じ状態ではいられないということなんだよ。全ては変化し続けているのだから。なのに人間は、今の自分を指して、「私は」と言うんだよ。でも本当は、「私」なんてないんだよ。いつも変化しているのだから。

地球も宇宙もそうだよ。二度と同じところに行かない旅をしている。そういう中で、人間は生きている。
生きることの中には、ご飯を食べるとか、眠くなったから寝るとか、夢を実現するとか、色々あるでしょ。でも、それを本当に自分の考えのもとにやっているのかといったら、違うんだよ。それはお腹が空くから食べているだけのことで、それ自体は体の機能だから、自分の意志ではないんだよ。それから、眠くなったから寝るというけど、あれは地球が回転して自分のところに太陽が当たらなくなるから、寝るように創られているんだよ。それは、太陽と地球の仕組みだから、自分の意志ではないんだよ。
だいたい、人間が自分の意志で生きている要素なんて、本当は、この世界に何ひとつないんだよ。

かのこちゃん:
本当だね!

ピトピ:
そういったことを人間はよく知らない。でも、そういったことがわかってくると、人間の心が大きくなって、自分がああしたいこうしたいという心が消え、細かいことで悩まなくなる。そうすると、普通の人間が気付かないような智恵が湧いてくるようになるよ。小さなことで悩んでいる人に対して、アドバイスも出来るようになる。

だから、かのこちゃんは今学校に行っていないけど、心を大きくするそういった勉強はしなければいけないよ。ただお腹が空いたから食べて、自分の興味のあることだけをして一日が終わり、そうやって年を取っていくことも出来るけど、大事なのは心を学んで、自分を成長させていくことなんだよ。
勉強というのはね、そういった心を大きくするための土台になるものだから、色々なことを知れば知るほど、その知った分だけたくさんの智恵が湧いてくるんだよ。だから、勉強はたくさんしたほうがいいね。今の学校の勉強は知識を詰め込むだけで、智恵が湧いてくる勉強ではないから、学校に行きたくなければ行かなくてもいいけど、それでも色々なことを知らないと、人間のスケールは大きくならないからね。それでは、僕のように面白い宇宙の話をすることも出来ないよ♪

かのこちゃん:
とても面白い話だった!

ピトピ:
これからの時代は、今までのようなお金や物だけで豊かになろうとする時代ではなくなってくるんだよ。人間たちが地球上で狭い枠の中で考えているところから、これからはもっと広く宇宙全体のことを人間が考えていく時代になる。新しい時代が来るんだよ。
あなたのような新しい時代を生きる考えを持っているユニークな人が、もっと生き生きと社会を創っていくようになると、未来に希望が持てるね。あなたの夢は皆が幸せになれる理想の世界を創ることなのだから、これからきっと、新しい時代に貢献していく人になる。

ただ、これから訪れる時代で問題なのは、今まで長い間人間たちがわがままを地球上で表現してきたでしょ?だから、環境にしても、政治にしても、経済にしても、医療にしても、色々な問題がさらに起きてくる。これから台風もますます強烈になってくるし、集中豪雨も激しくなってくるでしょ。だから、その環境では食べ物を作っていくこともたいへんになってくる。そこでは、みんなで助け合わないと生きていけない時代が来るよ。今までのように、みんなが競争し、バラバラに生きていたら、地球環境はもっとひどくなる。
だから、これからはそういった生き方をやめる人たちが現れてこないといけない。それで、あなたのような人が必要とされ、今の時代に生まれてきているんだよ。でも、まだわがままをやめられない人たちはお金を追い求め、対立したり、ひどいことに戦争までしている。

だから、あなたのような人たちが新しい時代を切り開いていってくれたら、誰もが豊かに生きられる世界が訪れるということだ!新しい時代をあなたたちに任せたら、希望が湧いてくるね!

