30年間続いた激動の「平成」の幕が下り、新たな時代「令和」の扉が開いた2019年5月1日。木の花ファミリーで毎晩夕食後に行われる子どもミーティングの場で、ジイジは子どもたちに向けて、「令和」という時代が到来したことの意味を宇宙視点から語りました。
ジイジ:
今日は日本の元号が変わった節目の日です。新しい元号は「令和」です。それで、令和という時代がどのような時代なのかということを、ひも解いてみたいと思います。
今日は令和最初の日で、今年はお正月が2回あるのかというくらい、朝から日本中が明けましておめでとうございますという感じでした。そしてテレビはいろいろな人たちに、新たな時代にどんなことを望むのかをインタビューしていました。その中で一番多かったのが、災害のない時代になってほしい、ということ。そして、世界中が平和であることでした。それが、日本人が最も願っていることです。新しい天皇陛下も、同じように世界の平和ということを語られていました。
今日は、子どもたちにはちょっと難しい話をするかもしれません。しかし、この新しい時代ももう少し先へ進めば、みんなもすぐに大人になります。そこでその新しい時代を生きていく子どもたちに、令和という時代がどのような時代なのか、そしてそういうことが語られる場所で自分は育ってきたのだということを記憶に留めておいてもらいたいと思い、この場所を設けました。
まず、令和の話ではなく、人の話をします。
人と言えば、みんな人ですね。人間です。人間は、地球上にいる命です。人間は命であり、他の動物や植物と同じように、地球を構成しています。では、人間以外の動物や植物は何をしているかと言うと、地球の自然の仕組みを担う役割をしています。人間も、本来は地球の自然の仕組みを健康にする役割をもらって、生まれてきました。しかし、現代の人間は、本来の役割を忘れた姿で、今を生きています。けれども今日、大きな転換の時を迎える証として、30年にわたる平成の時代が終わり、新しい天皇陛下が即位され、令和という新たな時代が始まりました。元号を持っている国は、今は世界中で日本しかありません。今日は日本中で多くの人が、新しい時代が来ることを感じながら一日を過ごし、各地で様々なイベントが行われました。平成という時代から令和になり、たくさんの日本人の心の中に、「何か時代が変わる」という予感がするのです。大晦日から元旦になると、何か空気が変わったような感じがするでしょう?それと同じように、私たち人間には意識というものがあり、一つの節目を越えると、次の世界を感じるのです。
今日、令和元年の最初の日にあたり、テレビ局がいろいろな人にインタビューをしていました。そこでは、災害のない時代になってほしい、平和な時代になってほしいと答える人が最もたくさんいました。それはなぜだと思いますか?
れいじろう:
今までに、震災とか洪水とかがいっぱいあったから。
ジイジ:
そうだね。特にここ数年、毎年たくさんの災害が起きています。日本だけではなく世界中で、テロや戦争がまだまだあります。ですから、これからはそういうものがなくなってほしいと人々は願っているのです。
そこで皆さん、考えてみてください。令和の時代になり、日本人の多くは、災害のない、平和な時代になってほしいと願っています。それに対して、本当にそうなると思う人!
(子どもたちは、一人を除いて全員が手を挙げない。)
みのり:
なるわけないじゃん。
ジイジ:
それはなぜですか?
みのり:
人間の思考が変わらない限り、変わらない。
ゆうとう:
二酸化炭素とかが増えていって環境が悪くなっているから、自然災害が多くなる。
ジイジ:
どうしてそうなったと思いますか?
ゆうとう:
ガスとかいろんなゴミを、人間が出し続けているから。
あきよし:
植物も減らしちゃった。
ジイジ:
つまり、地球の環境を悪くすることを、人間はたくさんしてきたということです。そうでしょう?ウソをつくのも同じです。みんな地球環境を悪くするのはいけないことだとどこかで思っているから、隠れてそれをやるのです。
残念ながら、時代が新しくなっても、人間が今まで地球に積み上げてきた問題は変わらずにあり続けます。時代が変わったからと言って、そういったものはパッと消えるものではないのです。それどころか、今まで積み上げてきたもののツケがさらに明快になって現象となって現れてくるでしょう。いくら災害のない、平和な世の中になってほしいと願っても、時代が変わったからといって問題ごとはなくなりません。そして、人間たちの姿勢も、そんなに急には変わらないのです。
今日は天気も良く、令和元年の幕開けをみんなで祝いましたが、これから夏に向かって災害がたくさん起きてくるでしょう。そして、ついこの間スリランカでテロがあったように、世界中で紛争は続いています。世界の大国は、軍事力で一番になることに一生懸命になっています。まだまだ、そういった時代です。
けれども、地球はひとつです。そして地球には、たくさんの命が生まれ、存在しています。そのたくさんの命たちはみんなで仲良くして、美しい世界を創るのが、地球に生まれてきた本当の目的です。もちろん人間もその中の一つです。
僕はこれまでもこういったことを語り、木の花ファミリーという場所を創ってきました。そして、変わった人だと思われてきました。それは平成までの時代です。しかしこれからは、実際に、もっと環境が厳しくなる時代が始まります。ジイジのことを変わり者だなんて言っている場合ではありません。そんなことより、なぜ今のような世の中になってしまったのかを考え、一人ひとりが自分の行いを振り返らなければならない時が来ます。
自分は地球に対して何も悪いことはしていない。ただウソをついただけ。自分は何も悪いことをしていない。ただゴミを捨てただけ。みんなが自分のことだけを考えて、何の自覚もないままに地球を汚し続けていくと、地球の環境はもっと悪くなり、みんなが住みにくい場所になるでしょう。
令和という時代は、そういったことを行ってきた人間一人ひとりの心を見つめ直し、それまでの行いを振り返って、改めていく時代です。そうやって自分を振り返って改め、自分にも世の中にも良い行いをできる人になることを、何と言いますか?
みのり:
軌道修正。
ジイジ:
確かにこれまでの軌道を改めるのだから、そうですね。その軌道修正をするために一人ひとりがやることは何ですか?
みのり:
ああ!心磨き!
ジイジ:
そう。心を磨くということです。
つまり、いくら環境を良くしようと思っても、心がウソをついていたり、他の人や自然のことを考えなければ、環境は良くはなりません。人のことを考えないということは、人と仲良くなることはできないのです。そしてその一人ひとりの小さな問題が、大きくなって国の問題になり、さらに大きくなって世界の問題となり、戦争や災害のようなことがたくさん起きるのです。人々が、他者のことを考えず自分のことばかり思っているということは、自然のことも考えないということです。そういった一人ひとりの心が積み重なって問題が大きくなり、今地球はゴミだらけになり、温暖化が起きています。もっと言えば、火山の噴火だって人間の行いに対するメッセージだとも言えるのです。
今、みんなの後ろにいる大人たちは、こういった生き方を志して木の花ファミリーに集ってきた人たちですから、自分のことを責任を持ってやってもらうということで、その歩みは一人ひとりに任されています。そして子どもたちには、こういったことを考え、語り合う場所で育ったことを、心のどこかに置いて育っていってもらえたらと思います。たとえ話の最中に寝ていたとしても、その空気を感じながら育っていくことは大切なことです。
ここには、心の病気を抱えた人がたくさん来ます。ジイジは、その人たちが健全になっていくお手伝いをしていますが、そういった病気を抱えている人々の多くは、小さなころに育った環境の影響を大きく受けています。例えば親との関係が良くなかったとか、学校でいじめにあったということが、自分の中で解決できないまま大きくなり、大人になってもそのことがいつも内にあり、うまく社会に馴染めないのです。現代には、そういった状態の人がたくさんいます。両親がいつもいがみ合っている家庭の中で育っていくと、子どもはその空気を感じ、それがその子どもの人間性を形成していきます。嫌だ嫌だと思いながら大きくなり、大人になって「あんな家は嫌だ」と別のものを求めるようになりますが、そんなものごとに対して否定的な心でいれば、正しくものを観る目は育ちません。ですからそこでは、新しい人との出会いも、歪んだものとなり、いずれ病気になっていくのです。