さよなら、さよなら、さよなら♪
 
 


今をどのように生きるのか~防災デーにあたって

木の花ファミリーでは、毎月満月の日を「防災デー」として、電気やガス、水道を極力使わずに釜戸や自家発電機を活用しています。今月は、1ヶ月間の真学校受講生たちにも防災ワークショップを体験してもらい、講座の中でいさどんは以下のように語りました。

■    ■    ■    ■

防災というと、人によっては恐怖をイメージするものですが、地球の歴史から観れば、たとえば生命の大量絶滅は過去に何回もありました。それは古いものを壊し、新しいものを生み出すきっかけになってきました。私たちは、人生を生きていく上で色々な出来事や困難に出会いますが、そういった困難は自分たちの今までの在り方を振り返って、新たな人生に出会うチャンスでもあるのです。ですから、地球規模で私たち生命の存在を捉えれば、それは決して悪いことばかりではないのです。

ただ、人間は今の自分に囚われ、今の状態を維持したいと常に思うわけです。維持したいと思うと、自らにとって恐怖に思う出来事が起きようとすれば、それを避けようと考えるものです。しかし、世界はこれまで一度も止まることがなく、変化・変容・変態を繰り返しています。そして、私たちも常に新しい世界を生きているのです。すべての生命が古い自分を捨て、新しい自分に出会い続けているのです。

そういったことから考えると、防災という考え方は現状を守りたい心で成り立っているとも思えます。しかし、時代は変わり続けていくのですから、何かが壊れていくということは、新たな時代の幕開けにつながるということです。今の世界情勢を観ると、地球上での人間の営みが飽和状態になってきているので、危険信号とも取れる様々な自然災害が起きようとしています。そういった災害は、これからも現実に私たちの身近なこととして起こり続けるのです。

まず、地球温暖化から来る気候の変化は、確実に今後食糧難を引き起こします。人々の考え方や生き方を変えていかないと、それは極めて身近な現実となります。しかし、今考え方を変えても、すでに今までのツケがこれから現象として現れてきますので、ある意味手遅れでもあるのです。

そうすると、それに対して私たちはどのように考えたらいいのでしょうか。
今から全てを変えてそれに対処することはできません。しかし、その必要はありません。つまり、その都度私たちはどのようにしていけばいいのかを考えていけばいいわけですし、そのような対応しかできないのです。

その時に、自分さえよければいいという「我先の心」は、奪い合い殺し合う世界を創ります。本来の日本の大和の精神は「和」の心です。「大和」とは、「大いなる調和」を意味します。その和の心があるからこそ、日本で災害が起きると、人々はつながり助け合うようになり、世界からもそういった精神を非常に評価されています。それとは逆に、海外では災害が起きるとここぞとばかりに奪い合う事件が起こっています。
ですから、大和の精神はこういった時にこそとても重要なものであり、私たちが日本人でいることの意味があると思うのです。これから、地球上で災害が頻発する時代に、そういった心を私たち大和民族は発揮する時が来ていると思います。

それと同時に、人間はこれまで物理的な豊かさを求め過ぎてきたがために、対立の世界を創ってきました。そういった世界が災害によって壊れるということは、新たな世界を創りなさいという人類に対してのメッセージでもあるのですから、広い世界観があればむやみに恐れる必要はないのです。
これまで蓄積されてきた地球上のプラスのエネルギー(破壊のエネルギー)は、いずれ現実に私たちの前に現れてくることでしょう。ただ、その恐怖を煽って、どこかに誘導しようとは思いませんし、そのように考えてもいけません。やはり、一人ひとりがそのメッセージの意味をよく捉えることが大切です。

私たちは一人ひとり生きています。蜜蜂の世界では、一匹の蜂が生きるということは、何万匹の蜂の生命をつないでいくことです。それは私たち人類も同じであり、生きるということは、自分が生きると同時に、人類という生命を次の世代へつないでいくことなのです。そこで自らを主張したところで、46億年という地球の歴史からすると、それはとても微細なことです。

そこで私たちが問われるのは、自分自身が今まで生きてきた結果、次へ何を伝えたのかということです。生きてきた結果、死を迎える時に、充実した人生だったと思うのか、それとも結局自分本位に生きて自らの価値を下げたのかが、問われると思うのです。

これまでの人類の在り方のように、ただ、物理的に生きて、物理的な喜びのもとに存在しているようでは、これから来るであろう困難は恐怖にしかすぎません。しかし、本来生きることはそうではないはずです。物理的なことを超えて、私たちがこの世界を創る一部であり、歴史の一部分を紡ぐ者であることに気付く時がいよいよ来ているのです。
私たちの実態は魂であり、そこに肉体が形成され、その器の中に魂が生きています。肉体は終わっても、魂は残ります。それがまた何かの縁により、この世界に生きるとしたら、今の時代を生きることは自分の未来を創っていることにもなります。

このように世界観を広げていけば、今をどのように生きるのかによって、未来の自分に何を与えるのかが観えてきます。そして、それはこの三次元の世界でも、今をどのように生きるのかが、自分の子供や孫だけではなく、全てのいのちに影響を与えているのです。そのような捉え方をしたら、人間の生き方自体が変わってくるはずです。その時に、私たちは新たな時代を観るのでしょう。今をどのように生きるのかが今、一人ひとりに問われる時代が訪れています。

防災デーにあたり、ただ危険が来るからそれを避けて通るという表面的な狭い視点ではなく、ぜひ広い世界観を持つきっかけにしてもらえればと思います。

そして、それは死生観にもつながります。死は必ず訪れるものなのですから、気持ち良く生きて潔く旅立っていくことができるのです。
ただ災害を防ぐだけが防災ではありません。防災を考えたときに、やはり日々の生き方の姿勢を自らに問い、そして時代と共に問うていくことが大切だと思います。


今なぜ「1ヶ月間の真学校」をやるのか

2月15日から3月14日にかけて開催中の木の花塾「1ヶ月間の真学校」では、日々受講生たちの中に変化が生まれています。今、なぜ、「1ヶ月間の真学校」をやるのか。その意味について、いさどんが語りました。

*「1ヶ月間の真学校」の様子は下記ブログにて公開しています。ぜひご覧ください!
  ↓

 「1ヶ月間の真学校@木の花ファミリー」
 
■    ■    ■    ■
 
グローバル・エコビレッジ・ネットワーク(GEN)が、創立20周年を記念する本を出版するにあたり、その中で世界の20のエコビレッジを紹介するので木の花のことも取り上げたいという話がありました。
そこで依頼された記事をこちらから送ったのですが、みちよちゃん(前GEN理事)によると、その内容がスピリチュアルで哲学的なものであり、他にもスピリチュアルな内容の記事があったため、あまりそういった内容に偏りすぎてエコビレッジがスピリチュアルに偏った場所だと思われては困るというあちらの編集方針によって、今回は掲載を見送られることになったそうです。

今、1ヶ月間の真学校に14名の受講生が学びに来ています。彼らは、何かしら今の西欧的な物質至上主義の社会に疑問を持ち、新しい生き方を求めている人たちです。そういった人たちが、歴史的にも時代の変遷を担ってきました。
今、いろいろな意味で地球が行き詰まっている中で、そういった人々が増えてきたということは、地球上に暮らす人間の生き方を変えなければいけない時が来ていることの証ではないでしょうか。

今の地球の行き詰まりの一番の原因は、人間が自分という自我に囚われて、もっと大きな世界観の視点から外れていることです。
地球は、ひとつの命です。そして、宇宙の星と星との関係も、実は生命的なつながりの調和の中にあります。しかし、人々はそういった捉え方をせずに、人間の考えだけで暴走している状態です。今の産業界や世界を推進している人々の考え方では、人類は地球に問題をもたらす生命となってしまう時が来ています。

一方、これまでのエコビレッジも、その存在の意義を見失い始めています。それはどういうことかと言うと、活動を広げてメジャーになろうとする動きの中で、西洋的発想の人々の作った組織は、スピリチュアル性を抑えようとするのです。
けれども、西洋的な情報に偏ったエコビレッジ・デザイン・エデュケーション(EDE)のような教育プログラムをやってそこで知識を得ても、特に日本の場合は、そこから実際にエコビレッジを立ち上げる人がなかなか生まれません。生まれないどころか、エコビレッジらしいエコビレッジが消えていってしまうのです。

本当に地球のことや生命のことを考えて生きていく人を育てるには、僕はある意味イスラム教の神学校を意識して、真実に目覚めるためのプログラムとして「1ヶ月間の真学校」を立ち上げました。それはイスラム教の神学校というわけではなく、世界観を広げ、真実に目覚める場です。
受講生があらかじめ求めているような情報ではなく、彼らの思考が及ばないような情報を提供することで、一人ひとりの意識を引き上げていきます。それが本来の情報提供です。彼らにとってはそれまでに考えたこともなかった世界ですが、聞いていくと道理の通った当然の話であることがわかってきます。

人類が地球上で調和的に暮らしていくためには、どうしたらいいのか。多種多様な生命が地球上で持続可能に生きていくことを、今もっとも阻害しているのは人類であるというところに、私たちは至っています。ならば、私たち自身がそのことに気付くことです。人類は生命の長として、自分たちだけを特別視せずに、新しい世界観のもとにこれまでの生き方を変えていくという役割を担っているのです。