その歪みを正しく直していくと、人は自然と病気でなくなります。そこでは治療などしなくても、それまで歩んできた道がどのように病気につながってきたのかを振り返り、どこが問題であったのかを突きとめて改めれば、良い人生を生きられるようになります。そういったことは、人生を健康に生きていくためには、優先して大切にするべきことです。そういった大切を忘れ、お金が欲しいだのゲームをやりたいだのと好きなことばかりをやりたければ、やればいいのですよ。でも心がきれいでなければ、必ずそういった優先するべきことを忘れた自分本位の行いは、いずれ悪いこととなって返ってきます。これは、人生にとってとても大切なことです。そしてみんなに約束します。この世界はそうなっているのです。それが地球の法則であり、宇宙の法則であり、もっと広い意味で言えば、神様との約束のもとに人は生きているという証なのです。
人生において、それを知るのはとても大切なことです。そもそも人間にとっての人生とは、そういった仕組みの中で自らの実態を知り、自らを美しく高めていくことを目的として与えられているものだとも言えるのです。多くの人々は、その大切を忘れてしまいました。人々が自然と共に生きていた時代には、そういった約束のもとに生活が営まれていました。人々は自然に生かされると同時に、この世界のたくさんの存在と交信していたのです。今、そういった大切を忘れてしまった人々は、自らの欲だけの人間本意の考えで生きるようになったのです。
人にとって大切なことは、人とつながることです。そして自分の意見を伝え、他者の意見を聞き、互いに認め合い、絆を結び、調和して生きていくことです。そういったことが良い世の中を創り、良い地球を創るのです。さて、そういった私たちが生きることに関わる深い洞察が、なぜ令和という時代に関係があるのか、ということです。それは、令和という文字や、その文字が元号に使われる今の時代に示されているからです。
日本のことを、日の本とも言います。それは太陽のもとにある国という意味ですが、太陽のもとにある国とは日本だけではありません。地球は太陽の光が注ぎ、太陽と共に宇宙空間を旅しながら、その太陽の光が元となり地球に命が発生しているのですから、地球上はすべて日の本なのです。そして太平洋の真ん中に日付変更線がありますが、世界の中でも日本は最も早く夜が明ける国のひとつであり、「日の本」と書いてニホンと言うようになったのです。
日本にはもうひとつ呼び方があります。知っていますか?
ゆりか:
ジャパン!
ジイジ:
それは英語ですね(笑)。日本語の呼び方ですよ。
みのり:
やまと!
ジイジ:
そうです。やまとです。では、やまととは、どのような字を書きますか?そうです。「大和」ですね。和は、令和の和でもあり、調和を示しています。調和というのは、みんながお互いの個性を認めながら、力を合わせ、助け合っていくことです。それが大きな和になっているのが、大和です。その和とは、物理的な輪を示すと同時に、そこでみんなが和んでいる場も示しているのです。そのような場のモデルが、地球の命の世界なのです。地球にはたくさんの生命がいて、それがみんなつながって、循環し、健康でいる。その大調和の世界が、大和です。ですから大和の国の人々は、地球に本当に美しい世界をもたらす存在であり、日本の国の名前には、そのような大切な意味が込められているのです。
さてそこで、新しく始まった令和とはどのような時代なのかを考えてみました。
ジイジは昭和に生まれました。戦争の後に生まれ、昭和、平成、令和と、これで3つ目の時代を体験します。どの時代でも、新しい時代が始まる時には、その意味を考え、新たな時代を想像するものです。そして時代は、その元号にふさわしく変化していくものです。それは日本だけのことのように思えるかもしれませんが、実は太陽系の冥王星の周期で観ていくと、日本の元号が変わることは世界にとってとても意味があるということがわかります。
〈ここでジイジは、冥王星の周期と日本の元号の関係について解説しました。〉
冥王星の周期と日本の元号の深い関係性
冥王星が太陽を1周する248年の周期上に現れるいくつかのポイントと、日本の元号が変わる時が、不思議な一致を見せている。これは、日本の元号が変わることが日本一国のことだけではなく、宇宙的な意味合いを持っていることを表している。
・1760年〈光のピーク〉… イギリス産業革命始まる。
・1867年〈遠日点=冥王星が太陽から最も遠い点〉…江戸幕府第15代将軍徳川慶喜が明治天皇に政権を返上(大政奉還)し、明治時代が始まる(明治維新)。
・1913年〈闇のピーク〉… 前年の1912年に大正が始まる。1914年には第一次世界大戦が勃発。
・1930年〈昇交点・冥王星発見の年〉… 1926年に昭和が始まり、翌1927年に白陽期(中国の「天盤の巡り」が示す庶民の目覚めの時代)が始まる。
・1989年〈近日点=冥王星が太陽に最も近い点〉… 平成が始まる。バブル経済がピークに達し、崩壊する。
・2008年〈光のピーク〉… リーマンショックで世界経済が大混乱に陥る。日本の人口減少が始まる。
・2020年〈降交点〉… 2019年に令和が始まる。2020年には東京オリンピックが開催され、それを越えた先に日本は大きく変化する。
*昇交点と降交点 … 太陽系の他の惑星軌道の盤面に対して傾斜のある軌道を描く冥王星が、盤面より上(北極星の方向)に上がる点(昇交点)と盤面より下に下がる点(降交点)。
ジイジ:
日本の元号が変わるということは宇宙的なセレモニーであることが、ここから観えてきます。宇宙的に変わるということは、人間の考えも変わるということです。今まで自分のことだけを考えていた人が、行き詰まるようになります。そんなことは信じられないと思う人がいるかもしれませんが、実際にはそうなります。その行き詰まった時に、この話が思い出されたならば、自分を変えられるチャンスです。しかし、まったく耳を傾けずにそのまま進んでいけば、行き詰まっても「何でこうなるんだろう」「どうしたらいいんだろう」と迷うだけです。
時代は確実に変わります。これから災害もたくさん起きます。日本政府も、地震が来ることを自信を持って保証しています。(チーン♪)台風もどんどん強くなります。いくら防災訓練をやっても、災害が来れば被害は起きるものです。今日が新しい元号の年の元旦だとしたら、毎年1年を振り返った時に、これからは「ジイジの言っていたことは本当だった」と思うことでしょう。ですから、そういった様々な地球規模の変化に対応するために、考え方を変えなければいけないのです。
災害なんて、考え方を変えたってどうしようもないことじゃないかと思ったら間違いです。人間の考え方が間違っているから、その自分のことしか考えない人間のわがままの心が束になり、地球に影響をもたらしているのです。自分のことしか考えない。頭を使わない。考えが狭い。そもそも宇宙の法則によって生かされているのに、宇宙は愚か自然のことすら考えない。今はそのような考えの人間ばかりだから、宇宙や自然は人間たちにたくさんのメッセージをくれているのです。そういった物事の捉え方はこれまで迷信のように語られてきましたが、これから現実となってくるでしょう。
令和という時代は、地球上に生きるもの、特に人間に、困難をたくさん与えてくれる時代です。それは、人間がこれまでそういった出来事を引き起こす元となる生き方をしてきたからです。そしてそれを改めるチャンスをくれるのです。
子どもたち、よく覚えておきなさい。なぜ子どもたちに向けて語るのかと言えば、大人は子どもたちほどこれから長くは生きないからです。災害が来たら「大変だ」と言ってそのまま死んでいければいいのです。けれども、子どもたちは先が長い。大変だからと言って自殺するわけにはいかないのですから、これからの時代を生きる人々は、その大変を生きていかなければなりません。
その時に大切なことは、みんなが正直で、心を開いて、助け合って生きていくことです。そういった心にみんながならなければ、これからの困難な時代は乗り越えられません。正直で、お互いに助けあい、尊重しあって暮らすこと。そのことを、宇宙が示してくれている地球の命の世界、大調和と言い、それが大和の国の精神です。それが本当の大和魂と言うのです。
昔、日本が戦争をした時にゼロ戦に乗ってアメリカの軍艦に飛び込んでいきました。あのように命を粗末にするのは、本当の大和魂とは言えません。命を大切にし、争わず、助け合い、仲良く暮らして調和の世の中をつくるのが、本当の大和魂なのです。
そこで考えてみてください。どこかにそういう場所があるでしょう?令和にならなくても、既にどこかに、そのように暮らしている場所があるでしょう?