GENの編集局は、本の内容がスピリチュアリティに偏り過ぎないようにということで今回掲載を見送ったとのことですが、世界の主だったエコビレッジはみんなスピリチュアリティから始まっています。そのスピリチュアリティを失っていくということは、生命力を失っていくということです。もともとの精神性を忘れて、世界の主流になっている地球環境問題の方にエコビレッジを位置付けていますが、今エコビレッジの活動自体が広がらなくなってきています。
今回の編集をしている人々には、世界のエコビレッジがスピリチュアリティに偏っている団体だと思われたくないという意向が働いています。そういった世界の風潮とは逆に、精神性を重視しているものが健全であり、だからこそこういった生き方をやり続けていけるということを示す時が来ていて、それはまさにこれからというところなのですが、今までの世界の傾向に合わせてその部分をカットするのです。

今、真学校を始めてみて、受講生のマインドコントロールが進んできたなと思います。そのマインドコントロールとは、一般的にイメージされるような人間の思惑によってなされる洗脳ではありません。
その人の枠の外にある情報を提供することによって世界観を広げ、視点を高くすることで、今の社会がどういう状態なのか、その社会に疑問を感じているとはどういうことなのかということに目覚めさせて、自分がこれからどう生きることが、自分にとっても地球にとってもいいことなのかということを考える力を身に付けていくのです。
それは、自らの心の性質を客観的に捉えて自分でコントロールしていくこと、つまりマインドコントロールであると言えます。そのコントロールによって、自分にも他の生命にも、地球全体にとって健全な世界を創っていくのです。それが尊い生き方です。

人々はまだ、エコビレッジ業界の人達も含めて、20世紀型の豊かさの延長線上に幸せを求めています。ところがそれでは、この宇宙の中で地球だけに生命があり、人間はその中でも特別な存在として宇宙や地球生命への責任があるということが、いつまでたっても理解できないのです。大切なのは、エコビレッジを創るよりも、そういった広い世界観に目覚めることなのです。

今回の真学校の受講生たちは、今の世界の在り方に疑問を持っています。それは、時代が移り変わっていく時になくてはならない目覚めです。
事実として、今、若い世代が生きることに希望を失っています。産業をどんどん推し進め、それが自分自身を破壊しているのだと気付かずに欲望を広げていくようなおかしな社会に希望を見出せずにいるのです。生命力という意味で、新しい形で人々に希望を持たせる必要があります。

今はイスラム国の台頭が話題になっています。イスラム教の神学校という教育の中からイスラム原理主義が生まれてイスラム国の台頭につながっていますが、地球上の在り方として、今も、未来も、ああいったことがずっと栄えていくということはあり得ないでしょう。
けれども、それを脅威に感じている人たちはそれをつぶそうとしています。そのつぶすことも一つの自然の働きとして捉えられますが、ではなぜ今の時代にイスラム国が台頭してきたのかということを本当には振り返っていません。

イスラム国は、今の世界の主流であるモノカネ主義の結果、人間が地球環境をこのような状態に追いやってきたことの歪みとして生み出されたものです。その歪みが生んだものを単なる悪者としてつぶしたら、なぜそれが発生したのかという本当の意味を理解しないまま、社会が進化しないことになります。そうやって自らを振り返ることのない自分主導の善悪二元論的な発想が、まだまだ世界にはびこっているのです。
イスラム国が現れた意味を理解したら、人類は今の地球上での在り方を変える時が来ていることが観えるし、時代も変わるように進んでいっています。エコビレッジ業界は、自分たちが持続可能な暮らしを提供できる代表だと考えているかもしれませんが、そうやって何かを所有していると、世界全体の潮流に乗り遅れる可能性もあります。また、自らの思惑によって表現に制限をかけていては、多様性からも外れてしまうのです。

戦争の影響で日本は本当のスピリチュアリティを失ったために、なかなかそういったことが浸透していきませんが、世界的にもまだ今のような風潮が人類社会を支配しています。
だからこそ、この真学校をやっていかなければならない。そして、一人ひとりの目覚めが本当に必要になってきていると思います。

人はいずれ、必ず死にます。
そして死を境に、全ての人が、スピリチュアルな世界へと迎えられていくのです。