子どもたち:
ここー!
ジイジ:
そうです。だから、ここは大切なのです。その大切な場所にみんなは住んでいます。今は「ヘンなところに育ったなあ」と思うかもしれませんが、新しい時代が来たら、「こんなに大切なところに生まれて育ったんだ」「新しい時代の見本だ」と誇りを持って生きるようになるでしょう。
今、ペイペイたちが中国から来て新たにメンバーになったように、たくさんの人々が外国からやって来て、この生き方を学んでいます。その心をこれから子どもたちは受け継ぎ、木の花を良い場所にするだけではなく、未来の地球のために生きる大人になってください。
◆「令和」の意味
新元号「令和」の考案者とみられる万葉集が専門の国文学者、中西進さんは、「令和」の「令」の字について「麗しいという概念を表す究極の言葉で、『麗しい』という言葉は、乱れていない、破綻していない、整っていることを表している」と述べ、「和」については、「一人ひとりがそれぞれの価値を持っていて、それぞれを生かしながら、みんなが仲良しであるという事が『和』です」と話した。
ジイジ:
どこかで語られてきたような話ですね。麗しいというのは、凛として、揺るぎがなく、そして美しい。ダラダラとゲームをやったり、お金を儲けて成功したと言っていても、そんなものは麗しくありません。生命にとって正しい生き方をして、世の中を乱さない。自分の心も乱さない。それが麗しいということです。
お酒を飲んだり、賭け事にはまり破たんするのは、麗しい姿ではありません。ゲーム中毒もそうです。ゲームに夢中になって破たんしている状態です。そんな生きものは自然界にはいません。人間も生命ですから、人生の中でそんなことをしていると、必ず破たんします。けれども闇のピークに向かっていたこれまでの時代は、そういった矛盾を世の中に広めることを進める時代だったのです。しかし令和になったら、麗しい、乱れていない、破たんしていない、整っている時代が始まります。なぜあなたはそれをやるのですかと問われたら、私はこういう理由があってこれをやっているのですとはっきりその行いの意義を言うことができ、それが崩れない。その凛とした姿勢が、令和の「令」という字に示されています。
「和」は、一人ひとりがそれぞれの価値を持ち、個性を認め合う。自分の個性を尊重してもらいながら、その個性をみんなのために使う。そしてみんなが仲良しであること。それが「和」の意味であり、それが大きく和になっているのが、「大和」の精神です。それが大和魂です。神風特攻隊や武士の腹切りは大和魂とは言いません。それは命を無駄にしているのです。
「令」とは、麗しい。秩序あること。凛とした美しさ。それは魂の話です。魂が麗しく、秩序があり、凛とした美しさを保っていると、姿形もそのようになってきます。そしてそういった状態になると、あなたの人生に問題ごとは起きなくなります。そこでは、無駄な考えを起こさず、理に適った考えに基づいて行動しますから、物事は流れよくとんとん拍子に進むようになります。
みんなが、自分の願いが叶うのはいいことだ、お金があるのはいいことだと思い競争してきたら、いつの間にか世の中はこんなにも矛盾だらけになってしまいました。そこで、自分一人だけを見るのではなく、広く世の中を観て理解しないと、自分の行動を改めて世の中を良くすることはできません。自分の行いが世の中を悪くしたら、いずれ人生の終わりを迎えた時に、あなたはこの世界にこんな問題をもたらしましたと突きつけられることでしょう。しかし、自分のことばかりを考え、視野が狭いと、そのことがわからないのです。
ですから、もっと広い視野でものごと判断し、観る心を育てないといけません。地球全体のことを考えようという時代から、令和は、宇宙はなぜ地球を創ったのか、そしてなぜそこに人間を降ろし、なぜ今あなたはそこにいるのか。そういった広い世界観を元に、あなた自身の存在について考える時代が来ています。そうでなければ、私たち一人ひとりは単にこの世界に問題をもたらすガン細胞のようなものになってしまいます。それは、私たちにとっても世界にとってもとても大きな問題であり、みんながそのことを考えなければ乗り越えられない時代に入ったのが、令和の始まりなのです。
現代は、宇宙的にとびきりのターニングポイントを迎えています。
ジイジ:
これは、太陽の1らせんのサイクルを表した図です。太陽は、およそ2億2600万年をかけて、約9000回のらせんを描きながら銀河を1周します。その1らせんは25800年です。そして25800年ごとに、太陽系は光のピーク、即ち「銀河の夏至」と、闇のピーク、即ち「銀河の冬至」を迎えます。2012年12月21日、太陽系は闇のピークを越え、光のピークへと向かって舵を切りました。それは、これまで闇にまぎれて真実が見えなくなっていたものが、光に照らされ、明らかになっていくプロセスに入ったのです。
闇が増していくサイクルの時代では、間違ったことをどんどんやっても、人々はそれを正しいと思って生きてきました。幸せになりたくて一生懸命勉強し、競争していい会社に入ったらそこでも競争をしてぼろぼろになったり、勝った人と負けた人の差が生まれ多くの人にストレスが溜まり病気になったり、お医者さんは病人がいっぱいいることでお金儲けになったり、弁護士も世の中が乱れれば乱れるほど仕事が増えてお金が儲かる。そういった奇妙な時代でした。しかし、そういった闇雲に突き進んだ時代の真実が、闇のピークを過ぎることで、だんだんとわかり始めてきました。だからこそ今、こういった情報が人々に伝えられるようになってきたのです。そして、心の内に「何かがヘンだ」と感じ出した人々が世界中からここへ訪れるようになったのです。
時代はこれから光のピークへと向かっていきます。この光は、今のところ闇を照らし真実を明らかにする光ですから、これから今まで築き上げられてきた世の中の間違いがどんどん観えてきます。そういった間違いの実体が明らかになった時、私たちは今までのように闇の方へ行くのではなく、物事を正しく観るための光の導きに従い、光の方へ行くことを心掛けましょう。しかし、汚れた心をしていると、そこで出会う真実の光は、とてもまぶしいものです。そしてそのまぶしさから逃れようと、闇の方へ行こうとする者もいるものです。ジイジから「あなたのその心は間違っていますよ」と伝えられた時に、何だか怖い人がそこにいると感じ、何を伝えられているのかわからなくなり、避けようとするようでは、自分の心を闇の方へ向けていることになります。一見厳しいことを伝えられているように受け取れたとしても、それはあなたの姿勢がそのように受け取っているだけで、ジイジはいつも、光の方に向かっていきなさい、と伝えているだけなのです。
闇のピークに向かっていた時代は、すべてが拡大していくサイクルの中にありました。拡大するとは、人と人の距離が遠くなりますから、人々は孤独になります。人々は分離し、互いの違いから争い、そこに格差が生まれした。しかし闇のピークを越えた今、時代は収縮のサイクルへと入りました。収縮するということは、再び距離が近くなっていくということです。
みんなで一緒に暮らせば、互いに助け合い、少ないお金やエネルギーでいろいろなことが効率よくでき、豊かに暮らせます。それが、皆さんが暮らしている木の花ファミリーの生き方です。「自分さえよければいい」「自分だけがたくさん欲しい」と思う人は、それがその人にとっていいことだと思っているかもしれませんが、そういった不調和を世界にもたらす心は、地球に悪い影響を与えていきます。私たちはみんな同じ地球に住んでいるのですから、地球の状態が悪くなれば、みんながその影響を受けることになります。これからは、みんなでそのことをよく考え、一人ひとりが自分の行いに責任を取らなければならない時代が来ます。その進む指針は、収縮すること。そしてよりコンパクトになり、みんなが心から通じ合い、助け合い、深い絆で結ばれた豊かな生活を実現することです。
〈さらにジイジは、太陽の1らせんの1/4が示す人類の文明史、そして、800年ごとに東洋と西洋の文明の盛衰が入れ替わる文明1600年周期について解説し、現代が様々なサイクルのターニングポイントにあることを説明しました。〉
ジイジ:
2000年を境に、この800年間隆盛を極めた西洋文明は停滞期に入りました。それに対し東洋文明は、停滞期を終え、これから隆盛期に入ります。2000年から2100年までの100年間は、次の800年周期の宇宙時代への移行期にあたります。
今、アジアの人々は、西洋的物質至上主義のもとに発展したテクノロジーの進化に翻弄され、そういった価値観以外の指針を見出せずにいます。それは、西洋的物質至上主義の影響を受けて汚染されている状態です。これからは、自然環境を無視した人間の活動が行き過ぎると地球上に様々な矛盾をもたらすことに気付き、大局的なものの捉え方による古の東洋の叡智を蘇らせることが求められます。それが、次の人類の進化となります。星と対話し、土と対話し、動物や植物と対話し、天の気を読み、自然と共に生きる精神が必要になってきます。そうでなければ、人間は自らを生かしている大いなるものにとっての、不調和な存在になってしまうからです。
歴史を振り返ると、この東洋と西洋の文明の盛衰が入れ替わる転換点では、大動乱が起きています。現代においても、約束されたかのように大動乱が発生しています。そしてその動乱は、およそ100年続きます。ですから令和の時代になっても、ますます混乱が起きてくるでしょう。その中で自分のことだけを考えていると、その混乱の渦に巻き込まれてしまいます。そのことを覚えておいてください。
そこで、これからいったいどのような心を持って生きていけばいいのか。それを自分で考えてください。人間の中には、正しく生きるための智恵があるのです。自分の欲ばかりで生きていると、それは湧いてはきません。湧き出すようにとジイジがいろいろなことを伝えても、そういう心の人は、その話がまったくわからないのです。しかし必ず、誰の中にも、宇宙の法則や自然の仕組みが、小宇宙として存在しているのです。
今、世の中にどんどんAIの技術が広がっていますが、人間が考えることまでAIに考えてもらったら、人間はどうなるのでしょう。時代や世界の流れを読み、自らが正しく生き、その結果、世の中にとっても自分にとってもいい世界を創ることができる。それが人間です。AIは、それを作った人間の欲の心の上にデータをインプットされ、それを忠実に実行するだけなのです。ゆうくんが、ちょっと忙しいから田んぼの代掻きを代わってと言ってAIにやらせたら、一晩中でも作業を続けます。しかしそれで人間は何もしなくて良くなるとしたら、人間の感覚や身体能力は衰えていきます。では暇だからといって、カルチャーセンターに行って運動をしますか?そういった姿勢から得られるのは、本当の健康とは言えません。
これから、人間が発明したものが人間の存在を超え、それに人間が翻弄される時代がやって来ます。それは、本来人間とは何者なのかが問われる時代になるということです。人間の本質が問われることで、人々が本来の人間の価値に目覚める時代が始まるのです。
これからますます、世界中で地球規模の矛盾が現象化していくことでしょう。その矛盾とは、人的矛盾、社会的矛盾、そして環境的矛盾です。
人的矛盾と言うのは、人間一人ひとりが良いと思ってやることが間違いを起こし、世の中を悪くしたことです。そして一人ひとりが自分のことしか考えず、魂としてもレベルの低いものになってしまったということです。良いと思って間違いをやるのは矛盾です。ですから、悪いと思ってやる方がまだましかもしれませんが、それはそれでなお問題です。
社会的矛盾とは、例えば良い世の中を作るためにあるはずの教育が、格差を作っています。人々を健康にするための医療が、お金儲けの手段になっています。裁判所では、たくさん勉強をした優秀な人たちが、自分の利益のために罪のある人を無実にしたり、無実の人に罪を着せたりしています。お金を儲けて豊かになろうとする人たちが、何も生産しない仮想経済金融システムや、裏に隠されて表に出てこないアングラマネーの世界を作り、さらに格差を広げています。それらはすべて社会的矛盾であり、そういった現代にはびこる矛盾は数え上げたら切りがありません。
そして、地球温暖化に代表される環境的矛盾があります。太陽の黒点活動により、地球は今プラスエネルギー過剰になっています。人間が「もっともっと」「たくさん欲しい」というのはプラスでしょう?太陽がそれに応えて、エネルギーをどんどん地球に送り込んでいます。そして地球のマグマのエネルギーが強くなり、火山が噴火するようになります。日本では、地殻変動や火山の噴火が近い将来起こると予想されていますが、そういったことを誰が引き起こしているのかと言えば、人間のこれまでの地球上での生き方が、それを引き起こしているのです。
学校でいじめにあったり、社会に通用せず引きこもりになってしまうのは、子どもの問題のようですが、実はその家のお父さんとお母さんの仲が悪くその影響を受けていたりします。ではその両親の仲がなぜうまくいかないのかと言えば、そのまた両親の関係から来ていたりするのです。そういったことを正しく振り返り、いったいどこに問題があるのかを観て、最終的に自分自身に問題があることに気付き、自分をきれいにしていく。そうすると、そこから初めて自分自身の人生も、自分がこれから生み出すであろう子孫も、社会も良くなっていきます。
そういった学びある生き方をしなければ、人間は大量絶滅する可能性もあります。今のようにガン細胞のような生き物でいては地球にとって迷惑ですから、必要ないのです。しかし人間は、優れた生き物でもあります。その優れたところに気付き、それをこれから表現していけば、誰もがいい時代を生きることができます。その結果、世の中が良くなります。「自分だけ」なんて考えていてはいけません。もっと心を広げ、みんなのことを観なければいけません。世の中のことを観なければいけません。
なぜジイジはこういうことを言うと思いますか?そう、令和になったからです。今までは、こういったことを言いませんでした。一人ひとりが自らの心で目覚めていけばいいと思っていました。そう思って観ていました。
でもこれからは、言います。「それではダメだよ」と。なぜなら、そういう時代が来るからです。もっと明快な時代が来るからです。
「これからは本物の人の価値、麗しき、揺るぎのない、凛とした美しさ。それでいて一人ひとりは極めて個性的で、その個性を生かしあい調和していく時代が始まる。それが『令和』という時代に込められたメッセージなのだろう。」
今ジイジは、世界中から訪れるたくさんの人々に、こういったことを伝えています。その時に、ここに暮らしている人々や、ここに関わる人々が、その語られていることを表現していなかったら、ウソつきです。詐欺師です。けれども、これは絶対に大切なのです。
いよいよその扉が開きました。子どもたちには、これからの長い人生をジイジの思う通りに生きなさいなんていうことは言いません。しかし、自分の人生に起こる様々なことを、逃げずによく観ていかなければなりません。そうすれば、この問題が起きたのは自分があの時こういうことをしたからだ、ということが観えてきます。その問題と関係のないように思えることであっても、自らの心の汚れが現象化し、問題となって現れ、自らの姿を教えてくれているのです。それは、神様がいるからです。この世界は神様の世界なのです。
そういったことを、ジイジはみんなに伝えていきます。ですからこれからも時々このような場所をみんなと持ちながら、「みんながいてくれてよかった」と地球が喜ぶ、そういう世の中にしていかなければなりません。どうぞ、価値ある人生を自らに与え、それを生きていってください。